明日は休み。しかし、前回の山菜採りから2日しか経っていない(山形に猛暑がくる前の日の話です)。いくら成長の著しい季節とは言っても、山の様子が劇的に変化しているとは考えられない。したがって、山菜採りはパス。
天気予報を丁寧に見ると、降水確率は低いし、気温も極端に下がらないから、家でじっとしているのはもったいない。更に詳しく見ると、「庄内地方の波高0.5m」だと。付け足すと、「海水面温度15℃」。
これは、もしかすると、アジ釣り日和じゃないか?釣り情報を紐解いていくと、確かに庄内地域の各地で釣れ始まっているようだ。
はい、決定です。
明日は、アジ釣りに出かけることにしましょう。日の出が4時20分ごろだから、遅くても3時半には着きたいですね。目覚ましを1時20分に合わせて、早めに就寝。
心が躍ってるんでしょうか。目覚ましより前に目覚めました。
道具と装備の点検をして出発。そして、予定時刻に釣り開始。
真夜中の港
本日は、所謂平日だから誰もいないと思っていたんだけど、ちゃんと先行者がいました。声を掛けて、隣で釣りを開始させてもらう。
そのお方は、いつの間にかいなくなってしまった。代わりに別の釣り人が声を掛けてくる。
「隣、釣らせてもらっていいですか?」
「さっきまで、1人いたんだけど、何か残していませんか?」
「ないみたいですよ。」
「じゃあ、大丈夫じゃないのかな。」
暫く、二人で無言の釣り。ちょっと聞いてみたいことがあったので声を掛けてみた。
「ここには、よく来られるんですか?」
「この時期には、結構来ますね。」
「アジングですか?」
「いや、ジギングです。」
「へえ、イナダとか来てるんですか?」
「いや、何でもいいから、掛からないかなと思って。」
「そうですか、何か来たら楽しいでしょうね。ところで、この辺の海底が浅くなっている気がするんですけど、どうなんでしょうね。」
「その通りだと思いますよ。いつもの年だと、底の砂を掘って沖に捨ててくれるんですけど、今年は、全然やってませんから。」
「なるほど、道理でウキが立たないと思った。」
やっぱりそうだったか。だとすると、深い場所が好きなアジは、以前のようには寄り付かないかもしれない。
そんなことを思っているうちに、ウキが海中に消えた。大きくアワセを入れて引き寄せると、引きの強さ程大きくない魚体が上がってきた。
尺に満たないサバだ。このサイズは、料理しても美味しくないので放流。もっと大きくなってから来てね。
さて、そこから10分ぐらい、全くアタリが来ない。もしかして、あれが本日唯一のアタリだったのだろうか。だとしたら、放流したのは、間違いだったかな。心が落ち着かなくなってくる。
そうこうしているうちに、空が少しずつ明るくなってきた。
あああ、空が白んでくる!
サビキ釣りは、魚の視覚を欺いて釣る釣り方なので、完全に明るくなってしまうと勝負にならない。これはヤバいですよ。と思っているうちに、またウキが消し込んだ。
今度掛かったのは、結構大型のアジ。ゴールデンタイム突入かな、と思って急いで仕掛けを飛ばすと、またアタリ。今度は中アジだ。
ようし、来たぞ!と思ったんだけど、それっきりアタリは止まってしまいました。
出羽富士が浮かび上がってきました
そして、
向かいの灯台に朝日
隣の釣り人にも、後から来た釣りグループにも、魚の反応は皆無。
諦めましょう。さっきの反応が、本日訪れた僅かな時合いだったのでしょうな。
お持ち帰りは2匹
これを、2匹『しか』と考えるか、2匹『も』と考えるかは、釣り人次第。
今シーズンの自分の釣りを振り返ると、マタギの場合、2匹『も』ですね。ありがたい海の恵みです。
海の神様、本日もありがとうございました。
眩しい日差しを受けながら、通勤通学の混雑が始まる前の道を山形に向かって引き返す。
ちなみに、連れ帰ったアジたちは、活きがよかったので、
三枚におろして
刺身にして戴きました
薄皮が剥がれちゃったのは、腕が悪いせいです。 でも、大変おいしかったです。
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