hyperclub

パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

こころ弾むこと

2007-05-06 23:25:32 | 音楽

 連休最後の日、雨で自転車を漕げなかったのは残念だった。午後7時をずいぶん回ってからスペイン村の花火が無事上がって、教室の窓からしっかり眺めることが出来た。花火ってやはり何度見ても心が弾むものだ。

 さらに、心が調子づくことがあって…。

 

 さて問題。何がぼくを浮き立たせるのだろう?

 皆さん、もうとっくにこのブログでぼくがヒップアップしたことはご存知だろう。50半ばをひとつかみほど超えたオヤジに次々と奇跡が起こっている。

「何をもどかしそうに歩いてるんやなァ?」
とか
「歩き辛そうやなァ?」
だとか、言われて初めて気づいたことがある。

 実は、最近ベルトをしてない。禁煙してふくよかになったぼくのために、春先に末っ子が買ってくれた1サイズ(?)大き目のユニクロのチノーズ、それでもベルトが要らないほどだった。バアバさんにメタポの怖さをサンザッパラ脅されたほどだ。

 それが、それが、数歩、歩くだけでパンツが腰から、尻から抜けて、下がるのだ。で、荷物なんか持とうものなら、てき面に歩行に困難を来たす。で、ピョコタン、ヒョコタン踊って歩く訳。この夏、歌って踊れるタイプに変身しそうだ。

 調子に乗って、

「サイクリング用のスパッツ買おうかな?」

って言ったら、

「頼むで、それだけはヤメテクレ!」

反対が凄かった。

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ぼくが亡くしたもの

2007-05-05 22:38:53 | 音楽

 4月からのマイ・ブームが村上春樹である。再読どころか、20代、30代、40代と、それぞれの世代で折に触れ読んできた。飽きないどころか、いつも新鮮な発見があって、初めて覚える感動に動けないときがある。致命を過ぎると未知の事柄が少なくなり、これまで不明だった部分が理解どころか共感を伴って迫ってくる。齢を加えるってこういうことなのか、爺になるのも悪くない。それにしても作家って凄い。読者の成熟化やその重なる読書体験に晒されても決してメッキが剥げない。村上春樹という人の凄みだ。

 処女作、「風の歌を聴け」から始まり、「1973年のピンボール」と続き、どのお店も上巻だけが売り切れて在庫がなかった「羊をめぐる冒険」はスキップして図書館で借りた、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」も終盤にさしかかった。ハードボイルド・ワンダーランドの方だ。実は、すべての箇所で印象に残る会話や深い意味の言葉が散りばめられていてただでさえ見逃せないのだが、こちらの主人公、私がレンタ・カーを借りに行く辺り、すっかり見落としていたシーンがあった。私の応対をしてくれた感じのよい若い女性。彼女は車の中に流れる音楽がボブ・ディランだと指摘する。

 

「ボブ・ディランって少し聴くとすぐにわかるんです」
「ハーモニカがスティーヴィ・ワンダーより下手だから?」

「そうじゃなくて(ボブ・ディランの)声がとくべつなの」と彼女は言った。
「まるで小さな子が窓に立って雨ふりをじっと見ているような声なんです」
「よい表現だ」と私は言った。

よい表現だった。私はボブ・ディランに関する本を何冊か読んだがそれほど適切な表現に出会ったことは一度もない。簡潔にして要を得ている。私がそういうと彼女は少し顔を赤らめた。
「よくわからないわ。ただそう感じるだけなんです」
「感じたことを自分のことばにするっていうのはすごくむずかしいんだよ」と私は言った。
「みんないろんなことを感じるけど、それを正確にことばにできる人はあまりいない」
「小説を書くのが夢なんです」と彼女は言った。
「きっと良い小説が書けるよ」と私は言った。

 

 この台詞通りの言葉をそっくり差し上げたい少女がいるのだ。彼女に逢ったのはそう遠い過去のことではない。

 初めて彼女の父親を訪れたとき、彼女の無線LANに繋がらないパソコンがあって、少し弄ったら間違って治った(…ようなものだ)。

 彼女はそのお礼をリアルタイムで自ら立ち上げてるブログに書き込んでくれていた。それまで長らく携帯からの投稿が続いていた。

 お礼とは別のスレに、

 

人見知りしてお腹が痛い

 

と書かれてるのを発見した。彼女が凄い人見知りする性質で、社交も苦手ということが分かったのだが、それにしても、修理の間、ぼくの取材に丁寧に付き合ってくれて、ぼくの質問に、誠実に、むしろ生真面目なぐらい真摯に、さらに言えばひたむきに応えてくれたのだ。彼女は律儀な性格で、自分のために尽くしてくれる相手へのホスピタリティの心を忘れない。その時、治るかどうかの不安、さらに自分が壊したのではないかという自責もあり、さらにそこへぼくのキャラが初対面で現れた訳である。平素あり得ない対処を迫られ、挙句腹痛に至ったと思われる。

 まじめ、ひたむき、おもてなし…、久しく忘れていたピュアという言葉を思い出した。

 と、ここまで読んで、

「じゃあ、私らは濁ってるの?」

と感じたあなた…、あなたも純なのだけど、レベルが違うのだ、格段に。あなたならぼくと話していて胸がキュンとするはずだが、お腹までは痛くならないだろう。

 例えれば、強くてキツイ洗剤の原液に素手で手を突っ込むような、ゴム手袋も無しに雪解け水でオムツを洗うような…。人の思いが、言葉が、剥き出しで突き刺さってくる時にどこまで無垢のまま耐えられるだろうか。無垢でないぼくには我慢できる。耐性とは何かを亡くして身につけられるような気がしてならない。

 純で、無垢で、ナイーヴなら、それはとんでもなく尊いものであると評価したい。自分にはないものなのだから。とっくに喪失した故に、自分と違うからと言って、排除しない。

「みんな飛び込んでますよ」

と言われて初めて海に飛び込むような真似はしたくない。自分に持てないもの、自分にできないことが尊いのだ。だからこそ自分にしか感じないものを書くことは素敵なことなのだ。

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マフィンサンド

2007-05-02 23:28:24 | 音楽

Condor0502

 朝、すっぽり時間が空いた。連休中? いや、谷間だろうに何となくローテーションが組めないでいる。でも、緊急治療室の電話は賑わっているから、皆さん、お仕事だよね。。

 気分転換は自転車。「コンドルは飛んで行く」まで坂道を登ることにする。とうとうオーナーの寺尾宮さんがパソコンを買った。連休明けにはインターネットが可能だ。御年70歳とちょっと、フットワークは軽い。

 

 で、ぼくの朝兼昼食、このお店のモーニング、ハムと目玉焼きのマフィンサンドは素朴な味わいかと思いきや、口に含むと滋味・美味がジワリ広がってくる。エスプレッソのハードな珈琲で流してしまうのが惜しくなるほどである。小粋なドレッシングを敷いたサラダもついて安い。うまい。

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 何故かフォークローレ ではなく、少しサイケで昂揚する音楽を聴きたくなっている。


400本

2007-05-01 23:42:25 | 音楽

 自分で数えたわけでもないのに、本ブログで400本目となるらしい。ぼくではなく、機械(というよりプログラム)が勘定してる訳だから、それは正確に違いない。いつから、マシンやソフトの方が自分より信じられるようになったのだろう。

「寄る年波からさ」

と、言い切る前に、

「そんなもん、最初からさぁ」

と決め付ける自分がいる。ずい分謙虚なものだ。

 

 1本、1本の積み重ねがこれだけの数になっている。恥のかき捨てが400本か、むしろお金を貯めたかった…気がする。

 

 元はといえば、「エイプリル・フール」の嘘を披露する場が欲しかった。それがブログを書き始めた動機である。嘘をつける日に堂々と書ける媒体をわざわざ求めた訳なのだから、ふだんぼくがいかに正直者であるか分かってもらえると思う。

 筆まめにはほど遠い性格で、怠けグセとあいまって書く苦労は伴うが、それでも1本22分と決めそれを遵守している。当然、品質は向上せず、見栄っ張りの部分が頭をもたげ抵抗しようとするが、

「下手はどれだけ考えても下手なまま」

と、諦めて放置している。

 

 一昨年、2005年の4月1日は、「プリンス・オブ・ペルシャ」。いきなり単発で上げても見てもらえないから、周到に一月前からアップし始めた。

 翌年が、「宝くじは当たる!」であり、今年が、「My neighbor TOTORO」だった。

 

 若い人の中には一日に数本アップする筆達者な人もいる。刺激は受けるが、ぼくのキャラではあるまいと達観している。そんなぼくにコメントを寄せてくれたり、教室で感想を述べてくださり励ましてくれる心優しい皆さんに囲まれている幸せを感じる。ありがたいことだ。

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