みずたまりのこんさあと（さんぽうた１１９）

　　みずたまりのこんさあと　　はもん　しずく

 

しいいっ

きこえる？

わたしの おんがく

 

しずかに しずかに

みみをすませて

 

どう？

きこえた？

やさしい しらべ

 

そうして　

みえたかな？

 

みなもにひろがる

ひかりの わ

 

ここは

すきとおった　すてえじ

 

いつまでも　おききください

いつまでも　ごらんください

 

これは　わたしと

みずたまりの　こんさあと

 

　　　　　　　水たまりを揺らす雨粒と波紋

　初雪が降ったと思ったら、次に降ってきたのは、雨でした。

　最近、多くなってきたような気がします。１２月の雨。ただ、この季節に降る雨は、とても静かで、傘さえ差していれば仲良くなれる気がしていました。

　案の定、『しずく』ちゃんは言いました。

「どうぞ、ゆっくりとお楽しみ下さい。」

誘いにのって、暫く足を止めていると、

]

　　　　　　　姿を変え続ける水面のステージ

　刻一刻と変わる水面の表情に、暫く見入ってしまいました。

　本来降るべきなのは雪のはずなのに、この時期に雨が降るということは、冬将軍が足踏みしているということ。

　その分、風もなく、『しずく』ちゃんのコンサートをゆっくりと楽しむことができました。

　ありがとうね。楽しかったよ。

　次に会うのは、数日後かもしれないし、もしかしたら来年の春になるかもしれない。そのあたりは神のみぞ知ること。

　私としては、自然が送ってくれるサインを、なるべく丁寧に見せてもらい聞かせてもらえるように心掛けていくこと。その辺を大切にして暮らしていきます。