実は、きょうは思わぬ放浪の日になってしまいました。
勿来学校給食共同調理場の建物が完成し、内覧会の案内を頂いていたため、午前中の日程に参加するつもりでいたのですが、その午前中に定期的に通院している歯のメンテナンスで、歯医者さんの処置を予約していました。
おそらく30年程(と普通に言えるようになってきた自分にびっくりする日々)通う歯医者さんは市役所近くで平、勿来給調は山田インダストリアルパーク内。両者を午前中にこなすことは無理。従ってどちらかを選択せざるをえません。
内覧会は午後の日程もありましたので、歯医者さんを優先することにしました。
でもここで別の問題。この日午後4時から、市議会の東日本大震災復興特別委員会の原発事故対策分科会の会議が入っていたのですが、この時間が良いと言った自分なりの理由は、歯科医の日程を失念したものでした。
新勿来給調は自宅から15分程度で行ける場所です。だからきょうは、自宅→勿来給調内覧会→市議会議会棟→特別委員会分科会→自宅(A)、のつもりでいたのです。
ところが、ここに失念していた歯医者さんが入ったものですから大変です。自宅→歯医者→時間に余裕があるので市議会控室で作業→勿来給調に行くためには遠野町経由が近いので遠野町の自宅に戻り食事→勿来給調内覧会→遠野町経由で市議会・特別委員会分科会→自宅(B)、と行ったり来たりの1日になってしまいました。
(A)なら自宅から用事を済ませて自宅に戻るまで約59Km、(B)は同様に約99Km。実に40Kmも余計に走行したことになります。誰が悪いわけでもないので、まぁー、しょうがありません。自分に甘い結論ですが・・。
一つの失敗のおまけに、内覧会前に自宅に立ち寄った際、上着を置きっぱなしにしてしまいました。内覧会会場に到着すると上着がない。時間もない。やむをえず上着なしで内覧しました。暖房が入っているものの、時折感じる背中の悪寒が上着は必要だと教えます。
悪いことにテレビの取材も入っていて、映像には間違いなくワイシャツ姿が映ってしまいます。実際、映像にはワイシャツ姿が写っていたようです。冬なのにねぇー。何てことでしょう。
まぁ、失敗談はともかくとして、勿来給調はよく出来た施設でした。給調に求められる最新の衛生管理を盛り込んだ施設として作られているということです。
衛生管理の主な内容としては、食材の受け入れ、食材の洗浄、食材の下ごしらえ、調理、完成品の搬送、と、調理の各段階毎に独立したスペースで仕切られ、各段階で食材が後戻りすることも、各段階の調理担当者が別の段階に関わることがないようにされていることが一つです。
調理の各段階のフロアを色分けし、その場所で許される食材の状況がひと目でわかります
二つ目に、ドライシステムを導入しているということ。
古い給調は、調理の段階で床に水がこぼれ、調理や食器等の洗浄の段階で高温と湿気が発生することが前提で、便宜的にウェットシステムと呼ばれています。このシステムでは、雑菌や病原菌等が繁殖しやすいことから、新しい給調の基準にはドライシステムが導入されています。
床には水をこぼさず、乾いた状況で使用できるように、水を使う調理器のヘリを高くするなどの工夫がされており、各段階の調理室は空調で温度と湿度が管理されまるようになっています。
また、高温の水蒸気が発生する食器等の洗浄機には、水蒸気排出のためのダクトが設けられ、部屋に熱気がこもらないようにされています。
食缶の洗浄機。上に伸びるパイプは水蒸気の排出ダクト
三つ目に、調理員の衛生管理です。
検便など定期的な体調管理はもちろん、調理着やエプロン等は滅菌装置で滅菌保管し、調理室の入室時は手洗いとエアーシャッターで異物の持ち込みをシャットアウトします。またトイレ等の利用時は、作業着等の汚染を防ぐために、利用時にトイレの前室でズボンを脱ぎ、用を足した後、下着を上げる前に手洗いをすることで下着の汚染を防ぎ、ズボンを再着用する前に再び手洗いをして着衣の汚染を防ぐなど、細心の注意が払われた措置をとることができるように設備されていました。
またもう一つの特徴が、この給調では、サラダや和物などに対応できるということです。
食材を消毒し、急速冷蔵する設備を設けることで実現させています。合わせて、古い給調では、食材の処理が基本的に前日に行われますが、勿来給調では当日の朝に行い、調理開始から給食の提供までの時間を極力短縮することで、雑菌の繁殖を予防することができるために、サラダ等も提供できるようになるといいます。
調理された食材を盛り付ける食器には、いわき市の農産物キャラクター「あぐりん☆ファイブ」(なしポチ、トマにゃん、くまんま、ねぎピョン、さる1号。画像は、あぐりん☆ファイブコーナー
勿来給調には、食育を意識して、研修スペースが設けられているということです。
各調理室は2階に設けられた回廊から見学することができ、研修室と煮炊き用の蒸気回転釜が用意されています。これを利用して調理職員の研修や親子での食育研修を考えているようです。
施設は素晴らしいものです。衛生管理にも、十分配慮された施設になっていると感じました。
また調理員に関しては、旧勿来給調で働いていた調理員や、廃止される田人給調の現在の調理員6人全員の就業希望がある他、未経験者も含め全部で36人を雇用することにしています。
気がかりは、勿来給調に統合が検討される川部小学校の自校式給食です。市は統合の方向を示し、保護者は「残して欲しい」と市に求めていました。この保護者の願いを活かしていくことが大切です。現在の保護者の考えがどうなっているのか、注意を払っていかなければなりませんね。
勿来学校給食共同調理場の建物が完成し、内覧会の案内を頂いていたため、午前中の日程に参加するつもりでいたのですが、その午前中に定期的に通院している歯のメンテナンスで、歯医者さんの処置を予約していました。
おそらく30年程(と普通に言えるようになってきた自分にびっくりする日々)通う歯医者さんは市役所近くで平、勿来給調は山田インダストリアルパーク内。両者を午前中にこなすことは無理。従ってどちらかを選択せざるをえません。
内覧会は午後の日程もありましたので、歯医者さんを優先することにしました。
でもここで別の問題。この日午後4時から、市議会の東日本大震災復興特別委員会の原発事故対策分科会の会議が入っていたのですが、この時間が良いと言った自分なりの理由は、歯科医の日程を失念したものでした。
新勿来給調は自宅から15分程度で行ける場所です。だからきょうは、自宅→勿来給調内覧会→市議会議会棟→特別委員会分科会→自宅(A)、のつもりでいたのです。
ところが、ここに失念していた歯医者さんが入ったものですから大変です。自宅→歯医者→時間に余裕があるので市議会控室で作業→勿来給調に行くためには遠野町経由が近いので遠野町の自宅に戻り食事→勿来給調内覧会→遠野町経由で市議会・特別委員会分科会→自宅(B)、と行ったり来たりの1日になってしまいました。
(A)なら自宅から用事を済ませて自宅に戻るまで約59Km、(B)は同様に約99Km。実に40Kmも余計に走行したことになります。誰が悪いわけでもないので、まぁー、しょうがありません。自分に甘い結論ですが・・。
一つの失敗のおまけに、内覧会前に自宅に立ち寄った際、上着を置きっぱなしにしてしまいました。内覧会会場に到着すると上着がない。時間もない。やむをえず上着なしで内覧しました。暖房が入っているものの、時折感じる背中の悪寒が上着は必要だと教えます。
悪いことにテレビの取材も入っていて、映像には間違いなくワイシャツ姿が映ってしまいます。実際、映像にはワイシャツ姿が写っていたようです。冬なのにねぇー。何てことでしょう。
まぁ、失敗談はともかくとして、勿来給調はよく出来た施設でした。給調に求められる最新の衛生管理を盛り込んだ施設として作られているということです。
衛生管理の主な内容としては、食材の受け入れ、食材の洗浄、食材の下ごしらえ、調理、完成品の搬送、と、調理の各段階毎に独立したスペースで仕切られ、各段階で食材が後戻りすることも、各段階の調理担当者が別の段階に関わることがないようにされていることが一つです。
調理の各段階のフロアを色分けし、その場所で許される食材の状況がひと目でわかります
二つ目に、ドライシステムを導入しているということ。
古い給調は、調理の段階で床に水がこぼれ、調理や食器等の洗浄の段階で高温と湿気が発生することが前提で、便宜的にウェットシステムと呼ばれています。このシステムでは、雑菌や病原菌等が繁殖しやすいことから、新しい給調の基準にはドライシステムが導入されています。
床には水をこぼさず、乾いた状況で使用できるように、水を使う調理器のヘリを高くするなどの工夫がされており、各段階の調理室は空調で温度と湿度が管理されまるようになっています。
また、高温の水蒸気が発生する食器等の洗浄機には、水蒸気排出のためのダクトが設けられ、部屋に熱気がこもらないようにされています。
食缶の洗浄機。上に伸びるパイプは水蒸気の排出ダクト
三つ目に、調理員の衛生管理です。
検便など定期的な体調管理はもちろん、調理着やエプロン等は滅菌装置で滅菌保管し、調理室の入室時は手洗いとエアーシャッターで異物の持ち込みをシャットアウトします。またトイレ等の利用時は、作業着等の汚染を防ぐために、利用時にトイレの前室でズボンを脱ぎ、用を足した後、下着を上げる前に手洗いをすることで下着の汚染を防ぎ、ズボンを再着用する前に再び手洗いをして着衣の汚染を防ぐなど、細心の注意が払われた措置をとることができるように設備されていました。
またもう一つの特徴が、この給調では、サラダや和物などに対応できるということです。
食材を消毒し、急速冷蔵する設備を設けることで実現させています。合わせて、古い給調では、食材の処理が基本的に前日に行われますが、勿来給調では当日の朝に行い、調理開始から給食の提供までの時間を極力短縮することで、雑菌の繁殖を予防することができるために、サラダ等も提供できるようになるといいます。
調理された食材を盛り付ける食器には、いわき市の農産物キャラクター「あぐりん☆ファイブ」(なしポチ、トマにゃん、くまんま、ねぎピョン、さる1号。画像は、あぐりん☆ファイブコーナー
勿来給調には、食育を意識して、研修スペースが設けられているということです。
各調理室は2階に設けられた回廊から見学することができ、研修室と煮炊き用の蒸気回転釜が用意されています。これを利用して調理職員の研修や親子での食育研修を考えているようです。
施設は素晴らしいものです。衛生管理にも、十分配慮された施設になっていると感じました。
また調理員に関しては、旧勿来給調で働いていた調理員や、廃止される田人給調の現在の調理員6人全員の就業希望がある他、未経験者も含め全部で36人を雇用することにしています。
気がかりは、勿来給調に統合が検討される川部小学校の自校式給食です。市は統合の方向を示し、保護者は「残して欲しい」と市に求めていました。この保護者の願いを活かしていくことが大切です。現在の保護者の考えがどうなっているのか、注意を払っていかなければなりませんね。
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