幼なじみで、近所に住むY氏が、日本彫刻会が主催する「第37回日彫展」で初入選されたとの報が届いた。
嬉しい。そして、「継続は力」、コツコツ努力した人に栄冠は輝く事実を重く受け止める。さらにパーティの準備も忘れずに。
彼んちを夜遅く、
「おーい」
と訪ねると、暗闇に影があり、慌てて、
「こんばんは」
と挨拶した相手が等身大の海女さん像であるなんて毎度のことで、彼の家こそワンダーランドと呼ぶにふさわしい。今どき薪(まき…読めるかな)で風呂を焚いてる。これも珍しいのだが、釜当番を務め湯加減のあんばい尋ねる家族思いの姿が微笑ましい。誠実、実直、辣腕と枕詞が付く能吏の一人だが、中学校時代に彼がこしらえた伝説は家族ですら知らないもので、ぼくは大事な切り札として保存している。
氏が発信するホームページ、「海女文化村へようこそ」は、学生のみならず、研究者やマスコミの皆さんからも注目を浴び、国内外問わず重宝がられている。何よりネイティブでナイーヴな志摩の魅力が彼のページからこぼれてる。地元に住む我々だって目からウロコである。
地道に活動を続けるだけのことだろうが、海女研究家、郷土史研究家に加え、彫刻家という肩書きを加えた今後の活躍を願って止まない。
※追記 掲載の写真はぼくのお気に入りで、入選作かどうかは不明である。
雨の日のジャズ 価格:¥ 1,500(税込) 発売日:2006-10-25 |
思わず、その表情にドキッとして、幼いころから目にしていた祖母達を思い出し、涙が止まりませんでした。
海女の顔には、海に潜る時の辛さと反面に丘に上がったとき、仲間と交わすあの楽しそうな笑顔が混ざり合い、懐かしく感じました。彫刻をみて、あれほど心に響いたことは初めてでした。
力強く、おおらかで、屈託のない海女さんたちの像は、ほんと素晴らしいです。
確かに彫刻の魅力にとりつかれるね。