散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

またも静岡(16)二度目

2024-09-10 23:01:50 | 飲み歩き・日本国内
1軒目を最高の気分で終えて、2軒目は昨日と同じバー「g」へ。若干私のストーカー気質が出ているような気がするが、まあ、去年来られなかったここに来るのが楽しみだったからね。

店に入り、今日の浜松美術館巡りの報告をしながら、昨日から気になっていたシークワサーのシャンパンカクテルを注文。もう少し酸味が強くても良い気がするが、ありそうでなかったカクテル、これは美味い。



2杯目は「今年のテーマがバーボンだったので」と言いながら、これまで飲んだことのないブレットバーボンを頂くことにした。



ちょっとスコッチにも似たボトルで、確かにバーボン味ではあるのだが、これはよく出来ているねえ。

締めの3杯目は「ゴッドファーザーのような、何か違うような」といつもの訳のわからない注文で、フェイマスグラウス+ノチェロの落ち着いたカクテルを作ってもらった。



これ、胡桃のリキュールの香りと味が効いていて美味いんだけれども、酔うんだろうなあ。

最後に「もし可能でしたら、別のバーを紹介いただくとしたらどちらでしょう」とお願いしてみた。随分昔に来た時に同じことを言って、今は無き名店「エスタ・ノーチェ」(閉店につき名前を出す)を教えていただいたのだよね。

快く良さそうなバーを教えていただいたので、できれば明日行くことにしよう。というところで勘定をしてもらったが、本当に今どきちゃんとしたバーでこの値段のところはなかなか無い(普通のものを飲めば3杯で3000円を切る)。何か機会があって静岡に来て、バーに行きたいとなったらここをまず一番に考えても良いのではないか(と言いながら、店名を書かない…)。

さて、ぶらぶら歩いて帰ることにするか。


→この辺が静岡の一番繁華街かな。

この後、コンビニに立ち寄ってからホテルに戻り、軽く一杯やりながらブログの記事を書くのであった。



なるべく歩かないようにしているつもりなのだが、今日は14723歩。まあ、昔の私に比べれば全く歩かなくなったものだとは言える。
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またも静岡(15)史上最高カツオ

2024-09-10 18:00:46 | 飲み歩き・琴似界隈
浜松駅から静岡駅に戻ると16:30頃。飲屋街をぶらぶら歩きながらどこに行こうか考える(最近お気に入りの テレビ番組「ケンコバのほろ酔いビジホ泊 全国版」みたいなイメージである)。そして過去一度行ったことのある居酒屋「K」へ。

まずはパーフェクト黒ラベルのグラスビールで喉を潤す。なにしろ暑い中を歩いてきたので、途方もなく美味い。そしてこの店の通しは冷やし茶碗蒸しだった。早速食べると出汁の香りよく、しかもその中に微かな柑橘系の香りがするのである。これ幾らの値段で出しているのか分からなかったが、名店の通しはかくあるべしという出来栄えである。



まずは昨日も美味かった、海つぼをもう一度食べよう。



この海つぼ、実はつぶ貝と似たところもあるのだが、肝がしっかりしていて抜群に美味い。昨日食べた店では3個中1個しかちゃんと肝が端まで取れなかったのだが、それが鶏レバーの良いものに匹敵するような味だったのだ。

さて、今回はと。貝を回しながら身を取ると良いというのは知っているのだが、それにしても上手く取れんな。結局、3個中1.5個くらいの肝を食べることができたのだが、ちょっと不本意だ。誰か地元の海つぼ名人と席を共にしたいものである。いや、店の人に「私、観光で来たので取り方が分からなくて…」と甘えるのが良いのかな(若い女子ならともかく、オッサンが甘えてもな…)。

そして、一人なので刺身は3点盛りでもよかったかもしれないがそんなに値段が違わないのでえいやと5点盛りを注文。内容はカツオ、イカ、アジ、タコ、ヒラメという布陣(小葱が別添えなのも嬉しい)。



この中で縁側付きのヒラメ、吸盤と足を取り合わせたタコも良かったが、カツオ刺身がすごかった。カツオは少し身割れがしやすく乾燥しがちな魚だが、今日はとにかく完璧になめらかなのだ。最初に少し生姜を使ったが、その薬味が不要なくらい新鮮だ。間違いなく私のこれまでの人生最高のカツオ刺身であるだろう。そしてもう一つ驚くべきが鯵の刺身である。脂がのっているが嫌味がない。その弾力はまさしく取れたばかりの切れ味であろう。



ちょっと昼飯をしっかり食べていたので、そこまで食欲がないなと思ってきたのだが、ここの料理がそれを忘れさせる。燗酒を頼んで「本日のおすすめ」から、旬のねぎぬたというのを注文する(この品名を見て頼まないでおられようか)。



ねぎぬたという名前ながら結構魚介類が入れられており、見ればホッキ、マグロ、タコ足、カツオたたきの端っこなど、とにかく美味い、楽しい品である。これが450円なのだから、お金がなくて魚介を楽しみたい人は全員これを注文すべきであろう。

そして今回の静岡シリーズ、魚介のうまい店でも焼き鳥を頼んでみるぜということで来ているのだが、ここでもねぎ間を注文してみよう。おおっと、これは予想外の豚肉+ネギだ。どう考えてもメニューの並びから見て鶏肉+ネギだったよな。



と言いつつこの豚串、香りがとにかく良いのだ。食べてみると脂分が強くはあるが、カラシや残しておいたワサビをつけるとさっぱり食べられる。そしてその脂を吸収したのか、葱がやたらに美味い。なかなかよろしい焼き鳥、いや正しくは「ヤキトリ」か…、に満足である。

というところで、素晴らしい店と料理に感心した。ここもまた超名店の一つだな。いつかまた来よう。

 
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またも静岡(14)博物館

2024-09-10 14:30:12 | 美術・アート
バスを乗り継いで、浜松市博物館に到着。





入ってすぐナウマンゾウがお出迎え。浜松市中央区や浜名湖周辺で多く化石が見つかるのだとか。



「蜆塚遺跡の貝層断面」:貝殻の9割はヤマトシジミ。他に動物の骨や土器の破片も混ざっているそうだ。



「三遠式銅鐸(複製)」:全高57.6cmだが、この種の銅鐸の中では比較的小型な部類だって。それは驚くな。



「よろいをつけた弥生人」:実戦用ではなくて儀式用なのだそうだが、よろいがあるってことは、背中から槍で刺されたり矢をいかけられたりしたってことだよね。イヤなもんだよ戦争は。



「胎蔵界大日如来坐像(複製)」:平安時代中期の作。かなり端正な顔立ちをしているね。



近現代の展示室で小学校低学年の授業が行われており、昔の道具は不便そうに見えるけど、その当時としては筋が通っていたんだというような話を先生がしている。

先生「じゃあ、この手押しポンプ、使ったことある人」
生徒「ハイハイハイ!」

えー、私も使ったことがないのに、そんなに使ったことのある子がいるのか。もしかして北海道であまり井戸が無いのは、雪に埋もれたりするせいなのだろうか。

■「テーマ展 天竜川西岸の古墳時代」。
「三角縁神獣鏡」:静岡県指定有形文化財。3~4世紀にヤマト政権から贈られたものらしい。



「弓引き人物形埴輪」:左下に置いてあるのは、弓矢を持つ手なのだそうだ。かなり凝った形をしていたということだ。



「鹿形埴輪」:なかなか珍しい見返り鹿。



「女子の人物埴輪」:どういう人たちがこれを作っていたのだろう。祭祀用だとしても、頭にこんな形をつけたらこわれる率が高くなるだろうに。



特別展の展示も見て、そろそろ駅に戻ろう。浜松駅には、博物館前からバス一本で行けるのである。

読む本が足りなくなりそうなので、浜松駅の駅ビルに入っている書店で本を一冊購入した。そして駅に戻り、静岡に向けて移動開始だ。今日一日、なるべくバスを使い疲れないようにしてみたのだが、それでも少し疲れた。そして眠い。
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またも静岡(13)超切り絵

2024-09-10 13:13:21 | 美術・アート
昼食を取ってから、バス停にして2つ分、残りの道をもう少し歩いて、浜松市美術館へ。



美術館へのアプローチには石板彫刻というものが埋め込まれていて「足元に注意!」という看板があるくらい危ない。私も写真を撮ったり、手帖にメモをしていて、足を引っかけてしまった。





少し歩いて入口に到着。



早速特別展から見ていこう。


→入口には紙製ジュエリーが展示されており、ここだけ撮影可である。

■浜松市美術館「日本の切り絵 7人のミューズ展」。内容が良く分からずに来たのだが、かなり素晴らしい切り絵の展覧会だった。
蒼山日菜「Voltaire」:カリグラフィーのような書体を切り絵で再現。私も何度か切り絵で文字を表現する作品は見たことがあるが、過去最高峰と言っても良いだろう。
蒼山日菜「愛の女神<マリー>」他:森永ビスケットの箱に描かれているデザインの原型となる切り絵である。
福井利佐「LIFE-SIZED「surprise(驚き)」「同「gram(グラム)」:宙に白い切り絵を浮かべ、壁に写る黒い影と共に作品にしたもの。立体を考えると、切り絵に影はつきものである。

福井利佐「ヒトスジシマカ」:「蚊」を描いたものだが、ほんのり色彩があるのが印象的。
福井利佐「菊シリーズ」:点灯する光が菊の花を浮かび上がらせる。光っている時間は作品によって違い、その命の長さを表しているのかもしれない。
松原真紀「本望」:蜘蛛の巣にかかった蝶とそこから伸びる糸の先に蜘蛛。立体的な作品である。

松原真紀「守護者」:月のいわゆる「海」とクレーターを黒く抜いた作品。
松原真紀「嗚呼! レディハリケーン」:光るトルソーのブラジャーとパンティーが切り絵でできているのだ。これはハッとさせられる。
松原真紀「蜜のあはれ」:光源にかぶせるような円筒型の紙から無数の蝶が切り出されて、羽を浮かばせている。

SouMa「ダイヤモンド」:白、グレー、黒の色彩をパッチワークのように貼り交ぜて、ちょっと離れるとまさしくダイヤモンドである。
SouMa「枝垂れ玉花」:土台の上に巨大なバラが作られており、完全な立体作品。
柳沢京子「抒情するホタル」:黒の縦線による錯視効果のようなものを生み出している。

筑紫ゆうな「無題」:全作品無題なので説明しづらいが、ロビーに複製パネルがあったので、それを紹介しよう。



切り剣Masayo「海蛸子」:生物でもあり、その表面は幾何学的模様に覆われてもおり。これも複製パネルをご紹介しよう。



切り剣Masayo「幽玄(クラゲ)」:タコで驚いたら、次がもっとすごかった。クラゲの傘の中のモヤモヤした所まで切り絵で再現している。
切り剣Masayo「残夢」:魚の鱗をわざとデザインチックにしたり、ランダムさを取り入れたりしている。
切り剣Masayo「深海魚」:これはどちらかというと幾何学さが勝ち、メカメカした仕上がりになっている。

切り剣Masayo「ジャクソンカメレオン」:もうここまでくると、カメレオンでもなく「機械獣」である。

展覧会タイトルの「7人のミューズ」というのがちょっと気になったが、たまたま展示テーマにあった作家が女性だけだったのだろうか。男性の切り絵作家もいるようだし、この展覧会が性別の問題を特に扱っていたようにも思えなかったし…(松原真紀「嗚呼! レディハリケーン」は女性性というものを考えさせる作品ともいえる)。

この特別展以外には、小杉惣一コレクション「金銅仏 隋〜唐」の展示もやっていた。次は随時代「菩薩立像」。



というところで鑑賞は終わり。バス停の方に向かうと「徳川家康家臣 本田重次 屋敷推定地」という案内が立っていた。



さて、次の目的地は歩いていくには遠い。面倒だったが今度はバスを乗り継いで行くことにする。

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またも静岡(12)定食屋

2024-09-10 11:48:40 | 食べ歩き
この暑さだ。なるべく歩くのは避けたかったのだが、次の目的地にバスで行こうとすると停留所2つ、乗り換えてまた停留所2つなので、ものすごく時間が無駄だ。猛暑の中だが歩いて行くことにしよう。

途中、少し腹が減ってきたので、食堂があるんじゃないかということで、浜松市役所に立ち寄ってみる。過去のネット情報を見ると食堂があったようなのだが、どうも今は無さそうだ(調べてみると浜松市役所にはなく、静岡県浜松総合庁舎にはあるみたい)。諦めて目的地へと向かう。

しかし、少し歩くとちょうど「AK」という食堂っぽい店があったので入ってみよう。時間がまだ早いので、一番乗りだ。

ここのシステムはあらかじめできているおかずを取り、ご飯、味噌汁などは申告する仕組みのようだ。料理を見ても値段が分からないので(値段表は上の方に貼ってあり、品物を見ながらとっさに確認ができない)、適当に取って見た。今日の私セレクトは以下である。



ご飯(茶碗サイズ。どんぶり飯も選べるみたい)、味噌汁、沢庵、アジフライ、ナス味噌、納豆。今回はホテルの朝食をつけていないので、ごく普通のいわゆる「ご飯」というものを食べたかったのである。

おかずは作り置きなので冷めているのだが、私はなんとなくこのシステムは好きなのよね。ご飯と味噌汁は美味しくて、ご飯には最後に納豆をたっぷりかけて食べ終えた。値段が心配だったがこれで710円。まあ、良いではないか。



遠くに浜松城が見えるが、あまり城に興味がないので遠くから写真を撮影してお茶を濁して置く。

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またも静岡(11)浜松へ

2024-09-10 11:15:02 | 美術・アート
8:00にホテルを出発。朝だけ曇りのおかげで少し涼しかった。8:31の普通列車で浜松駅に向かう。初めてのクロスシートに当たり、少し旅情が湧くかも。と思ったら静岡止まりの列車から大量の人が乗り込んで来て、一気に満席となった。やれやれ。

浜松駅に到着。



駅前には「出世大名家康くん」なるキャラクターが…。どこか「24時間働けますか」的な恥ずかしいものを感じる。



駅前の円形バスターミナルからバスに乗り、平野美術館へ。



■平野美術館「時代をかたどる美人たちー画家から見た女性ー」。残念ながら撮影は禁止。
河鍋暁翠「五節句の内 菊月」:かなりカラフルで色が今に至るまで良く残っている。
門井掬水「秋の山路」:鏑木清方の一番弟子で、伊東深水と郷土会というところで活動していた人。後ろ姿からのいわゆる見返り美人を描いている。
菊川英山「二美人図」:美人の後ろにあるふすまに富士山が描かれており、なるほどなあと思う。
上村松園「「雪女五枚羽子板」の雪女」:ボーっと浮き上がる白い雪女。松園はこういうのを描かせても上手いのだよね。

この他、有名どころは伊東深水、鈴木春信、渓斎英泉、月岡芳年、豊原国周、鏑木清方、竹久夢二など。私以外の観覧者は2人で、落ち着いて展示を見ることができた。しかもコーヒーサービスがあるので、これでもう少しゆったりとする。ありがたいことである。



残念ながら一階の平野ギャラリー(商業スペース)はまだ開かないようなので、移動を開始する。
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またも静岡(10)今回は二日酔い無し

2024-09-10 07:00:09 | 旅日記
5:30起床。二日酔いは皆無である。

朝食はじゃがいものコロッケパンとお茶。パンはそこそこボリュームあり。



飲み物は部屋に用意してあるお茶を飲んだのだが、パンとなるとコーヒーが欲しかったな。ホテルの経費節減かと思ったが、いや、ここ静岡がお茶の国だからか。
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