<日本弥栄の会より記事転載>
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もう原発は要らない
福島の原発災害は、命を危険にさらす覚悟を決めて身を投じた消防庁のレスキュー隊や
自衛隊の皆さんのお蔭により、ようやく終息に向かう兆しが見えてきたようです。
先週はすごく緊迫していて、私もテレビやネットの情報にかじりついていました。
テレビでは、国民がパニックを起こさないように、危機を封じ込めるのにやっきに
なっているようで、ネットで飛び交う情報の中には、政府発表やマスメディアに出る
情報は嘘ばかりで、本当ははるかに深刻なことになっており、首都圏の人は今すぐにでも
脱出した方がいいと警告を発する人も少なからずいました。
実際、関西方面に脱出してしまった人もいますし、日本を飛び出して外国に行って
しまった人もいます。
この点、日月神示には、
「どこへ逃げても逃げ所ないと申してあろがな」(『富士の巻』第19帖)
とあるように、いま世界中で様々なことが起き始めている以上、「ここへ逃げれば
100%安全」という場所などないことは肝に銘じておくべきでしょう。
私は、テレビで報じられる情報をそのまま鵜呑みにするなんてことはありませんが、
かと言って、ネット上で「匿名」の人からもたらされる、不安と恐怖を煽るだけの、
根拠不明の情報に踊らされるほど愚かでもありません。
しかし、参考に値する有識者の情報は、参考にすべきです。
そのうちの一人が、ジャーナリストの広瀬隆さんではないかと思います。
広瀬さんはかなり前から原発問題について警鐘を鳴らしており、私も注目していました。
日本は、発電は火力と水力だけで十分まかなえており、原発など一つも要らないと
いうのが広瀬さんの持論です。
原子力発電はいまや日本の電力供給(電源別発電電力量)の約3割も占めています。
だから、原子力発電なしでは日本はやっていけないと思わされているのです。
これは真っ赤なウソということになります。
ではどうして日本にはこんなに多くの──55基もの原発があるのか。
しかも日本は、2020年までにさらに9基もの原発を作ろうとしているのです。
私の見解ですが、その一番の目的は「金儲け」でしょう。
その大元締めはアメリカで、日本はアメリカから「買わされ」ているのだと思います。
もちろん日本の側にもこの事業で「儲けて」いる連中がいるわけです。
原発一基作るのには莫大な金がかかります。ネットで調べると、福島第一原発の、
あのクラスの建設費用が一基4200億円と出ていますが、実際は1兆円近くかかって
いるそうです。そのうちの1%にあたる100億円くらいが、地方自治体に入る。
では、残りの金は?いったい誰がどれだけ儲けているんでしょうか。
しかもその建設には国民の税金がつぎ込まれているわけです。さらに言えば、今回の事故は
地震と津波による被害なので、東電は損害賠償責任が法律で免除されているそうです。
つまりこの巨額な損害賠償は国が負担するということであり、それは私たちの税金が
使われるということです。その額、推計1兆円超とも言われています。
http://ceron.jp/url/www.47news.jp/CN/201103/CN2011032001000542.html
今回の「一言」は長くなってすみませんが、もう一つ。
福島の原発がああいうことになり、計画停電で首都圏は大混乱していますね。
ところが、広瀬隆さんによれば、福島の原発なんか停止したところで、
火力(石油・石炭・天然ガス)と水力を稼働させれば余裕でバックアップできるのだそうです。
一年間のうち、電力のピーク時というのは、8月の真夏の午後あたりでしょうが、
この最も電力需要が多くなる時間帯とて、火力と水力だけで十分まかなえるのだそうです。
だから、今の時期などというのはなおさら大丈夫なんです。
東電は、いま問題になっている福島と、新潟の柏崎と合わせて17基の原発を
持っているのですが、2003年、事故の隠蔽が発覚した時に、国の命令により点検を行うため、
これら17基の全原発を停めたことがあるのです。
その時、首都圏が停電になったとか、電車の運行本数が間引かれたということはありましたか?
なかったでしょう。
福島の原発が停止したのなら、なぜ火力・水力で補おうとしないのでしょうか。
それは広瀬さんもよくわからないそうです。もしかすると、燃料調達に手間取って
いるのかもしれないし、輸送とか補給に手間取っているのかもしれない。
推測ですが、私の意見はこうです。
もし、福島の原発がダウンしたことで、すぐに首都圏の電力を火力・水力だけで
十分にまかなったとしたら、「じゃあ、原発は要らないんじゃないか」と気づく人が多く
出てくるからではないのでしょうか。そんなことが知れ渡ったら、今回こんな大惨事が起きた以上、
なおさら国の原子力政策が大きくダメージを受けることは必至です。
つまり、いかに原発が必要かを、身をもって国民にわかってもらうために、
「計画停電」というものに踏み切ったのでしょう。
穿ち過ぎでは、と言われるかもしれませんが、広瀬さんの話を聞くと、
私はそう思わざるを得ないのです。
<転載終わり>
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2003年に17基の全原発を停めたことがあるそうですが、その時、首都圏は今回のような停電にはならなかったそうです。確かに、40年近く東京に住んでますが、今回のような停電になったことは一度もありませんでした。
その時は、17基もの原発を止めても、全然平気だったとすれば、今回の計画停電はやらずに済むということになります。
ところが、現実には毎日3時間くらい計画停電を強制されています。毎日停電させられていれば、原発が稼動していないために停電をせざるを得ない、と誰でも納得させられてしまいます。確かにこれは変ですね。
そこで、2003年に17基の原発が停止した件を知るために、ネットで検索したところ、東京の東村山市議会議員 大塚恵美子さんのホームページを見つけました。大塚議員によると、やはり2003年に17基もの原発を停止しても、全く平気だったそうです。
『東電は福島原発のトラブルにより2003年に全17基を2週間運転停止、2007年にも地震により柏崎原発7基を2年間停止、でも停電は起こっていない。それは火力発電等の余剰設備をバックアップのために抱えているからだそうだ。』
2010年8月29日のブログ ・究極のエコは脱原発から
2003年に17基も原発を停止しても、全く停電などしなかったのに、何故今回は停電させるのか、これはおかしいと思います。今後引き続きこの件は探っていきたいと思います。とにかく毎日停電だと仕事にも影響が出ますし、病院などでも問題が起こると思います。信号も動作していませんので、既に2名の方が交通事故で亡くなっています。原発が必要だということを国民に信じ込ませるために、2011年末まで10ヶ月も停電にさせるというのでしょうか。被災者の方が今でも困難に耐えているのだから、と私たちも素直に停電に従っているのに。真相を知りたいです。