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ウォーク・ザ・ライン 君につづく道

2006-02-25 21:14:39 | 音楽

 風邪で苦しんでいた頃、「ゴールデングローブ賞」の授賞式の模様がテレビに流れていた。よくアカデミー賞の前哨戦と目されるこのアワード、今年は突出した作品がなくて、こじんまりとした印象だったが、秀作・佳作が粒ぞろいのようである。ベッドに横たわる身ではそれどころではなく、関心も薄く、うつらうつらしていた。

 この賞の興味深いのは、作品賞が、「ドラマ部門作品賞」と「ミュージカル・コメディ部門作品賞」の、二つあること。これはアイデアであるな、といつも感心するが、なんと、その「ミュージカル・コメディ部門」で受賞したのが、「ウォーク・ザ・ライン」。これって、ジョニー・キャッシュのヒット曲名と同じではないかい。思わず身を乗り出すと、まさに、まさに彼の伝記のような作品である。奥さんが、彼よりも有名というか格上の「カーター・ファミリー」のジューン・カーターであり、夫婦愛の物語となるのか(、違うのか?)、いかにも地味そうであるが興をそそる。また、彼の娘があのロザンヌ・キャッシュとくれば、これはもうぼくの縄張り(シマウチ)である。

「ヘロー・アイム・ジョニー・キャッシュ…」

ステージでお決まりの第一声、泣くだろうな、映画観たら。

 遥か昔、くせもの女優、シシー・スペイセクが、伝説的なカントリー歌手(まだ現役だ…)、ロレッタ・リンを演じた、「歌え!ロレッタ愛のために」でオスカーを獲得した例もある。3月のアカデミー賞では、残念なことに作品賞には挙げられなかったが、それでも主演男優賞、 主演女優賞、衣裳デザイン賞、編集賞、音響賞にノミネートされている。俄然、肩入れしてあげようじゃないか。すかさず娘が言いそうだ、
「屁のつっぱりにもならん」
と。

 少数派にとって嬉しいことに、この手の映画に珍しく日本でも上映されるようだ。奇特な配給会社もあるものだ。邦題は、「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」。とはいえ、県内では四日市かぁ…。おや、「PG-12指定」って、なんだぁ? 暖かくなったら、蠢きそうな予感がする。

 この後、風邪をも吹き飛ばす、いや、さらにぶり返させるサプライズが、このゴールデングローブ賞では待っていた。というのも…、

 明日に続く。

 最近、映画づいている。というのも、昔の映画会の仲間が密かに集まって、あるプロジェクトを起ち上げようとしている。夜の教室はさながら梁山泊になる。詳細についてお伝え出来る日が来ると思う。これもお楽しみに。


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