雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

冬鳥

2013年12月09日 | ポエム


 冬鳥


大きな楠の梢の細い枝で
何かが危なげに動いているのを
おやっと思ってよく見ると
それはたくさんのツグミでした

気がついて見ると
屋根にも電線にも、ごく間近にいます
耳を澄ますと彼らの
忙しそうな声が聞こえてきます

遠い外国からの旅人たちよ
僕もお前たちのような翼が欲しいけど
翼があればあったで、僕はまた悩むだろうなあ‥‥

たくさんの実を食べて
故郷にお帰りなさい
もし僕が家を建てたら、お前たちの好きなモチノキを植えましょう
(1974.2.21~2012.2.6)

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