あっという間に6月、という印象。この時期としては異例の真夏日が続く。そんな中、5月の最終日、阿児アリーナで開催されたクラシック・ギターの例会に出かけた。年2回開かれるこの会、数えて15回。畏友の主宰も、ぼくも真摯に年輪を重ねている。
プロとなられた広垣進氏編曲による吉川伸幸氏との2重奏「夏は来ぬ変奏曲」、ぼくにとって圧巻、声を上げたくなるほど、感動した。身近に聴く重低音の迫力、アンプラグドであるギターが深みを増して腹に伝わる。1コイン、500円で購える感動。皆様にもお勧めしたい。
F・タレガ作、「ラグリマ」で、さり気に、静かに始まったオープニング。優しい気分に誘われる。小林恵子さんの演奏。諸般の事情で今回が最後とか。早い復帰が望まれる。
小林さん、この会の初期から緊張感を強いられるトップバッターを務めていただいたが、動じることなく立派にこなされていた。父上の薫陶を受け始められたギターの魅力を、ぼくらがしっかり受け取った。時代と所を越え、音楽は生きている。生き続けている。音楽って素晴らしい。
きっかけを与えてもらった畏友に感謝するばかりだ。
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