遥か昔の話だが、つくり話ではない。
ミス・キャンパスだったA美がある男と初めて出逢った瞬間、
「この人だわ!」
と、閃きがあったそうだ。予感は的中した。それが今のご主人である。同じ頃、ぼくも彼女と知り合っているはずだが、ぼくについての印象は、
「この人だれ?」
だったと聞く。
一字違いで大きく異なる人生があるものだ。
毛が付いてるものをハケと呼ぶし、
毛が無いとハゲになる。
「ぼくのことを真っ先(まっさき)に考えてください」
と伝えたつもりなのに、
「うん、分かったぁ、末席(まっせき)ね」
コミュニケーションとは難しい。 言葉はよく選びたいし、滑舌(かつぜつ)も大切だ。
「末席に加えてあげるね」
「ありがとう、真っ先だね」
これが、本家さっとん流だ。
5月最後の日、教室にはシャナイア・トウェインの「UP!」が快調に響き渡る。明日から夏服である。浮き立つものがある。
「君、僕をからかってるの?(東京弁)」と言われ困惑したことがあります。
「かいたり又はかいだり」(疲れた、えらい)も意味が通じなかったことがあります。
言葉は難しいですが、言葉の力はすごく大きいと最近感じます。