雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

落ち葉

2013年11月11日 | ポエム

▲そのままドライフラワーになっているガクアジサイ。(2013.11.4)

 



赤い一枚の木の葉が
ふっと
木を離れた

だけど
ぼくは落ち葉を
悲しんではいけない

赤い一枚の落ち葉は
いつまでもいつまでも
風に舞っていた

そして
孤独なぼくの
足もとから
赤とんぼになって
仲間のところへ
飛んでいった
(1973)

コメント
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