雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

別離

2014年03月31日 | ポエム

 別離


おれは
故郷から遠く離れていながら
絶えず
故郷を追いかける

故郷は
空を飛んで
いつも
おれに追いついてくる

だから おれには
本当の詩がかけない
本当の絵が描けない

おれは
もっと遠くに旅立とう
本当の詩と絵を創るために
見知らぬ国に行こう

正直言って
おれは お前と別れること程
恐ろしいことなない
絶望するかもしれない
発狂したって不思議じゃない

故郷よ
おれのなかで
お前はそれ程 大きいのだ
逆に言えば
おれは
お前だけでいっぱいになる位
まだまだ小さいのだ

おれは大きくなるぞ
広い世界を歩いてくる
おれは お前を忘れることを努力する
お前もおれを忘れてくれ

おれの人生を歩くために


(1978.5.7~2014.3.28)



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