伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

コウゾ畑の草刈り・芽かき

2021年09月01日 | 遠野町・地域
 遠野和紙ボランティアが借り受けているコウゾ畑は、遠野地区で8ヶ所ほどある。ボランティアは、4月以降、それぞれの畑で、月に1度ほど草刈りや芽かきを実施してきた。8月31日と今日は、それぞれ3ヶ所の畑で実施した。





 作業はボランティアと地域おこし協力隊などが参加して実施されたが、それぞれの場所で、背丈の2倍程度に育ったコウゾの枝を見てきた。まだ背丈ほどしかない、育ちの悪い場所もあるのだが・・。草丈もそれほど高くなっていない。協力隊が必要に応じて作業に入り、畑作業を重ねてきた結果でもある。暑い最中に畑作業に携わるメンバーには頭も下がる。

 コウゾの枝を太く立派に育てるのに欠かせない作業の一つが芽かきとなる。冬場にコウゾの枝から皮を剥ぎ、白皮だけを取り出す〝しょしとり〟をしてきた。中指程の細い枝も結構あったのだが、それも皮を取り出す材料として活用した。和紙の材料を確保するためには、そうせざるを得なかった側面もある。

 ただ、細い枝の皮は、皮自身が薄い。
 コウゾの枝から皮を剥ぎ、表面の黒皮とその下層にある薄緑色の皮の層を剥ぎ取って白皮を取り出す。この白皮を叩いて、刻み、ごみをとって、和紙の材料とするわけだが、皮が薄いと、しょしとり後に残った白皮も、当然にして薄い。皮が厚くても、薄くても、する作業に大差は無い。細い枝だと、同じ作業量を費やしながら、得られる材料が少量になってしまう。そう考えると、枝そのものを大きく育てることが、材料の確保につながるということになる。

 また、皮をきれいに剥きとり、皮の捨てる部分を少なくするためには、枝に節などがない方がいい。コウゾの枝からは葉っぱが伸びているが、その葉っぱの茎の付け根から新芽が伸びて枝を張ろうとする。この新芽をほっておくと、節だらけの枝になって使いにくい枝になってしまう。また、芽を欠くことは、新芽に使われようとする養分を、おおもとの枝にため込んで、大きく育てることにもつながる。そのため、小さいうちに新芽を摘んでしまう、芽かきの作業が欠かせないようだ。

 協力隊やボランティアの作業で、新芽は欠いているのだが、たまに見逃しがあったりして、育っている場合もある。また、高い位置には芽を出したばかりの新芽が柔らかな緑色の見せている。背丈を超えた枝の上部を見上げながら、新芽を欠いていった。両日とも3時間程で作業を終えた。

 作業をしていると、枝や葉に生き物を見つけることもある。

 アマガエルがいる。獲物を待っているのだろうか。





 散歩をしている飛び舞っているカノコガがいた。



 飛んでいる姿しか見かけなかったので、写真を撮ることができなかったが、やっと撮ることができた。

 葉っぱの裏にバッタ。



 セスジツユムシと思う。

 カミキリムシもいた。



 ゴマダラカミキリかと思ったが、どうも模様の配列が違う。キボシカミキリのようだ。

 スケバハゴロモ。



 滝の畑ではハグロトンボもいた。



 滝の河原にはアレチウリがはびこっている。





 アレチウリは、北米原産の帰化植物。特定外来種にもなっているという。日本生態学会は、日本の侵略的外来種ワースト100に剪定しているとか。やっかいもの、困りものの植物ということになるが、その花の蜜は、昆虫の貴重な栄養源となっているようだ。

 ツタも張り巡らされるとやっかいものだが、ボタンヅルの花はきれいだと思う。散歩中に見かけているがどこか貧相な雰囲気。川畑の畑の近くでは立派に咲いていた。



 並んで咲くのはセンニンソウ。





 おの二つの花はよく似ている。白く花びらにみえるのはガクだが、これが長いのがセンニンソウ、短くコンパクトにみえるのがボタンヅルと思って良いと思う。

 あて、写真を撮っているといっても、サボりっぱなしではないの。誤解のないようにお願いしたい。作業の合間に、少し手を休めているだけなので・・とりあえず弁解しておきたい。

 1日の夕方の空。彩雲が見えた。







 なかなか良い色合いだ。


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