それでもマイクル・コナリーの新刊、暗く聖なる夜(上・下)が出ているのが分かった。行きつけの書店には文庫やコミックの出版予定表が誰でも見れるよう吊るしてくれてあるのだ。予告だから予算化するのに役立つ。ローレンス・ブロック著の「マット・スカダー」シリーズとスペンサー・シリーズのチェックは欠かせない。ただ、今は、読書どころではない。予定がびっしり詰まっており、片付けるべき仕事が手付かずだ。こういう事態は年末が近づいている証拠である。世の中の景気が上向いているという実感がともなってくれるとさらによいのだが…。
書店には年賀状の素材CD-ROMが勢ぞろいを始めている。去年、一昨年とインプレスのには皇なつきという女性イラストライターの画像が掲載されていた。主に中国の古代を舞台にした歴史小説でぼくにはおなじみだが、若い人たちにはファイナルファンタジーのイラストで知られているかもしれない。確認のためにインプレスに問い合わせのメールを入れたくなるほどファンになってしまっている。そろそろネタを仕込もうか。
夕食を息子たちと囲みながら団欒する。話題は明日の市議選となってもよさそうなものだが、もっぱら福祉問題について熱い議論を…。鍋を囲んでの豚しゃぶに似つかわしくなくて男同士というのは無骨なものである。
次男がボブディランの「風に吹かれて」をギターで弾くのに楽譜がないかと尋ねてきた。
「君たちが捨ててなかったら、ワシの書棚にあるはずやが…」
と、半分厭味がてら答える。そうなんである。この子らは綺麗好きというか、さっぱりした風情を好み、油断してると我が家から不要物と思われるものを片っ端から廃棄してしまうのだ。このお盆には家人がジューサーの蓋がないと大騒ぎしていた。幸いにも学生時代に買い揃えていた「フォークギター教本・上級編」が見つかった。作者が誰か、今まで確かめもしなかったが、何と、作家で、翻訳者でもある東理夫氏となっている。氏のAMERICAN ROAD STORY―アメリカの魂にふれる旅は米国を目指すぼくのバイブルになっている。
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