雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

水のいのち

2013年11月25日 | ポエム

▲南阿蘇の垂玉温泉近くの山道。名残の紅葉がきれいだった(2013.11.24)


 水のいのち


天より下った水のいのちは
生まれ育った山に見守られながらも
ひとつの谷川の流れにまじり
さらに大きな川へ出た
くねくねと曲がり
ゴツゴツの岩をけずり
がむしゃら流れ
ある時はよどみ
流れは どうしようもない力で
低い方へと向かって行く

お前は何をするのだ
海に向かって
再び天に昇る日まで
お前は何をするのだ

まずは少し
漂ってみることにしよう
(1978.2.25)
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