山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

『しか』より『も』で釣りましょう!

2023年05月21日 | 釣り

 明日は休み。しかし、前回の山菜採りから2日しか経っていない(山形に猛暑がくる前の日の話です)。いくら成長の著しい季節とは言っても、山の様子が劇的に変化しているとは考えられない。したがって、山菜採りはパス

 天気予報を丁寧に見ると、降水確率は低いし、気温も極端に下がらないから、家でじっとしているのはもったいない。更に詳しく見ると、「庄内地方の波高0.5m」だと。付け足すと、「海水面温度15℃」

 これは、もしかすると、アジ釣り日和じゃないか?釣り情報を紐解いていくと、確かに庄内地域の各地で釣れ始まっているようだ。

 はい、決定です。

 明日は、アジ釣りに出かけることにしましょう。日の出が4時20分ごろだから、遅くても3時半には着きたいですね。目覚ましを1時20分に合わせて、早めに就寝。

 心が躍ってるんでしょうか。目覚ましより前に目覚めました。

 道具と装備の点検をして出発。そして、予定時刻に釣り開始。

       真夜中の港

 本日は、所謂平日だから誰もいないと思っていたんだけど、ちゃんと先行者がいました。声を掛けて、隣で釣りを開始させてもらう。

 そのお方は、いつの間にかいなくなってしまった。代わりに別の釣り人が声を掛けてくる。

「隣、釣らせてもらっていいですか?」

「さっきまで、1人いたんだけど、何か残していませんか?」

「ないみたいですよ。」

「じゃあ、大丈夫じゃないのかな。」

暫く、二人で無言の釣り。ちょっと聞いてみたいことがあったので声を掛けてみた。

「ここには、よく来られるんですか?」

「この時期には、結構来ますね。」

「アジングですか?」

「いや、ジギングです。」

「へえ、イナダとか来てるんですか?」

「いや、何でもいいから、掛からないかなと思って。」

「そうですか、何か来たら楽しいでしょうね。ところで、この辺の海底が浅くなっている気がするんですけど、どうなんでしょうね。」

「その通りだと思いますよ。いつもの年だと、底の砂を掘って沖に捨ててくれるんですけど、今年は、全然やってませんから。」

「なるほど、道理でウキが立たないと思った。」

やっぱりそうだったか。だとすると、深い場所が好きなアジは、以前のようには寄り付かないかもしれない。

 そんなことを思っているうちに、ウキが海中に消えた。大きくアワセを入れて引き寄せると、引きの強さ程大きくない魚体が上がってきた。

 尺に満たないサバだ。このサイズは、料理しても美味しくないので放流。もっと大きくなってから来てね。

 さて、そこから10分ぐらい、全くアタリが来ない。もしかして、あれが本日唯一のアタリだったのだろうか。だとしたら、放流したのは、間違いだったかな。心が落ち着かなくなってくる。

 そうこうしているうちに、空が少しずつ明るくなってきた。

       あああ、空が白んでくる!

 サビキ釣りは、魚の視覚を欺いて釣る釣り方なので、完全に明るくなってしまうと勝負にならない。これはヤバいですよ。と思っているうちに、またウキが消し込んだ。

 今度掛かったのは、結構大型のアジ。ゴールデンタイム突入かな、と思って急いで仕掛けを飛ばすと、またアタリ。今度は中アジだ。

 ようし、来たぞ!と思ったんだけど、それっきりアタリは止まってしまいました。

        出羽富士が浮かび上がってきました

そして、

       向かいの灯台に朝日

 隣の釣り人にも、後から来た釣りグループにも、魚の反応は皆無。

 諦めましょう。さっきの反応が、本日訪れた僅かな時合いだったのでしょうな。

       お持ち帰りは2匹

 これを、2匹『しか』と考えるか、2匹『も』と考えるかは、釣り人次第。

 今シーズンの自分の釣りを振り返ると、マタギの場合、2匹『も』ですね。ありがたい海の恵みです。

 海の神様、本日もありがとうございました。

 眩しい日差しを受けながら、通勤通学の混雑が始まる前の道を山形に向かって引き返す。

 ちなみに、連れ帰ったアジたちは、活きがよかったので、

       三枚におろして

       刺身にして戴きました

 薄皮が剥がれちゃったのは、腕が悪いせいです。 でも、大変おいしかったです。



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