hyperclub

パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

きっといい年!

2008-01-01 23:59:41 | 音楽

 ピカピカになった浴槽に湯を張り、見違えるほど綺麗なガステーブルに蕎麦のための湯を沸かしたところで新年を迎えた。辛うじて…、今年も。性懲りもなく、である。穏やかな気持ちで年越しできたことをありがたく思う。無事に、健康に、当たり前に、ということがいかに大切か。年々強く感じる。

2008_osechi

 元旦が快晴だというだけで気分が違う。でも、今日は読書。テレビでもなく、ネットでもなく、だからといって寝正月でもなく、本を読んだ。歳末のドサクサで結局読破できなかったのを三が日の間に決着をつけてしまおう。

正当なる狂気 (ハヤカワ・ノヴェルズ) 正当なる狂気 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2007-11

 ワイズ・クラックとは、ハードボイルド小説の登場人物が口にする気の利いた警句・軽口のことであり、たとえばハンフリー・ボガード主演の映画「カサブランカ」における以下の会話が典型であろう。

「昨夜はどこにいたの?」
「そんな昔のことは覚えていないね」
「今夜会ってくれる?」
「そんなに先のことは分からない」

 クラムリーの文章の中にはこうしたニヤッとさせられるせりふが多く、格調高い文体と相俟って、熟読を余儀なくされる。読み飛ばすのがモッタイナイという以前に、何度も繰り返し反芻したくなるほどレトリックが素晴らしい。淫読という言葉があれば、この人の作品にこそふさわしい。よい正月だ。