この年末から年始にかけて1冊の本を読んだ。
せっかくの雪景色なんだけど・・・
室内にこもっての勤務です。その時読んでいたのが、
こんな本です
年末年始の勤務では散歩ができないからというのが理由の一つなんだけど、それ以上に、この『植 朗子』さんという方の評論がすごく面白いから。
たかが(と言っては失礼な)漫画のキャラクター論なんですけど、それが極めて秀逸なんですよ。時々ネットに、この方の文章が載るので読んでいるうちにハマってしまったというところ。どこぞの大学の研究員をされている方らしいんですけど、漫画のキャラクター一人一人について、大まじめに人物像を掘り下げていきます。
一人の人物の言動を、その生い立ちや時代背景、家族関係などに照らしながら読み解き、その人となりは勿論、思想や生き方に至るまで読み込んでいきます。それが、まことに的確で面白い。
例えば、今アニメに登場している宇随天元さん(『柱』の一人で、もと忍者)についての評論の一部。
・・・鬼殺隊であることは、忍同様、命を捨てる覚悟を持つこと。しかし、宇随は「生きるために戦う」必要性を唱えた「柱」だった。愛する者の命を優先したいという「心」を殺すことは、真の強さにはつながらない。己の苦難に満ちた半生も、自分が乗り越えて来なければならなかった数々の「死」も、別離の悲しみも吞み込んで、宇随天元は人を「生かす」ために、ド派手に戦う。宇随の戦いは、それを見るすべての者たちに、生きることの尊さを思い出させたのだった。
なんだか、漫画の評論にしては格調高いと思いません?そうです。今時の漫画は、格調が高いから、評論の格調も高くなっていくんだと思います。
わたしゃ面白くて、一気に読み切ってしまった。
もし、興味を感じた方は、手始めに漫画そのものかアニメなんかをご覧になるのもありかな。もちろん、評論を先に読んでも面白いと思います。
年齢制限なしで楽しめる物語だし、評論だと思います。
『いい年して』も、漫画やアニメからは離れられないかも・・・。面白すぎて。
鬼滅もマンガだけではなく
こう言うのも出てるんですね!!
気になります♡
コメントありがとうございます。
『鬼滅』を読んでいるのであればお勧めします、なんて言っていいのかなあ。
機会があれば、どうぞ!