
市民の森で、大きなクヌギの木の根元にスズメバチがやってきた。

キイロスズメバチであろうか。仲間はいなくて一頭だけだ。
根元の奥の方で何かを探すように動いて、しばらくすると飛び立つ。
しかし木のあたりを1分ほども回るとまた戻ってくる。
何をやっているのだろう。

森の縁の草むらには黒いハチがいた。
キツネノマゴなどに来るハラナガツチバチなどに比べるとずっと大きい。

3cm近くはある。 クロアナバチだ。
もちろんクロアナバチも花の蜜を吸うはずだが、どうして草の間を縫って飛んでいるのか。
何をやっているのだろう。

実はクロアナバチの雌は狩り蜂なのだそうだ。
クサキリやツユムシなどキリギリスの仲間を捕まえて麻酔して巣に持ち帰り産卵するという。
孵化した幼虫はその獲物を餌にして成長する。
なるほどキリギリスを見つけるために草の間を飛んでいたのだ。