伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

楮シーズン最後の刈り採り

2023年02月22日 | 遠野町・地域
 火曜日、水曜日は遠野和紙・楮保存会は定例のボランティア活動日。昨日火曜日は深山田の楮畑で楮の刈り採り、昨日、今日は刈り取った楮を大釜で蒸した後に黒皮を剥ぐ作業を進めた。

 保存会が管理する楮畑は遠野地区の10箇所に点在し、今日の深山田の畑が今シーズン最後に残った楮だった。約1時間かけて刈り採り、入遠野越代にある遠野和紙工房「学舎」に運んでだ。




 作業には10人程が参加し、刈り採り、皮むき、しょしとりの作業にそれぞれ取り組んだ。しょしとりをして作った白皮はハンガーにかけて乾燥させ、和紙を漉くその時まで保存をすることになる。



 それにしても青空に白い雲がぽっかり浮かび、次々と流れていく爽やかな作業日だった。見渡す宙の様子が印象的な日で、作業も心地良い。



 作業終了後、会で購入したタイ楮の白皮を水にさらす作業をした。
 昨年、細川和紙の工房「手漉き和紙たにの」で和紙漉きの研修をしてきたが、それ以来、菊判の流し漉きをしていなかった。使い道が決まっている卒業証書用紙の材料となる楮が足りるかどうか不安があったことが大きな要因だが、同時に、実際に和紙を漉くまでに、白皮を煮熟して塵取り、打解をして実際に紙漉きができる状況まで作業をするまでそれなりの時間がかかることも、取りかかりをためらう要因になっていた。

 先週に行われたしょしとり等の体験イベントで、紙漉きをして、その紙で自分の作品を作りたいというお話があって背中を押された事もあり、地域おこし協力隊員も含めて流漉きをする機会を作るための準備で、タイ楮を水にさらしたのだ。その量は5kg。だいたい150枚の菊判が漉ける量だ。たぶん5人程が流漉に取り組むことになる。

 24日金曜日には、この楮を釜で煮る煮塾を地域おこし協力隊員に教えてもらうことにしている。3月3日に紙漉きをすることにしているが、考えて見るとけっこうタイトな日程。これからがきつそう。


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