山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

初物ワラビは一本漬け(の半分)で

2022年06月05日 | 山菜料理

 自分の体力に一抹の不安を覚えつつ、急斜面の上り下りから無事に帰還。

「また、次もよろしく。」

「あとで連絡するから。」

A氏を見送ると、すぐに調理に取りかかる。調理と言うよりも、下ごしらえかな。これをサッサと済ませておかないと、ワラビは硬くなってしまう。

       本日の収穫物

 なかなかいいワラビなんだけど、一回(約1週間)では食べきれない量だ。半分強を塩漬けにしてしまいます。

 ・桶にワラビを広げて

 ・たっぷり塩をかけます

 ・次、また次とワラビと塩を重ねていき

 ・蓋と重しを乗せます

 以前からのワラビに重ねたので、多分、すんなりと沈んで水が上がってくるはずです。

 さて、残りだ。

 ・銅鍋にお湯を沸かして、今週食べる分を投入。

 ・重曹小さじ1を振り掛けたら裏返して消火

 ・蓋をして完全に冷めるまで待ちます

       日が落ちて、冷めた頃にはアクもかなり出てきます

 ・水を3度ほど入れ替えると、美しい!!

 ・これを更に一晩、水にさらしておくんです

 だけど、待ちきれなくなってしまった。何てったって、今シーズンの初物ワラビだ。一部を調理してしまいましょう!

   ≪ワラビの一本漬け(の半分)≫

 マタギの大好きなワラビ料理だ。簡単で美味しいので、お勧めです。では、始めましょう。

 調理の部

 ・ワラビを一つかみ(200gぐらい)を使いました

 ※山形では『一本漬け』と言って、このまま味付けして食べるのですが、マタギの場合

 ・10㎝ぐらいに切り分けてから

 ・保存袋に移します

 ※この方が調理も食べやすさも簡単でいい

 ・醤油とみりん各大さじ2を水大さじ2で薄めて顆粒だし少々を加えて出汁醤油を作ります

 ・お好みで辛み調味料も加えます(マタギは、南蛮醤油小さじ1/4ほど)

 ・出来た出汁醤油を袋に注いで、空気を追い出したら

       こんな感じになります(冷蔵庫へ)

 ・1時間後には、もう美味しく戴けます

       はい、出来上がり!

 久しぶりに食べたけど、超旨いっす。

 ワラビ独特の味と食感に、ちょっと辛みの効いた出汁醤油が極めてよく合うんですよ。妻も喜んで食べていました。

 ああ~、山菜シーズンも後半戦に入りましたねえ。そんな実感が湧いてくる味です。

 さあ、ここから季節が一気に進んで、採り場の高度もグングン上がっていくぞ。マタギも体調を整えて備えていかねばなるまい。

 山の神様、今回もありがとうございました。次もよろしくお願いいたします。



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