自然環境保全センターの池にはマガモ、コガモ、カルガモなどがのんびり住んでいる。
この前の日曜日、マガモたちのすぐ近くの護岸に黒い猫がやって来た。
カモたちはちょっと岸から離れる。しかし、そう遠くへは行かない。
猫は水を飲むでもなく水面辺りをじっと見ている。
すると1羽が警戒の声を上げた。何度も鳴き続ける。
その声に反応して、離れたところにいたカモたちも集まってきて数が2倍ぐらいになった。
危険を察知したのなら、こんなふうに飛びたったり遠く離れるのかと思ったら全く違った。
むしろ声を上げて抗議デモをしているみたいだった。
しばらく猫とカモたちのにらみ合いのような状態が続いたが、
その場から猫が離れるとカモたちも落ち着いて散らばっていった。
人間が近づいた場合とは全く違う、カモたちの興味深い対応だった。