衆議院選挙の投票日、今、福島5区で当選確実が出た候補者が、いま、勝利宣言をしようとしたその時、画面に映った男性。一人は市長でした。おりしも台風21号接近している時の事でした。
そこで質問でもこの時の行動を取り上げました。
なおいわき市議会の議会中継に映像がアップされていますので、臨場感をもってこちらもお楽しみください。
(1)台風21号に対する本市の対応について
伊 藤
次の質問に移りたいと思います。本市を代表する市長の一挙手一投足は市民の関心の的であり、その行動が市民の行動あるいは、感情に影響を与えることになりかねません。
災害時などに市長が安穏と構え、また、そのことが市民の知るところになれば、市民は災害を軽く見て、避難等の初動が遅れることにもなりかねないと私は思います。
10月22日には、台風21号が本市に接近しつつあり、翌23日の午前9時頃でしょうか、本市の沖合を通過してまいりました。幸いにして大きな被害を出す事もなかったようでしたが、長時間にわたる雨が降り続き、最大、田人地区で186mm、私が住む遠野地区でも151.5mmが記録されました。
まず、この台風21号に本市はどのように対応したのか、おうかがいします。
土木部長
台風21号に対する本市の対応につきましては、10月22日の16時21分に、気象庁からの大雨・洪水警報が発表されたことから、いわき市水防計画に基づき、いわき市水防本部を設置いたしました。
また、平、小名浜、四ツ倉・久之浜大久地区の地区水防部においては、区域内の河川の水位が水防団待機水位まで上昇したため、各地区水防団へ情報を提供し、第1次配備体制をとり、残りの勿来・田人、常磐・遠野、内郷・好間・三和、小川・川前の各地区水防部においては、警戒体制としたものであります。
水防本部におきましては、情報収集を図るとともに、関係する部隊との定時会議を実施し、今後の降雨動向、避難の時間帯等を総合的に勘案し、市長の判断を仰ぎ、19時30分には、避難準備・高齢者等避難開始を市内全域に発令し、各地区水防部すべてにおいて、第1次配備体制を敷くとともに、市内37ヵ所の避難所の開設を行ったところであります。
その後、台風に関する気象情報、河川の水位を注視しながら体制を継続し、翌日の14時47分に、気象庁より、大雨警報の解除が発表されたことから、同時刻において水防本部及び地区水防部をすべて解散したところであります。
(2)台風等災害時の市長の活動について
伊 藤
市地域防災計画・風水害対策編では災害発生時の本市のとるべき対応を定めています。警戒体制から第3配備体制まで4段階の対応を定め、市長は第2及び第3配備体制で参集することになっています。
10月22日は、衆議院選挙の投票日でありました。日中から降り続いた雨が勢いを増しつつあった夕刻から夜にかけて、市長はどのような行動をとっておられたのか、おうかがいします。
清水市長
このたびの台風21号は、暴風と大雨を伴う超大型の台風として、日本に接近する前から気象庁による注意喚起がなされるとともに、進路予測において、本市付近を通過することが示されていたことから、市水防本部を所管する土木部を中心として、台風の接近に備え、十分な警戒態勢をとるよう指示していたところであります。
台風が本市に接近した22日の夕刻以降につきましては、水防本部長として適切な判断を迅速に行うことができるよう、刻々と変化する気象情報を注意深く見守るとともに、水防本部との連絡や即応体制が取れる状態を保持していたところであります。
伊 藤
本部長としてね、必要な的確な判断をしながら、推移をきちんと見守れるような体制をとっていたということでありましたが、先ほど私申しましたように、22日は衆院選挙の投票日でした。本市では7時には全ての投票箱がしまり、8時過ぎにはニュース番組等で次々と当選確実が打たれる、そんな状況にありました。
本市を含む福島5区では、自民党現職の吉野正芳氏が早々と当確を打たれ、ある局では当選のあいさつをするということだったのでしょうか、吉野氏がご婦人を手招きする、そんな場面を映し出しました。おそらく、午後の9時くらいの事だったかと思います。
その時、最前列に二人の男性が映ったのですが、その右側に座っていらっしゃったのが、清水市長でした。
先ほどの答弁にあった通り、午後4時21分に台風21号に対する第1配備体制がとられました。また、午後7時半には台風警戒のため「避難準備・高齢者等の避難開始」が全域にかけられているタイミングでありました。
私自身、台風が迫っている時に何やってんだろうと、こんな思いが湧いてきたわけでありましたけど、市長は参集されていない配備体制なのだと考えるだけの知識がありました。
でも一般の市民ならどうでしょう。市長が吉野氏の選挙事務所にいると分かった時に、市民の中には「あ、台風は大したことないんだ。大丈夫なんだ」、こういうふうに考えが芽生えるんではないでしょうか。
もちろん、市長にも個人として政治的自由は尊重されるべきでしょうし、今回の場合、第1配備体制だったので、参集の対象にはなっていなかったという事情があるでしょう。しかし災害が予想される事態の中です。この状況での行動は慎重にとられるべきだったのではないでしょうか。
あわせてこういうことも思いました。
冒頭の質問で、4年前は当選後に「一党一派に偏らず」としていたのに2期目では単に「公平公正」という言葉にとどめた。その考えが、こうしたところに表れているんだろうと思います。台風が迫る中、胸をおどらしていたかどうかは知りませんけれども、ずーっと特定の候補者の勝利宣言を待っていた。こういう姿勢を示したのだから「一党一派に偏らず」と言えなくなっているんだ。このようにと感じたのであります。
市議会の中で、私たちはかねてから、どの市長に対しても是々非々の立場をとってきましたし、これからも同じ立場で臨みます。市長には、この間の行動や言動を見直して、正すべき点があるならばしっかりと正していただくことを求めまして次の質問に移りたいと思います。
そこで質問でもこの時の行動を取り上げました。
なおいわき市議会の議会中継に映像がアップされていますので、臨場感をもってこちらもお楽しみください。
2 市長の災害時の対応について
(1)台風21号に対する本市の対応について
伊 藤
次の質問に移りたいと思います。本市を代表する市長の一挙手一投足は市民の関心の的であり、その行動が市民の行動あるいは、感情に影響を与えることになりかねません。
災害時などに市長が安穏と構え、また、そのことが市民の知るところになれば、市民は災害を軽く見て、避難等の初動が遅れることにもなりかねないと私は思います。
10月22日には、台風21号が本市に接近しつつあり、翌23日の午前9時頃でしょうか、本市の沖合を通過してまいりました。幸いにして大きな被害を出す事もなかったようでしたが、長時間にわたる雨が降り続き、最大、田人地区で186mm、私が住む遠野地区でも151.5mmが記録されました。
まず、この台風21号に本市はどのように対応したのか、おうかがいします。
土木部長
台風21号に対する本市の対応につきましては、10月22日の16時21分に、気象庁からの大雨・洪水警報が発表されたことから、いわき市水防計画に基づき、いわき市水防本部を設置いたしました。
また、平、小名浜、四ツ倉・久之浜大久地区の地区水防部においては、区域内の河川の水位が水防団待機水位まで上昇したため、各地区水防団へ情報を提供し、第1次配備体制をとり、残りの勿来・田人、常磐・遠野、内郷・好間・三和、小川・川前の各地区水防部においては、警戒体制としたものであります。
水防本部におきましては、情報収集を図るとともに、関係する部隊との定時会議を実施し、今後の降雨動向、避難の時間帯等を総合的に勘案し、市長の判断を仰ぎ、19時30分には、避難準備・高齢者等避難開始を市内全域に発令し、各地区水防部すべてにおいて、第1次配備体制を敷くとともに、市内37ヵ所の避難所の開設を行ったところであります。
その後、台風に関する気象情報、河川の水位を注視しながら体制を継続し、翌日の14時47分に、気象庁より、大雨警報の解除が発表されたことから、同時刻において水防本部及び地区水防部をすべて解散したところであります。
(2)台風等災害時の市長の活動について
伊 藤
市地域防災計画・風水害対策編では災害発生時の本市のとるべき対応を定めています。警戒体制から第3配備体制まで4段階の対応を定め、市長は第2及び第3配備体制で参集することになっています。
10月22日は、衆議院選挙の投票日でありました。日中から降り続いた雨が勢いを増しつつあった夕刻から夜にかけて、市長はどのような行動をとっておられたのか、おうかがいします。
清水市長
このたびの台風21号は、暴風と大雨を伴う超大型の台風として、日本に接近する前から気象庁による注意喚起がなされるとともに、進路予測において、本市付近を通過することが示されていたことから、市水防本部を所管する土木部を中心として、台風の接近に備え、十分な警戒態勢をとるよう指示していたところであります。
台風が本市に接近した22日の夕刻以降につきましては、水防本部長として適切な判断を迅速に行うことができるよう、刻々と変化する気象情報を注意深く見守るとともに、水防本部との連絡や即応体制が取れる状態を保持していたところであります。
伊 藤
本部長としてね、必要な的確な判断をしながら、推移をきちんと見守れるような体制をとっていたということでありましたが、先ほど私申しましたように、22日は衆院選挙の投票日でした。本市では7時には全ての投票箱がしまり、8時過ぎにはニュース番組等で次々と当選確実が打たれる、そんな状況にありました。
本市を含む福島5区では、自民党現職の吉野正芳氏が早々と当確を打たれ、ある局では当選のあいさつをするということだったのでしょうか、吉野氏がご婦人を手招きする、そんな場面を映し出しました。おそらく、午後の9時くらいの事だったかと思います。
その時、最前列に二人の男性が映ったのですが、その右側に座っていらっしゃったのが、清水市長でした。
先ほどの答弁にあった通り、午後4時21分に台風21号に対する第1配備体制がとられました。また、午後7時半には台風警戒のため「避難準備・高齢者等の避難開始」が全域にかけられているタイミングでありました。
私自身、台風が迫っている時に何やってんだろうと、こんな思いが湧いてきたわけでありましたけど、市長は参集されていない配備体制なのだと考えるだけの知識がありました。
でも一般の市民ならどうでしょう。市長が吉野氏の選挙事務所にいると分かった時に、市民の中には「あ、台風は大したことないんだ。大丈夫なんだ」、こういうふうに考えが芽生えるんではないでしょうか。
もちろん、市長にも個人として政治的自由は尊重されるべきでしょうし、今回の場合、第1配備体制だったので、参集の対象にはなっていなかったという事情があるでしょう。しかし災害が予想される事態の中です。この状況での行動は慎重にとられるべきだったのではないでしょうか。
あわせてこういうことも思いました。
冒頭の質問で、4年前は当選後に「一党一派に偏らず」としていたのに2期目では単に「公平公正」という言葉にとどめた。その考えが、こうしたところに表れているんだろうと思います。台風が迫る中、胸をおどらしていたかどうかは知りませんけれども、ずーっと特定の候補者の勝利宣言を待っていた。こういう姿勢を示したのだから「一党一派に偏らず」と言えなくなっているんだ。このようにと感じたのであります。
市議会の中で、私たちはかねてから、どの市長に対しても是々非々の立場をとってきましたし、これからも同じ立場で臨みます。市長には、この間の行動や言動を見直して、正すべき点があるならばしっかりと正していただくことを求めまして次の質問に移りたいと思います。
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