昨日勤務から帰宅したら、1通の速達便が届いていた。もうかれこれ20年近く前に山口県にある海自下関基地隊で警備科長として勤務した当時の部下、K君(曹長)からのものだった。私も退職後ずっと彼のことが気になり探していたが、つい先日当時の部下Y君からの連絡で消息がわかったのだ。便箋4枚にびっしりと書かれた内容は当時の懐かしいこと、体調を崩し障害年金をもらっていること、当時の仲間の急逝等々・・・。K君が私の部下に着任する話があり上司から相談を受け、《相当癖のある隊員で、今の所属でも困っている・・。どうするか》とのこと。私は全く問題にしなかった。K君はそういう経緯等を知っていたかどうかは別として、私の部下として着任した。着任してからの彼は評判どおりのような、歯に衣着せない物事をズバズバ言うし、やることはキチッとやる優秀な隊員だった。今まで彼を部下として持った上司がじゃじゃ馬のような彼をうまく使いこなせなかった・・というのが本当のようである。私は現役当時、《Kのような隊員が今の組織には必要だ》と本当に思った。私が転出後も定年退職まで継続勤務し幹部になり下関基地隊に大きく貢献したようである。上司からの表彰よりも、上下関係をとっくに離れた、命を共にした元部下からの1通の便りが本当に嬉しい。ちなみに彼からの便りでは、海上自衛隊で勤務し《一番尊敬・信頼できる上司》と評価してもらった。本当に嬉しい便りだった。