おひたしにして食べていたミズがなくなった。炒め煮のフキノトウもなくなったので、次の山菜料理と常備菜とを考えなければならない。
ただ、昨日からずっと雨降り。たとえ、雨が止んだとしても高温多湿になるはず。この状況で山に出かけるべきではないよね。
じゃあ、どうやって食材を確保するかってことになるんだけど、やっぱり、ここまで蓄えてきた保存食の出番でしょうな。
保存山菜の種類も乾燥・塩漬け・冷凍等いろいろあるんだけど、今回は『タケノコの瓶詰め』を使うことにしました。
この保存方法、保存期間も長いうえに『戻す』手間がほとんど無い(水煮に近いと思う)ので非常にありがたいのだ。
ただ、開封することには、躊躇してしまうんだなあ。
一つ目の理由が、量が多いこと。タケノコ(月山筍)の場合、瓶詰めにする場合には1ℓ瓶を使うんだけど、かなり大量に保存できてしまいます。そのため、一旦開けると、使い切るのが容易でなくなってしまいます。
もう一つ厄介なのが、タケノコ様に対する恐れと言うか、畏敬の念なんです。ご存じのように、タケノコ様は、美味しいんだけど、マタギにとっては思い入れが大きいんですね。採って持ち帰るまでの過程に大きな感動と苦労とが詰まっている。それを軽々に開封するわけにはいかないみたいなブレーキがかかってしまいます。
で、その結果どうなったかと言うと、1年以上のお蔵入り。
「しまった!」
気づいたときには、手遅れでした。だって、新しいタケノコが次々に押し寄せてくるんだから。
そうして、タケノコシーズンが終わった今、この反省をもとに、積極的に瓶詰めタケノコを活用すべきだと考えたのです。
それでは始めましょう。 ≪保存タケノコ料理≫
下ごしらえ・調理の部
まずは、緊張の瞬間からスタート!
・真空状態(蓋がへこんでます)の瓶詰の蓋に穴を開けます
・トンカチでトン。プシューッ
※空気が入り、真空状態から解放された蓋が、元の形状に戻ります。これで、蓋が開けられるようになりました。
さて、まず作りたいのは、≪しぐれ煮≫です。
何てったって、常備菜の補充が第一目的ですからね。
このぐらいでいいかな?
・瓶詰めの場合、保存の過程で長時間煮てあるので、根元から頭まで全て食べられます
・斜め切りにしておきました
・今回はタケノコがかなり多いので、マイタケは使わず、牛コマと糸コンだけ
※高温多湿シーズンなので、このぐらいの量で限界じゃないかな
・サラダ油を敷いた中華鍋で糸コンを炒めたら、牛肉も投入
あ、牛肉がこびりつくんだった。慌てて、
・タケノコも加えたら、調味液も入れてしまいます
・酒醤油みりん各大さじ2に、砂糖小さじ2と顆粒出汁
・水100mlも加えて煮詰めていき
・水分があらかた飛んだら、塩少々で味を整えて出来上がり
これで暫くは、お弁当その他が安泰
タケノコは、まだ、かなり残っています。
大盤振る舞いで、タケノコ汁にたっぷり使います。
それでも残っている分は、≪メンマ≫にしてしまいましょう。
これはラーメンの友。間違いなく近日中に需要があるはずですからね。
・残ったタケノコを全て薄切りにして
・酒、醤油、砂糖、中華出汁各小さじ1/2をスタンバイ
・ごま油を敷いた中華鍋で第2弾
・油が回ったら、調味料と水100mlを加えて煮詰めていって
・最後にちょっとラー油をたらして出来上がり
これが旨いんです
ただ、欠点は、美味しいうえに食べやすいものだから、通りすがりの通行人から、どんどん食べられてしまうこと。
ゴメンね、通行人さんたち。高温多湿ですからね。冷めたら、サッサと冷蔵庫に移動してしまいましょう。これは、しぐれ煮も同様です。
おかげ様で、瓶詰めタケノコも一つ空けることができました。保存状態もよく、美味しく仕上がったのでほっと一息つくことが出来ました。
タケノコちゃん、長らく待たせてごめんなさいね。
今回の分を美味しく戴いたら、残りの瓶詰めも、来春までにはちゃんと食べ切るからね。
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