災害以降、毎日、物が不足している流通の現場で働きました。とても忙しかったです。
品物が必要な人達に応えるために、被害の大きな地区にあった工場も何とか材料を仕入れて稼働、
渋滞と悪路の中、疲れきっていても休みなく商品を運ぶドライバー、
みんな、一生懸命でした。
店に立つ私たちにも、普段は経験しないような色々な出来事がありました。
被災地に商品が回るように頼みすぎないように、
でも、ここにも別の理由で商品が必要な人がいる、そんなことを考えて発注をかけても、
いつ何が届くか全くわからない状態がしばらく続きました。
また、入荷が少ないことに対しての不満の声を受け続けました。
みんな、きっと、恐かったのだと思います。やり場がなかったのでしょう。
不満や怒りは恐怖心から出るのだとわかっているのに、
それを受け入れられず、自分の正義をかざす私を見て落ち込みました。
…まあ、かなり理不尽な扱いを喰らわせてきた人に対し怒ったのは当然。
店員も人間だもの。
山陽道が開通し、物流が良くなると、急激に状況は改善されました。
でも、経験したことを忘れたらいけないと思います。
災害は現在も継続中です。
被災地に住む方や、仕事で通っている方のことが心配です。
それぞれが「あの人」を思いながら、日々を続けています。
私にもできること。
少しの物を分け合うこと、
本当に必要としている後の人のために、買い占めずに少し残すこと。
子どもたちと一緒に外を歩く時に、まず近所という身近な目線から、防災の話をすること。
緊急車両にきちんと道を譲れる走行をすること。
元気な心と体を作ること。
豊かさや便利さに感謝をすると同時に、それがどういうものか「見極める」力を養うこと。
まだまだいっぱいあるかもしれないけど、自分の体験から思ったことです。
そして、普段からできることです。
朝の空がきれいでした。
暑い夏の日が続きます、そして夏休みも…ふぅ。