スギやヒノキによる花粉症の季節になった。
今年はコロナ禍で皆さんマスクはするようになったが、多少は効果があるだろうか。
ここは神奈川県自然環境保全センターの観察園に隣接しているスギの圃場。
ここではずいぶん前から花粉が少ないスギの品種を育成している。
他にも下記の「森林総合研究所林木育種センター」によると、
全国的に、スギで146種、ヒノキで55種もの花粉の少ない品種が認定されている。
森林総合研究所林木育種センター
それなら今あるスギを全部伐採して花粉の少ないスギに植え替えれば良いのでは、とはいかない。
伐採や植林にコストも時間もかかるし、植林してから木材に生長するのは50年以上はかかるのだろう。
スギは土砂崩れなど災害対策防止のほか、二酸化炭素吸収性が高く地球温暖化防止にも寄与しているので、
むやみに伐採だけを先行するわけにもいかないようだ。
昔は杉材の利用が活発で植林と伐採が適度に管理されていたので花粉の飛散量も少なかったそうだ。