散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

またも静岡(4)夜の美術館

2024-09-08 22:52:35 | 飲み歩き・日本国内
静岡駅方面に戻る時、古本屋さんを見つけたので立ち寄る。1冊、出版時には全く気づかなかったSF作品があったので、購入しておく。サンリオSF文庫も何冊かあったが、多分持っているやつだな。



さて、今日は日曜日とあって、チェーン店以外の店、バーはなかなか開いていない。かつて神田と札幌で行ったことがある、全国チェーンの「OB」で軽く飲んでホテルに戻ることにしよう。記事のタイトルに「夜の美術館」とあるが、このバーの店名に「美術館」が入っているためであって、夜に何か美しいものを観賞しようという意味合いではない。

誰もいないカウンター席に座り、目の前にある樽から静岡ソーダ割りを注文。いろいろなウイスキーをブレンドしており(レーズンの風味、スモーキーな感じもある)、お手ごろ価格。但し、日曜日以外だとさらにハッピーアワーで200円引きになるらしい(だから今日は誰もいないのか?)。



2杯目はスコッチのフィンドレイター。アルコール度数43度、ボトル容量750mlというのも今となっては懐かしいオールドボトルである。



ボトルデザインを見てニッカのノースランドを思い出して注文してみたのだが、味は最初にピリピリしたところもあるが、昔懐かしい甘めの味で悪くなかった(値段も手頃)。

まだまだ飲める気もするが今日はこれくらいにしておこう。



途中でちょっと買い物。今日は迂闊なことにシャープペンシルを落とし、美術館で昔もらった鉛筆まで落としてしまったので、百円ショップでシャープペンシルを購入。なんと3本で100円のがあった。どうせまた無くすからこれがいいじゃない。



さらにコンビニでちょい飲みセットと明日の朝食(外に出るかもしれないし、どうするか決めていない)を購入してからホテルに戻る。





シャワーを浴びてからブログ用の記事を書いて、軽く一杯やって就寝。今回の旅はバカンスなのだからあまり無理をしないで行こう(というのが無理なのかも)。歩数はあまり頑張らずの13104歩。
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またも静岡(3)謎のバー?

2024-09-08 16:45:31 | 飲み歩き・日本国内
早い時間から飲み始めることを想定して、昼食はおにぎり1個で済ませておいたのだ。ホテルを出て繁華街方面へと向かう。今日は日曜日とあって、あまり開いている店がないため(この辺が東京とそれ以外の都市の違いだよね)、事前に行く店を決めておいたのだが、時間によっては相当混雑する所なのである。そして、静岡駅の北口から行くと、思った以上に遠い。暑さに汗が出てきた。

やっと到着したのが店名には「バー」と入っているが、どう考えても居酒屋である「OB」へ。


→まぶしくて店名のネオンサインは見えない。

流石に早い時間だけあって席はまだまだ空いており、カウンターに案内される。そのカウンターは円形をしており、円弧の中心角で言うと210度くらいありそうなすごい作りなのである(ホント、この店の内装を撮影して公開したいが、あまりにも人が大勢いるので撮影は難しい)。

その縁に沿って奥の方まで進んだのだが、つい我慢できずに男女2人組が2組いる間に入ってしまった。あとで落ち着いてみるとまだ奥の席が空いており、どう考えてもそっちに座るべきであったな。幸い、両サイドは静かな夫婦(カップルではなかろう)で、会話や酒を飲むと言うより、手がかからないように日曜日の外食に出てきた感じがする。

まずはビールを注文して、一人用にもってこいの刺身盛り小だ。


→さすがに耐え切れず、半分飲んでしまった。



やはり静岡だけあって、マグロトロが抜群にいい感じ。それ以外は標準よりやや上という感じかな。

続いて、名居酒屋に名焼き鳥ありということで、焼き鳥(国産若鶏)を注文。これは焦げ具合とタレの香ばしさが、なまじっかな焼き鳥店を上回る味である。



ここで、コップ酒(高砂からくち210ml)を注文。



いつも静岡に来るとながらみばかり食べているのだが、今日は初めて食べる海つぼを注文。まあつぶ貝にも似た感じであるが、海つぼの肝の部分は鶏レバーくらいの濃厚かつ滑らかさで、独特の味わいである。ただ、肝まで全部うまいこと取れたのは3個中1個だけであった。残念。



なんとなく頼んだキスフライは冷凍庫から取り出していたのでちょっとがっかりしたが、白身のふんわりした味は相当うまい。



これで大体腹が一杯になってしまったのと、燗酒210mlって、相当多く感じるのよね。これをもう一回頼もうとは踏ん切りがつかないくらい。

ということで、名居酒屋の程よいざわめきの中で一人飲みを楽しんで次へ。



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またも静岡(2)島田

2024-09-08 15:30:59 | 美術・アート
島田駅に到着。駅のエスカレータを昇ると「地球上でもっとも緑茶を愛する街、島田。」とすごいキャッチコピーが書いてある。随分振り切れているが、宇治や狭山の立場は考えているのだろうか(もっとも、2022年の茶の生産量は静岡が一位らしい)。



駅前の彫刻などをちょっと見てから(あちこちのアートと街並み写真は別途まとめて記事にする予定)、タクシーで島田市博物館へ。昔の私なら歩いていったかもしれないが、距離が約2kmあるのと、久々の暑さで生命の危険を感じたからである。



■島田市博物館「蘭字・茶箱絵~島田の茶業の歩み~」。やはり地元密着型のこういう展覧会はとても嬉しい。



「蘭字・茶箱絵」というのは輸出用の茶箱のラベルのことで、特に「蘭字」というのは外国語を用いてアピールしたもので、出荷先の言語に応じて、英語、アラビア語、フランス語などのラベルがあるのだ。

初期のものは普通の浮世絵に見えるものだったり、なんとなくオリエンタルな図柄(植物とか)を配したものだったりするが、段々「商業デザイン」「商品説明」と言えるようなものに変化していくのである。例えば、お茶の品質ランクは重要なアピール事項であり、

・EXTRA CHOICEST 最上級
・CHOISEST 上の上
・FINEST 上の中
 :
・COMMON 並

という具合に区分されて記載されているのだ(これがどこまで正確なのかはさておき)。

■島田市博物館「常設展」。
大井川の近くであり、かつ東海道の宿場でもあり、川を渡る「連台」のラインナップが紹介されている。



この値段だと、現代でいえば、タクシーで駅間をショートカットするくらいの金額イメージなのだろうか(殿様はロールスロイスチャーターくらいで)。我々庶民はこんなものに乗せられるのだが、実物大模型を見るとつかまっているのがやっとくらいの感じだ。



後は松尾芭蕉が投宿したり、地元の文化人との交流があったそうで、そういえば博物館前にも句碑があったようだ。



暑い中、数百メートルあるいて、分館へ。



■島田市博物館分館「青木晴美木版画展 色と形の向こう」。見た感じかなり古い建物の奥に「海野光弘版画記念館」という立派な建物があり、そこで企画展が開催されていた。



作品は手漉き和紙に赤と青、緑とグレー、黄色とグレー、青とグレーのような主に2色をフィーチャーした抽象版画である。イメージはジャズや現代音楽から来たものであったり、モチーフは静物(植物、サンゴ、化石など)に触発されているとのことであった。

珍しく私は作者の方と会話しているのだが、さっきまで作家と会話していた男性(静岡出身)が札幌で個展をやったという話になり「あの、市場の近くの、名前を何といったか…、そう、十年二十年というところのこけら落としで」というので、「ああ、それ私、見に行きましたよ。黒中心のスマートな版画でしたよね(青木鐵夫 木版画展)」ということで、偶然の出会いに驚くこととなった。

普段滅多に作家の方と会話をすることがない私であるが、こういうことは話をしてみないと起きないよなあ(少し反省)。なお、この建物「海野光弘版画記念館」の海野光弘の版画は古民家の中に数点展示されていたが、撮影不可であった。

その他、この地域由来の昔の道具展示などをささっと見る。



古びてはいるけれども、建物としては結構モダンな島田市博物館分館であった(入口側は木造の古民家である)。



帰りはタクシーを呼んでもらうのを忘れて「とりあえず国道まで出るか」と思ったら、タクシーは来ないわ、コミュニティバスは日祝の本数が少ないわで、ハマってしまった。灼熱の道路を2km歩いて島田駅に戻る。

すぐに来た電車で静岡へ。電車はクーラーが効いていて助かった。ホテルにチェックインしてから、さっそく飲みに行こう。昼飯はおにぎり一個だったからね。ホテルは静岡駅南口から徒歩約2分。本当は北口の方が繁華街に近いのだが、部屋の広さと値段の関係などでこうなってしまった。

幸い圧迫感がないくらいの広さはあって、そこは良かったかな。



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またも静岡(1)静岡へ

2024-09-08 12:30:37 | 旅日記
私の夏休み第一弾が始まり、今日から4泊5日で静岡に行くことにした。また静岡なのかい(旅行は5回目、その他宿泊研修で伊東に行ったことがあるので計6回目だ)という話もあるが、飛行機一本で昼頃に着くことができるとか、程よく都会であるとか、美術館などが多くあるとか、まあいろいろな理由である。

朝は早く起きて、バスでJR琴似駅まで移動する。これも昔であれば駅まで歩いて行ったのだが、昨今の腰痛もあってなるべく歩数を減らしたいのである。バスは空いており、快適に移動。



琴似から札幌駅へ。札幌で乗り継ぐ時に一本乗るのを遅らせれば良かったのだが、込んでいるエアポートに乗ってしまい座れなかった。どうみても空港まで行きそうにない軽装の家族がいたので、その前に立っていたら、新札幌で座ることができた。なるべく無理をせずに行きたい。

その後は無難に新千歳空港に到着し、荷物検査をしてから水を購入。空港はそれほど混雑しておらず、飛行機もそんなに込んでいないのではないかと思ったら、満席に近い予約なんだとか。私の隣にもかなり体格のいい人が座ってしまったが、逆側の列が空いていたので、そっちに移っていった。ふう、良かった。



飛行機の中で1時間ほど眠って、上手いこと目が覚めた。下は雲で覆われていて、新潟から長野のあたりは何も見えなかった。静岡空港は海に出て南側からのアプローチとなり、予定通りに到着。


→多分、大井川の河口付近。

バスの発車まで少し時間があるので、空腹しのぎにコンビニで浜名湖のりの佃煮入りおにぎりを購入して食べる。佃煮が結構入っていて悪くないですな。



外に出てバス停のところに行くと、これは札幌と次元が違うほど暑い(空港のある場所は静岡市内より少し涼しいはずだが)。札幌ではなかなかない灼熱感があるのだ。滞在中の最高気温は大体32℃だったが、それ以上に湿度の高さが北海道人には響く。



それではバスが来たので、まずは島田駅に向かうことにしよう。
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