<船井幸雄.comより記事転載>
-------------------------------
皆様、こんにちは。
もうすぐ3月。温かい日差しが差し込み、春がすぐそこに感じられる今日この頃。
3月といえば卒業式。別れ、旅立ちの季節ですね。
私ごとですが、息子がもうすぐ、中学の卒業式を迎えます。
小学校の6年間と違い、中・高の6年は本当に早いという話をききますが
子供にとっても私にとっても本当に早い3年間でした。
息子は小学校は福井で、中学から東京に引っ越してきたので誰一人友達も
いない環境で中学校に入学しました。また、体は大きいのですが、とてもおとなしい性格で最初は学校に慣れるまでとても心配でした。
私自身も、半年は仕事をせずに家事と子育てに専念し、子供の様子を見ながら毎日を過ごしていました。
案の定、自分より体の小さい子にいじめられてもだまっていたり、最初は色々と問題がありましたが、学年があがるごとにクラスにも慣れ、無事卒業式を迎えることができます。
もう、今から3年間を思い出すと涙があふれてきて、言葉には表せないほど色んな感情があふれてきます。
子供はいろいろな体験を通して成長し自立していきます。
親である私自身も、まだまだ未熟なのでもっと魂をみがいて、日々成長していきたいと思います。
<転載終わり>
--------------------------------
内宮さんのこの文章を読んで、とても気持ちが伝わりました。転校することになったお子さんが、いじめなどに遭いながらも、無事中学を卒業するそうですが、親として3年間とても心配したことが、いろいろと思い出されて来るのでしょう。あんなこともあった、こんなこともあったと。
それにしてもよく卒業できたなぁ、と感無量の想いがこみ上げてきたのだと思います。家族のことや仕事のこと、勉強や人間関係など、人間はいろいろと問題にぶつかり、悩みながら日々を過ごしています。時には挫折をし、心が折れたりもしますが、這いつくばって、かっこ悪く生きています。
自分のことなら自分が頑張ればいいのですが、子供のことは、子供自身がやるしかありません。励まし、手を貸すことはできても、問題を乗り越えていくのは子供自身です。親のすべきことは、子供が自立できるようにすることだと思いますが、それがなかなか簡単には行きませんね。
ただ、子供は親が思う以上にしっかりしています。かわいい子には、旅をさせろと言いますように、いろいろ経験させることが、何よりだと思います。自分自身を顧みてもそうですね。失敗のほうがやや多かったですが、様々な経験を通して、学んできたように思います。
野菜も種まきしてすぐに水をあげてしまうと、根っこが元気に伸びていきません。水を簡単に吸収することができるという環境ですと、根っこを張る必要がないからです。ただ、全く水を与えないと枯れてしまいますので、その加減が難しいところです。人間もそうだと思います。よい指導者や親というのは、その加減が「よい加減」なのだと思います。
余談ですが、内宮さんは昨年からひふみ赤城農園で、大根や人参、白菜、チンゲン菜、ほうれん草などを育てておられましたが、中学生のお子さんがいるようには見えませんでした。20代前半の若い方かと思っていました。昨年の9月4日の35度の猛暑の中、畝を作って小松菜の種を蒔いておられましたが、顔を真っ赤にして頑張っておられたのがとても印象的でした。内宮さんが丹精込めて育てた大根もニンジンもチンゲン菜も、とても甘くて美味しく育ちました!私は素晴らしいと思いました。ニンジンは50本以上採れて、他のひふみ農園の方々に差し上げてましたね(笑)。きっと内宮さんの気持ちが野菜に伝わったのだと思います。大根もニンジンもチンゲン菜も今は卒業して、畑は空っぽですが、今年もこれから種まきをしましょう。ジャガイモやなす、ピーマン、トマト、きゅうり、カボチャ、スイカ、メロン、赤米、枝豆、イチゴ、さつまいも、ごぼう、長ネギ、キャベツなどを作りますが、内宮さんならきっとまた美味しい野菜を育ててくれると思います(笑)。