<地球村より>
------------------------------
外国から買っているのに捨てる国
日本の食品の約7割は、世界から輸入したものです。
私たちは年間 5800万トンの食糧を輸入しながら、その3分の1(1940万トン)を捨てています。
食糧の廃棄率では世界一の消費大国アメリカを上回り、廃棄量は世界の食料援助総量740万トンをはるかに上回り、3000万人分(途上国の5000万人分)の年間食料に匹敵しています。
日本の食品廃棄の実に半分以上にあたる1000万トンが家庭から捨てられています。
この家庭からでる残飯の総額は、日本全体で年間11兆円。
これは日本の農水産業の生産額とほぼ同額です。
さらにその処理費用で、2兆円が使われています。
日本は食糧の 7割以上を輸入しながら、世界一の残飯大国なのです。
もし日本で食料の輸入がストップすれば・・・
穀物自給率(2007)
オーストラリア | 175% |
---|---|
フランス | 164% |
アメリカ | 150% |
ドイツ | 105% |
インド | 102% |
中国 | 67% |
北朝鮮 | 28% |
日本 | 28% |
食糧輸入が途絶した場合、1年後には3000万人が餓死すると1978年に試算されています。 (「NHK特集 輸入食糧ゼロの日」 1978年)
今は、昭和50年頃の穀物自給率(40%)より10%以上悪化し、28%になっています。
もし、今、食糧輸入が途絶した場合にはそれ以上の餓死者が出ることになるのです。
世界的に食料は減産している
欧州の猛暑、オーストラリアや中国の干ばつなど異常気象の影響で、国連食糧農業機関(FAO)は2003年の世界の穀物在庫は、過去約20年間で最低水準となる見通しであることを昨年12月に発表しています。
サハラ砂漠以南のアフリカ諸国など世界38カ国で深刻な食糧不足で、食糧支援を必要としているのです。
できることからはじめよう
世界中で困窮している人たちが自立できるための支援が必要であると同時に、飽食や必要以上の消費をしている私たちの生活を見直すことが重要です。
- まず食べる量を (例えば一割)減らしましょう
- 無駄な買い物、肉食、食べ残しを減らしましょう
- 国産品、無農薬の農作物を選びましょう
- 輸入品や季節はずれの食品 (ハウスの果物、野菜など)はさけましょう
<転載終わり>
------------------------
日本は世界一食糧を輸入していますが、食糧の廃棄も世界一だそうです。不名誉な世界一です。自分でもたまに冷蔵庫に入れておいて忘れてしまい捨ててしまうことがありますので、そういう積み重ねで世界一の廃棄量になってしまうのだと思います。外食産業でも相当の廃棄が出るそうです。
こんなことをやってると、一握りの米に泣く時が来てもおかしくはないかも知れません。人間は食えなくなってみないと考えないので、まあ仕方無いのかも知れません。全て自分に帰るので平等とも言えます。