キンモクセイの甘い香りが何処からともなく漂ってくる季節になりました・・・。今までにも何度も言いましたが、私はキンモクセイの香りがする季節になると去年の今頃は何をしていたのかな・・と思ってしまう習慣があります。(それで今日も、去年の今頃はこういう事になっていたなぁ・・と思い出しながら皇子が丘公園を散歩していました。)
以前、ローテーブルのデザインをスタディしているお話をしました・・。画像は、そのオリジナル・ローテーブルの完成品です。最終的には4つのタイプのローテーブルデザインを提案したのですが、お施主さんといろいろ検討した結果、このタイプのローテーブルになりました。(どうです・・?、なかなかシャープな感じに仕上がっているでしょ・・。)
今回使用している面材は、NTプライウッドSAというシナと南洋材を交互に貼り合せた合板で、木口の積尺面がきれいなストライプになっています。
見た目はすごくシンプルなデザインなのですが、それゆえに強度的な問題やディテールの納まりなどについて、最初に家具屋さんに相談したときには、製作不可能では・・と言われてしまいました。
それでも家具屋さんと強度上の補強方法やディテールの納まりについて、お互いにアイデアを出し合って・・さらに家具屋さんには手間のかかる作業をして頂いて、何とか造り上げることができました。
中でも特に難しかったのが、2分割されたテーブルが中央で10ミリの間隔を保ったまま接合されているように見せるデザインにする事でした。(どのようにして接合させているのかは、企業秘密なので公表できませんが・・。ちょっと大げさかな・・。)
このオリジナル・ローテーブル・・今回は製作しなかった同系統のほかのタイプも含めて、シリーズとして商品化しようとある家具屋さんと共同開発中です・・。
今回造ったローテーブルは、コストと手間を度返しして・・世界に一つだけのオリジナルとして製作しています。商品化するには、クオリティを保ちつつ、できるだけコストのかからない工夫が必要になってきます。
先日も、家具屋さんの方から幾つかアイデアが提案されていましたので、とりあえず年内に商品化に向けての試作第1号を造る予定になっています・・。
商品化すれば、当然・・記事でも紹介しますので楽しみにしていてください。(その前に、また経過報告する事にします・・・。)
[ Photo : 辰巳和良 ]