歩くようになって、車なら見過ごしがちなことが詳細に見えてくる。歩く速度が自分の脳とシンクロする。
近鉄鵜方駅周辺が様変わりしていることに驚く。子どものころに遊び場としていた路地がもう見つからない。
「この角を曲がれば…」
という予断がことごとく裏切られる。風景がそうだ。記憶にあるデテールが微妙にずれ、姿を変えている。失われたぼくの景色を甦らせようとしても無理なのだ。記憶も、現実も喪失し、見知らぬ旅人の自分が居る。正しくいうと、浦島太郎なのだ。
地球が回るに連れ、町は進化し、現在進行形で変化しているのだが、懐かしい人たちは変わらない。あの笑顔、あの声はそのままだが、子どもらは成長し、大人たちはそれなりに年喰っている…。
靴のタケウチさんが、元の古巣、鵜方ファミリープラザに移転するというので、開店準備の邪魔をしてきた。以前のお店+以前のお土産やさん=新店舗の広さである。ゆとりがあるから、見やすくて、歩きやすい。目下陳列のため段ボールが塞いでいるが、心地よい空間だ。懐かしいリーガルやマドラスのディスプレイ台を見つけた。レディースだって、ファッショナブルな定番、ブランド物が目につく。おしゃれ度もアップしている。
中央に靴のリペア(修理)コーナーが配置され、このお店のもっとも得意とする分野が前面に出ている。しっかり使い込まれた修理機械が奥のブースに控えている。もともと社長は機械いじりが好きで、オーディオ機器なんかも自らの手で分解修理していた。ぼくのように外した螺子を余すことなく、きちんと復元されていたっけ。暮れにタッセル・スリッポンを捨てたことを思い出した。悔やまれてならない。
それと、シューフィッターの資格(父子とも有資格者)を活かした店づくりで、ゆったりと相談できるスペースがある。靴を脱いで裸足のお付き合いだ。名づけて「靴と足の科学研究所」。足に合う靴を見つけるのは当たり前、さらに選ぶ靴によって健康をもたらそうというアグレッシブな発想はこのお店ならではである。といっても構えることなく、"まちの靴屋さん”に立ち寄るといった気軽な感じで、上手に利用したい。
社長の作業場での仕事ぶりをスナップしたが、帽子に思わず笑った。なんと20年前に一緒に買ったもの。息子さんと社長、ぼくらは早朝野球のチームメートだったのだ。
新装開店は6月10日(土曜日)。
靴のタケウチのHPへはここをクリック
酔ってなくても、この辺りを散歩すると帰りに寄りたくなる店がある。それが、おとやだ。ネタが新鮮だから、美味い鮨が食えるのは当然としても、和食全般、美味しくて、量があって、リーズナブルと、評判のお店である。大将独特の喋りを肴に一献かたむけるのもよし、ガバガバ喰らうのもまた一興なのだ。予約客で立て込んでいる中、愛想のいいスタッフの気持ちの良いサービスぶりに見とれながら、選んだのはデラ巻きと呼ぶ、デラックス太巻き、1,575円なり。 ボリュームがあるが、
「まあ、食べてみやんせ」
と言いたい。大将の鵜方弁が当方に感染している。
教訓。歩くと腹が減り、ますます食べてしまうじゃんかい。
こないだ海遊館に行って来ました。そしたら、どうしても魚が食べたくなって。日本海の海コーナーで見たヒラメとか、大水槽をキラキラして泳いでたカツオとか。あいつはタタキで!と、どうやら水族館でこんなことを思うのは私だけ?と思っていたらマニアな妹も「優も!」と言っていたので育ちが関係している様です。
でもって、夕飯に高級回転寿司(かっぱやくらではない)に連れていかれた。まぁ、新地の寿司屋に連れて行けとも言えず…。
うーん。このデラックスおいしそう☆