月山八合目・弥陀ヶ原湿原(標高1440m余)。
この日は8月1日。ミズバショウやニッコウキスゲの花は時期が過ぎていた。
それでも、いろいろと山野草、湿地の花が咲いていた。
小さくて白い花が多かったので、まとめておこう。
ヤマハハコは湿原でなくとも咲き、前に霧ヶ峰や利尻島などで見たことがある。
数十センチの茎の先に黄色い雄花、雌花が咲く。
まわりの白い部分は総苞だという。
ウメバチソウも山地に咲き、前に箱根や利尻で見たことがある。
茎の先に白い5弁花を一つつける。
花が家紋「梅鉢」に似ているので名づけられたというが・・・うーん。
ミツガシワ科のイワイチョウも咲いていた。
茎の先に3~5個ほどの白い合弁花がついている。
葉がイチョウの葉に似ているのでイワイチョウと名づけられたというが・・・うーん。
色は違うがワレモコウ(吾亦紅)のような花が咲いていた。
ワレモコウ属の仲間のシロバナトウウチソウ(白花唐打草)という花だ。
紅花のトウウチソウもあり、一人だけ白花でワレノミシロとでも言いそうだ。
木の花にも白いのが見られた。葉の様子からツツジの仲間で、オオコメツツジという。
けっこう何か所にも咲いていた。
花径は1cm余で、花の小さいコメツツジ(米躑躅)に比べると少し大きいのだろう。
ほかにコメツツジは花冠が5裂しているが、このオオコメツツジは4裂だ。
また雄しべの数も4本(コメツツジは5本)となっている。
クロヅルも木の花だ。根元は見えないが他の草木にかぶさるようにして延びている。
枝先の花序には5~6mmの花がたくさんついている。
両性花と雄花があるらしいことを知らず、区別できるような写真は撮っていなかった。
ヤマハハコとウメバチソウ以外は初見ばかりで、けっこう忙しかった。