雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

雨雲に

2013年11月05日 | ポエム


 雨雲に


雨雲が空をおおいはじめる
僕はいやな顔をして空を見上げた
すると東京から帰った先輩が
きれいだとつぶやいた
あの灰色の空が美しいという
東京の雲は灰色じゃあないという

もうすぐ僕もそこに住むことになる
(1974)
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