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散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

そして富山(18)今日も軽めに

2024-09-25 08:30:45 | 旅日記
6時起床。この前の静岡に行ったときもそうだったのだが、夜に無理をしないせいで、全く二日酔いにならない。私もやっと大人になったと言えるかもしれないな。さて、朝食はクリーミーカルボナーラ。美味しいコーヒーも飲んで、今日はゆっくり出動だ。

 

今回の旅行、ここまでほとんど汗をかいていない。今日は気温が29度くらいまで上がりそうだが、さてどうだろう。
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そして富山(17)富山の伝道師

2024-09-24 23:05:34 | 飲み歩き・日本国内
1軒目の店でモヤったところで、次は富山でおそらく一番古いバー「H」へ。私は9年前にも行っているのだが、その時と同じく道に迷ってなんとか店にたどり着いた。しかししかし、店がやってないのだよね。来る前に調べたところによると、ホテルの12階に新店を出したという話もあり(旧店舗を閉めたのかどうかは分からない)、そちらに行って見ることにした。

割と老舗ホテルの12階、幸いなことにこちらの店は営業しており、私が9年前にお会いしたマスターがカウンターにいた。


→ホテルのロビー。


→12階へ。

まずは1杯目、ジンソニックで行こう。



前来た時も老舗バーの割には調子のいいマスターだなと思っていたが、今日もマスターの喋りは絶好調だった。もうこの人、富山の伝道師なのだろうね。

通しは五箇山豆腐、マス寿司、吉田のチーズ(地元産らしい)などが出てきた。五箇山豆腐はとても硬いイメージを持っていたのだが、それは硬い豆腐好みの人に向けて一軒はそうしているだけで、すべての店で硬い豆腐を作っているのではないそうだ。



2杯目は「ウイスキー味のカクテルで」ということで、カナディアンクラブのマンハッタン。ベルモット赤にしっかりしたものを使っていたので、これが美味い。



マスターの喋りでメモしてきたことを書いておこう(内容に関する責任は私にあります)。

・加賀百万石というが、元々加賀は40万石で、後は富山(やはり金沢に関する怨念がありそう)。
・富山から北海道に入植した人は多い。全日空も元々富山の会社(筆者注:そういう情報はネット上では見つからなかった)で、札幌便がなくならないのはそのため。
・富山では味の濃い黒トロロを食べて、おぼろ昆布(白いの)や塩昆布は食べない
・置き薬は損するかもしれないのに薬を置いていく商売。一人で千戸は相手にしていた。
・徳川家から「越」と名をもらったのは福井(越前)、富山(越中)、新潟(越後)。金沢は飛ばされた(「越」の地名が付いたのは徳川幕府ができるずっと前というのが定説っぽい)。
・富山に来る外国人で目立つのは、ブラジル、イスラエル、ジャマイカの人(順位でいうと台湾、韓国、中国らしく、これはそれ以外の国の人を主観的に上げたものだろう)。

3杯目は三郎丸のウイスキーを出してもらおうと「ほどほどの値段のを」とお願いして、三郎丸玉兎ブレンデッドを出してもらった。これなかなか美味いね。



後は富山のソウルフード「昆布パン」(塩気と香りがあって、これが思った以上に美味い)を出してもらって初めて食べるなど、いい富山の夜だった。次の客が来たところで、お暇することにしよう。



そういえばマスターに伺ったところ、このホテル店と駅前店は両方営業しており、駅前店は息子である3代目がやっているが今日、明日は大会参加のため店は休業とのこと。結果的にではあったが、私より年配のマスターがいるこの店に来ることができて良かった。



1軒目で食べた量が物足りなかったので、帰りにコンビニでスモークタンと厚焼き玉子を買って、三郎丸ウイスキーで一杯。

 

今日は移動が多くて疲れた。乗物中心に移動していたが、そこそこ歩いて12924歩。
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そして富山(16)ザギンか

2024-09-24 18:30:09 | 飲み歩き・日本国内
ということで立山黒部アルペンルートを経て電鉄富山駅に戻ってきて、スーパーマーケットでちょっと買い物。ホテルに荷物を置いてから、駅近くの飲み屋に出陣である。ちょっと今日の移動の激しさに疲れてしまい、繁華街まで行く気力が無くなったのよね。

候補は2軒あったのだが、過去の出張の時に行かなかった方の居酒屋「TH」へ(いや、郷土料理店なのか)。

入口すぐはカウンター席しかないのかと思ったが、奥にテーブル席があったのでそちらに座らせてもらうことにした。まずは富山の酒、玉旭純米あかねこみちを注文。食べるものは本日の刺身盛り合わせと色々盛りだ。



おつまみなので先に出てきた色々盛りは、ホタルイカ沖漬け、クリームチーズ味噌漬け、イカの黒造りの3品である。



これ、それぞれやりすぎない味付けで美味いのよ。

刺身はカンパチ、鯛、平目、シイラの昆布締めの4点盛り。気になっていたシイラが入っていたが、白身の味がスッキリしつつ、水分が抜けて凝縮した感じだ。それから、昨日も食べた平目だが、富山で食べるとすごいモチモチした歯触りなのである。



ただ、いかんせんこの店、銀座本店らしく値段が高めで私にはまあ似合わない。どうも企業が始めた「地域の食文化をお伝えします」的な店って、落ち着かないんだよね(貧乏性のせいでもあるが)。



この後、酒は風の盆八王と、がすえび唐揚げを頼んで、これで締めることにした。



富山の酒の豊富さは認めるし、がすえびも美味かったけれども、なんかもう一つなあ…。
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そして富山(15)黒部

2024-09-24 16:30:15 | 旅日記
さて、今日はある意味、移動の日である。

8:20にホテルを出て、富山地方鉄道の電鉄富山駅に行き8:40の特急で立山へと向かう。天気は快晴かな。



切符は普通の乗車券とは別に特別急行券を買わねばならず、初めて見る形式の自動券売機にやや手間取った。



この移動ルートは日によっては大混雑になるらしいが、今日は平日なので、そこまでではない。まあ他人と隣の席にはならなくて済むくらいの混雑である。



それにしてもなかなか古めかしいというか、山に向かう気分が高まるというか、特急感の薄い座席に座る。



順調に立山まで移動。立山駅はまあまあの混雑である。時間がちょっとあるので駅舎から外に出てみると、近くに「立山カルデラ砂防博物館」というマニアックな博物館があるようだったが、今回はそれを見ている余裕はない。


→これは立山駅。


→後ろの斜めになっているのがケーブルカーの路線である。

立山から10:00のケーブルカーで美女平へ。ここが一番の激混みで、ただ乗ってるだけに近かった。人のすきまから、何とか外を撮影するが、ケーブルカーらしさは皆無であろう。



ケーブルカーはあっという間に美女平に到着し、続いて立山高原バスに乗る。この道は通常の車は乗り入れ禁止で(当然、業務用車両は入っているようだった)、室堂というところまで行くにはこのバスに乗るしかない(歩いても行けるそうだが、とても大変なのだろう)。また、山に登って行くだけあって、道は激しく左右にカーブしている。子供の頃、乗り物酔いの常連だった私は微妙に嫌な予感がしたが、二日酔いではないおかげもあって、無事ではあった。



途中、落差日本一という称名滝など名所があるのだが、ちょっと撮影するのは難しいよね。


→滝の名前が入った石碑は写ったが、肝心の滝が写らなかった。

1時間弱で今回の最高地点である室堂(標高2450m)に到着。ここには散策路があるのだが、行きはまず目的地まで急ぐことにしよう。11:00にタイミングよく来たトロリーバスに乗る。今年の年内で廃止になるという日本唯一のトロリーバスである。さすがにバスマニアっぽい人もいるな。いや、実は「トロリーバス」は「バス」と呼ばれているが、「電車」の仲間になるので、やはり鉄道マニアと言うべきかもしれない。



乗る車両はバスそのものなのだが、電車線から電力の供給を受けて走ることと、専用のルート(良く知らずに来て初めて見たのでビックリ)を運行するため、正式名称は「無軌条電車」で、法律上も「鉄道」に分類されるのだそうだ。そしてここはもう少し下りになっており、大観峰(標高2316m)というところで下車。ここから立山ロープウェイにのる。



どうだろう。とにかくあらゆる種類の乗物連発である。そして、黒部平(標高1828m)に到着し、11:30黒部ケーブルカーに乗る。とりあえず、行きは急いでみよう。



黒部ケーブルカーはすごい急角度を降りていると思うのだが、外はほとんど見えないので何も分からないままに黒部湖・黒部ダムに到着。黒部ダムは、その周りの景観を含めてすごかった。


→ダム湖とその上にそびえる岩山。

黒部ダムでは放水が行われているため、虹がかかっているのだ。



それでは黒部ダムの上を歩いて渡ってみよう。



まさしくここは観光地でもあり、渡り終えたところに黒部ダムレストハウスというレストラン兼休憩所がちゃんとある。



ダムを見やすいポジションに行くと(階段の上り下りがキツい)、放水の様子が良く見える。



展望広場の近くには特設会場があって、黒部ダムの歴史や、映画「黒部の太陽」の紹介がされている。



最初に見た時は、なんでこんな植樹記念碑があるのかと思ったが、映画の関係なんだね、きっと。



特設会場内では模擬トンネルのようなものがあり、その奥に映像コーナーがあった。



さて、ちょうど昼時である。昼食はレストランにも興味があるが(もちろんダムカレーなどが販売されていた)、ちょうど昼時でかなり混雑している。そう思って持ってきていた笹寿司(ブリ、牛)で昼食を済ませよう。


→炙り鰤(左)、能登牛しぐれ(右)。

黒部ダム周辺の景色は素晴らしいが、そうそういつまでも見ていられるものでもない。そろそろ戻ろうということで、13:00に黒部ケーブルカーに乗り、13:20立山ロープウェイへと乗り継ぐ。幸いなことに、どれも行く時ほど混雑していない。それから、このロープウェイは上下の駅間に支柱がないワンスパン方式なんだそうだ。





13:30黒部平から臨時のトロリーバスに乗る。乗り継ぎがとても順調なため、次々と乗物に乗れてしまうのだ。トロリーバスはこんなトンネルの中(バスの幅にピッタリの専用軌道)を走るのである。



トンネルの中で青い光がついているのはトンネル工事の時に破砕帯で大変な苦労をしたところらしい。



そしてこの専用軌道の中間地点辺りにトロリーバスの行き違いエリアがある。



これで室堂まで戻ってきた。ここが立山黒部アルペンルートの最高地点なので、少し散策してみることにしよう。少々ひんやりする室堂(長そでのシャツとジャケットを着ている私にとっては寒くはないが、暑いエリアから来た人は注意した方が良いかも。気温は10℃ちょっとだ)の景色は多少賽の河原感がある。







少し歩くと、みくりが池が見えてきた。美観の一つということらしいのだが、日差しが陰ってきたので、あまりそうは見えない。。



昔は地獄谷というエリアも散策できたらしいが、今は立入禁止となり、そんなに高原を歩く趣味も気力もない。14:20の立山高原バスで下ることにした。辺りにはかなり雲が出てきており、景色や植生は高地なので、何となく北海道に似てるかも。

途中には立山杉という樹齢1000年を越えるであろう木があるのだが、何しろバスで移動中なので、写真撮影には限界がある。



美女平から15:00のケーブルカーで立山へ。ほぼ待ち時間なしである。このケーブルカーは人間が乗る車両の下に貨車が付いていて、荷物の運搬に使われているそうだ。ケーブルカーの貨車としては日本最大級なんだって。

ケーブルカーを降りると、15:27特急電鉄富山行きがすぐあった。全行程を通して、必要ならすぐに臨時便が出るし、乗物を次々に乗り継いで移動する際、移動しづらさを感じさせない。





とはいえ移動疲れなのか、バス酔いなのか、高地で酸素不足になったのか、少し頭がクラクラする。

話が急に変わるが、列車の車窓から景色を眺めていて、とても気になるものが目についた。それは「墓」である。田んぼの脇で、まさに線路のすぐ横に「墓」(数基から数十基)あったりするのだ。



現在の富山はもちろん通常の墓地に墓が作られるのだが、墓地埋葬法が成立するまでは自分の家、または集落に墓地を作っていたらしい。今から新設は出来ないだろうが、できてしまっている墓を移設することもできず、そのままになっているのだそうだ。ふーん、いろいろな事情があるものだね。
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そして富山(14)軽めに(朝食も記事も)

2024-09-24 07:57:06 | 旅日記
富山にやってきて3日目、朝は6時過ぎに起床。昨日飲んだ部屋に置いてあるコーヒーが美味しかったので、今朝の朝食はそれに合わせてパンにしてみた。



ま、軽めの朝食として食べやすくはある。

今日は一日の行程が大変なことになりそうだ。
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そして富山(13)9年ぶり

2024-09-23 22:15:39 | 食べ歩き
17時前に図書館を出て、9年前に出張で来た時に同僚と行った店に向かう。この時、随分景気よく飲み食いしたのに、大変お得な価格だったような気がするのである。但し、会社が金を払ったので、そこは錯覚かもしれない。

場所は地図で調べて行ったのだが、道が微妙に直角に交差していないところもあり、しばらく迷う。一度、電車通に戻ってからリトライして、やっと寿司の「E」へたどり着いた。団体客はいたがカウンター席は先客1名と空いており、無事に着席。

満寿泉の冷酒を頼んで、刺し盛りを一人前で作ってもらう。



宴会の準備を忙しそうだったが、テキパキと刺し盛りが出てきた。



入っているのは、カンパチ、アオリイカ、マグロ、鯵、平目、甘エビ、バイ貝という品揃え。アオリイカがまたいい歯応えで、平目が強靭な味わい(昆布締めか?)、バイ貝の歯応えももちろん良かった。甘エビは青い卵を抱いてトロリとしている。

続いて、寿司を一貫ずつ握ってもらう。カウンターに一人でいた先客が「一貫づつ頼めますか」と確認してOKが出ていたのに便乗したのである(先客氏よありがとう)。まずは甘エビとしめ鯖から。甘エビにご飯のほんの少しの熱が伝わり、あっという間に溶けてしまう美味さだ。



次は穴子とウナギの親戚握り。本当は穴子の方が圧倒的に好きなのだが、味の強さの関係上、穴子、ウナギと食べたらウナギも相当美味かった。ウナギの寿司は関西ではよくあるが、やはりそちらの影響なのだろうか。



酒もなくなりつつあり、締め方向でお新香巻きとおすましを注文。お新香巻きは少しピリッとした味付け。おすましはエノキと茗荷に柑橘の香りが漂うものだった。



この締めで腹具合も満足して勘定をしてもらう。ちょうどお手ごろな金額に収まってホッとした(時に寿司をお好みで頼むと、大変なことになるからね)。納得の味と勘定である。

 

この後、住宅街のようなエリアを歩いて市電の停留場へ。



停留場の荒町から富山駅へ。



コンビニで富山のウイスキーなどを買い込みホテルに戻る。



今日は時間も早いので大浴場でひとっ風呂浴びることにした。大浴場はいいのだが、私より歳が上なのに風呂に入るマナーが分からない爺さんは今まで何をして生きてきたのか。全く哀れな限りである。

風呂から上がり、富山県砺波市のウイスキー、十年明Noirをソーダ割りで飲み、裂けるチーズをつまみにする。ちょっとスモーキーなモルトの風味も感じられる、なかなか美味しいウイスキーに満足。

 

ちなみに富山では地デジのチャンネル数がNHK2局、民放3局しかなく、見るものがない。やっぱりテレビ東京系がなくては。



今日の歩数は14146歩だった。
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そして富山(12)ガラス

2024-09-23 16:33:48 | 美術・アート
富山と言えばガラス博物館だと私は思っていた(初日に富山県美術館の立派さに驚いたが)。過去に出張で富山に来た時も、あちこちで「ガラス美術館」の文字を見つけては、「ぬーん、行く暇がない」と思っていたのが今回の旅行の一因にもなっているのだ。

建物の裏側から。



正面に回り込む。ガラス美術館と図書館、さらには銀行が一つの建物に同居しているようだ。



建物の前にあるベンチは「キラリ」という形をしている。



■富山市ガラス美術館「グラス・アート・ガーデン チフーリ・エクスペリエンス」。現代ガラスの巨匠、デイル・チフーリによるインスタレーション。カラフルなガラスを部屋いっぱいに展開する展示は見ごたえがある。撮影は可能だが、ネットへの公開が不可とのこと。

展示は階上から見て、エスカレーターで降りてくることを推奨された。館内の空間には木材が配置されているが、これは「建物が劣化でボロボロ」で有名なKK氏がデザインしたものらしい。いや、これは木材が館内にあるので、きっと大丈夫なのだろう。



■富山市ガラス美術館「コレクション展 交錯する素材」。ここは撮影不可だったと思う。
菅澤利雄「材料に関する本」:ガラス、木、アルミニウムでそれぞれ作った本の形の物体を重ねたもの。現代のガラスアートはガラスだけで作品を作るという拘りは無くなっているようである。
ヤロミール・リバーク「天空のアトランティス」:ブロンズの生物がレンズの半面状のガラスを支えている、力感のあるアート。
塚田美登里「光林#2」:竹林をモチーフにした器。
バーティル・ヴァリーン「振子 III」:ブルーガラスの表面に砂を吹き付け、重みのある剣のような振子に仕上げている。砂のかかっていない裏側から見た時の、深いブルーも見事である。



江波冨士子「地」:図書館側にもいくつかガラス作品が展示されている。



■富山市ガラス美術館「富山ガラス大賞展2024」。
ゲイル・チャーチ「Fragile:Whale」:壊れやすいガラスで自然を表現するということもあるのだろう。



ピーター・コバチー「Kari Forest Mist」:ガラスでありつつ、重々しい作品。



エミリア・スミス「Homunculus」:ガラスに光が組み合わさると、ハッとする作品になることは多い。



展示フロアを移動する時の階段のデザインがまた凝っている。



松尾里奈「unknown unknowns」:繊細な作品でつい目を引くことは間違いなし。



ディミエ「The Gestures of Glassmakers N.2」:吹きガラスを作成する動きをパントマイムで表現したビデオアート作品。一言でガラス作品と言っても、最先端は(最高のものとまでは言わないが)ここまで来ているのだ。



パヴェル・コルビチカ「Building No.02」(手前)、ハナ・ゲイソン「Shaping Light IV」(奥):暗闇に光る作品。



ダリア・トルスカイトゥ「Forgotten」:折り紙を展開した形を、わざわざガラスに折り目をつけて再現した作品。



こっちが原型の折り紙。



北海道立近代美術館でも現代ガラス作品を収集しているとは言うものの、数十年前くらいで歴史が止まっているような気がするからなあ。やはり最先端のアート(ガラスに関わらず)は自分の知識と常識のアップデートのために見るべきであると思った。

ふう、グッタリ。これで今日の美術鑑賞(5か所)はおしまい。時間調整のためもあって、ちょっと図書館側で休憩しよう。
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そして富山(11)武器はちょっと

2024-09-23 14:44:30 | 美術・アート
正直なところ、私は武器に興味が無いのだ。子供のころはプラモデルを作ったりしたこともあるが、今となっては戦車・戦闘機・戦艦に興味なく(SFに登場するものはものによりけり)、銃やナイフ、刀にも興味はない。ま、しかし、ついでだから行っておくか。

ということで、秋水美術館へ。重厚な建物が見えてきた。



入口を入ると、濱田庄司(通称:ハマショー)「流掛火鉢」がある。



1階ロビーからまたもや日本庭園が見える(ホント、どこでも庭園があるのね)。



■秋水美術館「日本刀物語II もののふの魂」。大体「もののふ」って何よって感じがする。
「刀 無銘 伝一文字」:上杉謙信所用の刀で、重要美術品。



「太刀 銘 了戒 号武蔵了戒」:宮本武蔵所用の刀で、特別重要刀剣。



「甲冑 紋散し桶側二枚胴具足」:胴体の模様が「LV」みたいだよね。



「脇差 無銘 伝正宗」:やっぱり正宗というのが名人なのかね。重文。





富山には有名な刀工がいて、中でも郷義弘は「天下三作」の一人と言われているのだそうだ。



これで剣士や剣術の特徴と刀の特徴の関係性が理解できてくると、面白くなってくるのかもしれないなあ。
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そして富山(10)富山の歴史

2024-09-23 13:45:00 | 飲み歩き・琴似界隈
続いて、富山城址公園の中にある富山市郷土博物館へ。富山城はなかなかの歴史があるものの、今、城のように見えるものは再建城であることは何となく気がついていた(←城に興味があまりないので、事前に調べない)。近づいてみるとこれが富山市郷土博物館になっているのだね。



■富山市郷土博物館「常設展」「企画展」。
「富山城唯一の現存建築物 千歳御門の瓦葺き、鬼瓦」。





歌川芳虎「越中国佐々成政籠城図」:赤い線は敵味方の銃撃の様子を表現しているものだそうだ。



「杣田青貝細工鳳凰図鍔」;螺鈿技法の一種で作った鍔。佐藤記念美術館で撮影できなかったのだが、ここで美しい細工の様子が撮影できた。



天守展望台から佐藤記念美術館を見る。



「天守閣初代鯱」:登録有形文化財である。



富山城には信長が死んだ後に羽柴秀吉らが攻め込み、城主佐々成政を降伏させたというインパクトの強い歴史があるのだ。佐藤記念美術館と合わせて(市電の一日切符による割引を使い)観覧料が250円というのだから、お得で見ごたえがあると言えよう。
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そして富山(9)奥深いね

2024-09-23 13:25:45 | 美術・アート
富山城址公園に入り、その一角にある美術館へ。美術館は石造りで重々しく、入口の両脇には神像らしきものが2体設置されている。



そして美術館の目の前は富山城(再現)を望む日本庭園なのだ。どこに行っても美術館には日本庭園があるかのように思えた。



■富山市佐藤記念美術館「富山の美術」。知っている人は数少ないが、思ったよりいい展覧会であった。
岸駒「琵琶行図」:岸駒は富山の生まれかと思ったら、母の実家が富山ということで、ちょっとぎりぎりの感じがする。
山下守胤「双鶏十二ヶ月図屏風」:コンパクトな屏風ながら、華やかな感じがある。

その他、地元の伝統工芸である杣田青貝細工(江戸時代、細やか)、城端蒔絵(アユやナマズの図など)が展示されており、富山工芸の奥深さを感じられた。そして建物の2階には書院と茶席が移築されており、さらに窓の外がちょっとした庭になっているのだ。



後は1階ロビーにある展示物で、これは撮影可であった。

クメール王朝「男神像」:11~12世紀のもの。



「鉄絵花唐草文大壺」:中国明時代のもの。



林清納「インドの女 鎮魂シリーズ 鎮魂4」。



野上衹麿「ゆきずりの広場」。



ところで、市電の一日乗車券があると、ここの入館料が割引になるのである。こういうひと工夫、札幌市にも欲しいよね。


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