きょうは市議選前最後の定例議会となる、いわき市議会7月定例会の最終日です。それに先立ち昨日、議会運営委員会が行われました。議会運営委員会は、議会運営のルールなどを決める役割をもっており、議題は7月定例会の日程に新たに提案された決議案の日程を組み込むことなどでしたが、加えて去る8月3日に開かれた総務常任委員会で廃炉の意思表明を求める請願が、市議会としての事例がない“趣旨採択”とされたことから、この採決方法を認めるかどうかが、多くの時間を使って議論されました。
いわき市議会運営規則では、市民などから提出される請願の議決方法は、「採択」(賛成)あるいは「不採択」(反対)の意思表明と定められており、「趣旨採択」という意思表明は明記されていません。
この趣旨採択は、請願の含意は妥当であるものの、財政事情などから実現性の面で確信が持てない場合に、不採択とすることもできないとしてとられる決定の方法とされ、便宜的に「趣旨には賛成である」という意味の議決とされています。
議会運営委員会副委員長である私の意見は、いわき市議会の請願の採決は、「採択」あるいは「不採択」で決することになっており、本来、議会の運営上のルールを定める議会運営委員会で合意されていない議決方法の“趣旨採択”には問題があり、総務常任委員会の議決方法を追認するべきではないというものでした。
さかのぼって認めるべきだ、認めないという主張がぶつかり議論がすすめられました。結局、意見は分かれたままで、現時点で「趣旨採択」という採決方法は議運で合意されていないと確認されました。今回総務常任委員会で行われた趣旨採択は、委員会で行った時点でも、また明日報告がされる時点でも、ルールとなっていない中で行われることになることが確認されたわけです。
ルールの無い中で行われた、いわき市議会の“趣旨採択”は、認められるのかどうか。こんなものを認めれば、今後も議会運営委員会の議論を経ずに勝手に議会の運営方法が決められ、決めたルールの追認を議会運営委員会に求めるようになるでしょう。
委員会ではルール作りを合意することはできませんでした。しかし、総務常任委員会委員長の報告を受けて行われる採決で、今回の趣旨採択を追認するのかどうかが問われることになります。いわばクーデター的に行われた「趣旨採択」を認めてしまったら、いわき市議会はルール無用の議会になってしまいます。こんなことは許されるはずがありません。
また、この議会運営委員会に私は、緊急質問を行うことを通告し、日程に入れるよう要求しました。
質問の内容は、県内原発すべての廃炉に関するいわき市の意思表明にかかわるもの。市議会一般質問で市長は、いわき市としての廃炉を求める意思表明を避けています。7月定例会の私の一般質問でも、「県の廃炉の判断に委ねます。それ以上でも、それ以下でもありません」としているのですが、8月3日に開かれた総務常任委員会で、請願に対するいわき市としての意見を発言した行政経営部長は、東京電力福島第二原子力発電所について「廃炉は当然と考えています」と、いわき市としての廃炉の意思表明をしたのです。いったいどちらの考えがいわき市の考えなのでしょう。これを質すことが緊急質問の目的でした。
ところ議会運営委員会では、この緊急質問に賛成したのは、私と創世会出身の二人の議員。反対者は自民党系の志道会、政新会、そしてつつじの会。3対4で緊急質問は認められなかったのです。影からぶつぶつ聞こえた理由は、市長と行政経営部長は同じ事を言っているというものでしたが、明らかに違っています
市の態度が割れているのに、その真意を確かめることもできない議員。市に対してもの申すことができないようで、市民の願いを汲み取り実現めざすことができるのでしょうか。
◆
帰り道コンビニに立ち寄るとコクワガタのメスがいました。自宅に持ち帰り、写真をとって、戸外に放しました。
いわき市議会運営規則では、市民などから提出される請願の議決方法は、「採択」(賛成)あるいは「不採択」(反対)の意思表明と定められており、「趣旨採択」という意思表明は明記されていません。
この趣旨採択は、請願の含意は妥当であるものの、財政事情などから実現性の面で確信が持てない場合に、不採択とすることもできないとしてとられる決定の方法とされ、便宜的に「趣旨には賛成である」という意味の議決とされています。
議会運営委員会副委員長である私の意見は、いわき市議会の請願の採決は、「採択」あるいは「不採択」で決することになっており、本来、議会の運営上のルールを定める議会運営委員会で合意されていない議決方法の“趣旨採択”には問題があり、総務常任委員会の議決方法を追認するべきではないというものでした。
さかのぼって認めるべきだ、認めないという主張がぶつかり議論がすすめられました。結局、意見は分かれたままで、現時点で「趣旨採択」という採決方法は議運で合意されていないと確認されました。今回総務常任委員会で行われた趣旨採択は、委員会で行った時点でも、また明日報告がされる時点でも、ルールとなっていない中で行われることになることが確認されたわけです。
ルールの無い中で行われた、いわき市議会の“趣旨採択”は、認められるのかどうか。こんなものを認めれば、今後も議会運営委員会の議論を経ずに勝手に議会の運営方法が決められ、決めたルールの追認を議会運営委員会に求めるようになるでしょう。
委員会ではルール作りを合意することはできませんでした。しかし、総務常任委員会委員長の報告を受けて行われる採決で、今回の趣旨採択を追認するのかどうかが問われることになります。いわばクーデター的に行われた「趣旨採択」を認めてしまったら、いわき市議会はルール無用の議会になってしまいます。こんなことは許されるはずがありません。
また、この議会運営委員会に私は、緊急質問を行うことを通告し、日程に入れるよう要求しました。
質問の内容は、県内原発すべての廃炉に関するいわき市の意思表明にかかわるもの。市議会一般質問で市長は、いわき市としての廃炉を求める意思表明を避けています。7月定例会の私の一般質問でも、「県の廃炉の判断に委ねます。それ以上でも、それ以下でもありません」としているのですが、8月3日に開かれた総務常任委員会で、請願に対するいわき市としての意見を発言した行政経営部長は、東京電力福島第二原子力発電所について「廃炉は当然と考えています」と、いわき市としての廃炉の意思表明をしたのです。いったいどちらの考えがいわき市の考えなのでしょう。これを質すことが緊急質問の目的でした。
ところ議会運営委員会では、この緊急質問に賛成したのは、私と創世会出身の二人の議員。反対者は自民党系の志道会、政新会、そしてつつじの会。3対4で緊急質問は認められなかったのです。影からぶつぶつ聞こえた理由は、市長と行政経営部長は同じ事を言っているというものでしたが、明らかに違っています
市の態度が割れているのに、その真意を確かめることもできない議員。市に対してもの申すことができないようで、市民の願いを汲み取り実現めざすことができるのでしょうか。
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帰り道コンビニに立ち寄るとコクワガタのメスがいました。自宅に持ち帰り、写真をとって、戸外に放しました。
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