山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

秋のキノコも中盤戦へ

2020年10月10日 | キノコ採り
 朝晩の冷え込みが、日一日と厳しさを増してきている。ここまで、最低気温が10℃を下回る日が何回かあった。そうなると、キノコ採りも新たなステージに進む(はずな)んです。
 この低温刺激を受けて目覚めるキノコ達は数多い。多分、シーズンキノコ(1年間に1度出現したら胞子を飛ばして枯れるやつ)の殆どは、このタイプだと思う。
 ただ、すごいなあと思うのは、『住み分け』。
 最低気温が20℃を下回ると出始める種。10℃を下回らないと出ない種。霜が降りるような氷点下辺りまで下がらないと出てこない種。逆に、30℃を超えないと出ないトビタケのような種もあります。
 種類によって、外気温に対する反応が様々なんです。
 こうして、ばらけることによって様々なリスクを回避し合っているように思えます。これは、植物の世界も同じです。自然界の生き物たちが、命を繋いでいくために採っている作戦の一つなんだと思うんですが、詳しくは後日。

 さて、そんなマタギの読み通りにキノコは成長しているのか。そんな興味も内に秘めての今回のキノコ採りである。
 今回もA氏と同行。この時期の二人は、目的も同じ、目的地も同じ。そこに、互いの持っている情報を重ね合わせると、かなり正確なキノコ攻略マップができあがるのだ。
 なんと言っても、まだマイタケ採りでしょう。実績のある木を目指して尾根登り開始。

まだ、緑色の世界

残念ながら、収穫は、ほんの僅かでした。新たな芽だしなし。もしかしたら、今シーズンのマイタケは終わりなのかも。

行きは辛くて 帰りは怖い

 慎重に崖を斜めにつたいながら、今度は、中腹の倒木地帯へ。
 一番出逢いたかったのが「ナラタケ」。いっぱい出る場所なんだけど、残念ながら、まだのようです。
 でも、待てよ。あれは!


新しい倒木から出ていました

ハナビラニカワタケじゃないの!今シーズン、初めて出逢いました。メジャーなキノコじゃないけど、それで結構。すごく旨いということをマタギは知っています。
 一通り採って足元の倒木を見ると、おお、これは!

年季の入った木から出ていました

ブナハリタケじゃないの!こちらも、今シーズン初めて出逢いました。メジャーなキノコじゃないけど、それで結構。すごく旨いということをマタギは知っています。

 ああ、やっぱり始まっていた。この子たちは、秋キノコの序盤戦から中盤戦への移行を教えてくれるキノコです(本来はもう少し早く出る)。この子達を見ただけで、新たなステージに招待してもらったことを実感できました。  嬉しい!

 山の神様、ここまでありがとうございました。次のステージも、よろしくお願いします。

 


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