滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

第六十回 正倉院展

2008年10月29日 | アート・文化
今年も奈良国立博物館で開催されている正倉院展に行って来ました・・・。昨日は、唐招提寺など他の場所を先に巡って、正倉院展には午後4時ぐらいに行ったので、混雑もなく去年のように30分も並ばなくても、すぐに入館する事ができました。
(唐招提寺など他の場所を巡った記事は、また後日お話します・・。)

今年の正倉院展には69件(うち18件が初出陳)の宝物が出陳されていて、数々の宝物を目にして今回も「すばらしい・・!!」の一言に尽きるわけですが、その中でも代表的な宝物を2件紹介します。

Photo

左の画像は、「平螺鈿背八角鏡」(へいらでんはいのはっかくきょう)という銅鏡の鏡背(裏面)の一部を拡大したものです・・。
聖武天皇の遺愛品リストである「国家珍宝帳」には、二十面の鏡が記載されていますが、現在では北倉に十八面のみが伝わっているうちの一面です。他の二面は鎌倉時代に盗難にあい、戻っていません。この銅鏡もそのときに大破して8個の断片に分かれていたものを、明治28年に修理し、不足する部位は銀三片を補足して復元されたものです。
白いヤコウガイを切った螺鈿や赤いコハクで尾長鳥や花を表現して埋め込み、文様と文様の間隙には白・青・緑色のトルコ石がちりばめられています・・。近年の調査で、銅、すず、鉛の含有率が漢から唐代の鏡と一致することから、中国からの品だという事が分かっています。

Photo_2

右の画像は、「白瑠璃碗」(はくるりのわん)というガラス製の切子碗です・・。合計80個の円形切子が連なり、隣り合う切子が接近しているため、全体では六角形が連続す蜂の巣のように見えます。画像では分かりにくいかも知れませんが、レンズ形にくぼんだ切子に反対側の切子が網目状に映り、透明度を生かした視覚効果が演出されているのが特徴です。
素材は鉛を含まないアルカリ石灰ガラスで、産地は西アジアとされています。類品や破片は、チグリス川とユーフラテス川に挟まれたイラクのキシュ遺跡や、カスピ海の南岸のイランのギラーン州などから多数発見されているため、メソポタミアからイラン北西部にかけての地域で5~6世紀頃に製作されたものと考えられています・・。(ササン朝ペルシャからシルクロードを超えて伝わってきたものだとされています。)
なお、同種の切子碗は世界各地のコレクションに例がありますが、いずれも土中によるガラスの銀化が進んでいて、当初の輝きと透明度を保っているのは、この切子碗が唯一で世界的に注目されている宝物なのだそうです・・。

話が長くなりましたが、現代ではまね出来ないといわれる最高技術でつくられた宝物の数々が展示されている正倉院展、是非一度足を運ばれて、すばらしい古代の文化に触れられてみてはいかがでしょうか・・・。






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不毛な時間・・?

2008年10月26日 | 建築
今日は、雨降りで少し肌寒い一日でした。これから一雨ごとに寒くなっていくという感じでしょうか・・・。夕方、「ガンダム00セカンドシーズン」を食入るように観てしまいました。やはり・・観だすとおもいっきりハマってしまいますね・・。日曜夕方の放送だと、さすがに現場や打ち合わせに出回っていることも少ないので、放送時間に観られていいですよね。

数日前から、「ときメキH&S-プロジェクト」のプランを本腰をいれてやり始めました・・。とはいえ、集中して考えたからといってすぐにいいアイデアが出てくるわけではありません。
数週間前から、ほかの仕事をこなしながら頭の中ではプランが始まっていて、アイデアを頭の中でイメージしてみては、「ダメだ~。」と消し・・、また違うアイデアをイメージしては消すという作業を何十回とくり返します。(何百回というときもあるかな・・。)
私の場合、それが運転中に交差点で信号待ちをしているときとか、ごはんを食べているときとか、お風呂に入っているときとか・・という具合にず~と続いていきます。

もちろん、頭の中でイメージするだけでは何も解決しません。迷ったり、行き詰ったりしたときは、必ず現地に行ってその敷地(土地)と対話するようにします。以前にもお話したかもしれませんが、その土地の魂を吸いあげるような建築物を建てないとその土地に対して失礼だと思うからです・・。
なので、計画地で一日中ボ-ッとして過ごすというような事もしばしばありますし、3日連続で計画地に通ったこともあったような気がします。(本当は、その場所で四季を感じてみるのが一番理想なのですが、さすがにそれだけの時間を与えてくるケースは、なかなかないでしょうしね・・。)

という事で、「ときメキH&S-プロジェクト」のプランはいいアイデア(デザイン)がまとまってきたかというと、具体的にいくつかのアイデアはあるのですが、私自身の中で何かもう少しドキドキ、ワクワク感というか、シビれるようなものが湧き上がってこないので、それを得るまでにあとどれぐらいの時間がかかるのか知りようがないというところでしょうか・・。(まだまだ、不毛な時間が続く・・?)
現実的には、たいていの場合・・時間と経済性が解決(ある意味の妥協・・)してくれるわけですが、今回のプロジェクトは、まだ時間があるので、さらにスタディを繰返す作業をしていこうと思っています。

建築家にとって、ファーストプラン(最初の提案)の持つ意味については、まだまだお話したい事がたくさんあるのですが、もっと詳しくお話すると、一般の方には狭義的な内容になってくるので、今日はこの辺りにしておきます・・。

私はあえて、このブログでは建築の話をできるだけしないようにしています・・。なぜなら、周囲の人からよく「建築家が建築の話をしても面白くないと言われるからです・・。」、言われてみれば確かにそうだと思います。(ただ、職業柄ついつい建築や設計の話がところどころに出てくるのですけどね・・。)
それに建築について、お話するとブログどころか2~3冊の本にしなくてはいけないようになりますしね。また機会があれば、たまには・・というか徐々に建築についてもお話していこうと思っています・・・。











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銀杏とサワガニ

2008年10月23日 | 季節の花
081023

今日は、先月からやっていた(ずっとやっていたワケではないのですが・・)公共建物の改修設計が一区切りついたので、気分的にらくな筈なのに、明日・・管理建築士の講習会が朝から夕方まであると思うと憂うつになってきます。何が憂うつって、朝から夕方まで拘束されたうえに、最後には修了考査(試験)まであるそうなので・・・。だから、明日はまじめに受講してきます。(当たり前なのですが・・。)

という事で、上の画像は私の散歩コースである皇子が丘公園で観掛けた銀杏(ぎんなん、ぎんきょう)です・・。いわえるイチョウの実ですよね。イチョウは、木自体のことも「銀杏」と書くのですが、この場合「イチョウ」と読み、「ギンナン」と読めば実を指すことになります。
西洋語の表記[Ginkgo]は、西洋人が「ぎんきょう」を聞こえたまま書写したもの(Ginkyo)を誤記したものであると言われています。ゲーテの西東詩集にも[Ginkgo]という言葉が登場しているそうですよ・・。ちなみに、銀杏を「ギンナン」と読むのは、国語学上の連声(れんじょう)という現象で、ギン+アン=ギンナンということのようです。
ご存知のように、銀杏は外皮が異臭を放しますが、あの異臭のせいでサル、ネズミ、タヌキなどの動物は食べるのを避けるみたいですね・・。今日も散歩しているときに、あの異臭が少ししていましたが、私は以前の記事でお話した柿渋(天然塗料)の匂いを思い出しました・・。

081023_3

それで、今日は雨上がりというか・・雨が止んでいる合い間に散歩していた事もあってか、公園内のアスファルト舗装された広い道路をサワガニが横断していました。(左画像)
サワガニは、雨降りや雨上がりには川を離れて、森林や川の近くを移動してまわるようなのですが、道路は横断しないほうがいいですよね・・。車にひかれないかと・・、思わず心配になりました。(カメラを向けて撮影している私のほうが、横断を邪魔していたかも知れませんけどね・・・。)








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2008 F1 第17戦中国GP

2008年10月20日 | F1
200801

今シーズンも今回の中国GPを含めて、残すところわずか2戦となりました・・。F1第17戦中国GPは、上海インターナショナルサーキットで昨日決勝が行われました。

ポイントリーダーであるルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、ポイントランキング2位のマッサ(フェラーリ)に11ポイント差をつけるレース結果となった場合には、最終戦を待たずにハミルトンの史上最年少ワールドチャンピオンが決定するグランプリだったわけですが、結果はハミルトンのポール・トゥ・ウィンで今季5勝目、マッサが2位でチェッカーを受けたため、二人のポイント差は前戦より2ポイントひろがって7ポイント差となり、タイトル決定は最終戦のブラジルGPまで持ち越されることになりました・・。

レースは、ポールポジションからスタートしたハミルトンが終始レースの主導権を支配し、淡々としたレース展開でハミルトンの完全勝利となりました。シーズン後半ぐらいから、ハミルトンのドライヴィングスタイルについて何かと批判が多かったわけですが、昨日のレースに至っては、これといったバトルもなかった事もあって、スムーズできれいなレース運びとなりました。
ただ・・私としては、ハミルトンへの批判は少々大げさだという感じがします・・。(レースですからね。口で言う論理だけでは成り立たない部分があります・・。)、まぁ・・どうのこうのと批判を浴びるのは、彼が速いドライバーである証でもあるのですから・・。

それより、昨日のフェラーリのほうが何か釈然としませんでしたね・・。49周目に14コーナー手前で、ライコネン(フェラーリ)がマッサに順位を譲ったシーンのことです。フェラーリチームの理屈は分かるのですが、やはりマッサには本当の速さで2位になってほしかったと思います。(でないと・・どちらがチャンピオンにふさわしいか・・?などとよく言われている事について、ハミルトンへの批判がどうのこうのと言えなくなりますからね、マッサも・・。)

いずれにしても、次回の最終戦ブラジルGPで全てが決まります・・。順当に行けばハミルトンの最年少タイトルという事だと思いますが、レースは何が起こるか分かりませんからね・・・。



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持つべきものは・・・。

2008年10月19日 | 独り言
081018

昨日は土曜日なので、民間の確認検査機構で構造計算の審査をしていました。午後8時ぐらいまで審査をしていたのですが、確認検査機構はJR大津駅前にあるので、審査を終えて外へ出ると駅前からなぎさ公園へ続く大通りは、画像のようにイルミネーションで彩られていました・・・。

以前の記事で、イルミネーションの準備がされていて大津祭りのためのイベントなのかも・・?とお話をしていましたが、どうも違うようで・・、「大津まちなか食と灯りの祭」というイベントが12月31日まで開催されていて、そのためのイルミネーションだったみたいです・・。期間中は、大津のまちなかに生きづく食の文化や灯りをテーマに、商店街やびわこ湖岸などを中心にいろいろとイベントが開催されるそうです。

という事で・・、構造計算の審査には親友のOさん(建築構造設計事務所を主宰)もいっしょに行っているわけで、「きれいやな・・。」とイルミネーションを眺めながら、「久しぶりにごはんでも食べに行こうか・・。」という事になりました。
私もOさんもお互い忙しいので、最近は以前のように頻繁に会う機会が少なくなってきています・・。それで昨日は、最近私がイライラしていて、フラストレーションが溜まっていることを話してみると、さすがに私の親友です・・、私が今何を思っていて、何が原因でそうなっているのか・・という事を恐ろしいぐらいに見抜かれてしまい、尚且つ、過去の私の行動パターンを分析して、どうすれば解消できるのかを的確にアドバイスしてくれました・・。

おかげで何かふっ切れて、リフレッシュできたような気がします。最近の私は、いろいろと何か見えないプレッシャーのようなものに負われていて、初心(自分の目指していたもの・・)を忘れかけていたのかも知れません・・。
やはり、持つべきものは友という事でしょうか・・・。(私には、Oさんがいてくれるので助かります。)



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いろいろ独り言・・その4

2008年10月15日 | 独り言
最近、すっかり日が短くなって、一日がせわしなく感じる今日この頃です・・。今日も、日中汗ばむぐらいの陽気だったのに、日が暮れると急に気温が下がります。(日が暮れてから散歩に行ったのですが、けっこう寒かったです・・。)、寒暖の差が激しいので、いつもより紅葉が早く観られるかも知れませんね・・。

以前からお話していた「SAINENJI-プロジェクト」の工事見積りが先週末にあがってきました・・。当初、5社による見積り合わせだったのですが、途中で1社が辞退されたので、最終的には4社による見積り合わせとなりました。
それで、先週末から連休中(F1とガンダム00は観ましたけど・・。)もずっと4社分の見積書の内容をひと通りチェックしていました。4社分の見積書をチェックするのは、けっこう大変です・・。(当然、建物の規模にもよりますが・・。)
今回の場合、一番高い金額の工務店と一番安い金額の工務店とでは4割近い差がありました。予算内の工事金額を出してきている工務店もあるので、見積り内容や諸条件などをヒアリングして1週間内ぐらいに工務店を決定しようと思っています・・。

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話が全く変わりますが、その後のはえとり草(ハエトリソウ)の話です・・。以前に、はえとり草が何か昆虫らしきものを捕まえたお話をしました。消化液を出して10日ほど掛けてゆっくり消化していく筈なので、最後は溶けて無くなってしまうのか・・どうか?という事を報告しますと言っていたと思うのですが、結果は数日後・・なぜか閉じていた葉っぱが開いていて、中に小さなハエのようなものが変色した状態で入っていました。(消化不良でも起こしたのでしょうか・・?、私には原因は分かりません。)
でも、その後に甥っ子が、私の知らないうちに小さなバッタを与えてしまったのですが(かわいそうなので、わざと生き物を与えたりするな・・と言っていたのに。)、そのバッタは、ほとんど溶けて無くなっています・・。葉っぱは、なぜかまだ閉じたままになっていますけど・・。
画像は、現在のはえとり草です。はえとり草には、白い花が咲くようなのですが、いつ頃咲くのでしょうね?(やはり春なのかな・・、それともこれから咲くのかな・・?)

最後に・・、先日めざまし時計が壊れて、おふくろが古いめざまし時計をくれたお話をしましたが、やっぱり不安なので・・結局、新しいめざまし時計を買ってきました。電波を受信して、毎日時刻を自動修正するタイプのものです・・。(セールで、4500円のめざまし時計が半額で買えました・・・。)






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2008 F1 第16戦日本GP

2008年10月12日 | F1
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F1第16戦の舞台は、富士スピードウェイ・・・。日本GPという事で、今日は生中継でレースを観ることが出来ました・・。
今回の日本GPでは、F1に唯一タイヤを供給しているブリヂストンが、環境にやさしいドライブを推進するFIAの「MAKE CARS GREEN」キャンペーンを支援し、グリーンのラインが入った特別タイヤを使用しました。

レースは、タイトル争いをしているポイントリーダーのハミルトン(マクラーレン)とランキング2位のマッサ(フェラーリ)が、早々に2人ともペナルティを受けてレースの主役から消えることに・・・。かわってレースの主役に躍り出たのは、クビカ(BMW)とアロンソ(ルノー)の2人です・・。
スタート直後の1コーナーでの混乱に乗じてトップに立ったクビカは、レース序盤をリードします。その後、1回目のピット作業で短い給油作戦をとったアロンソが、クビカの前でコースに戻ることに成功しトップに立つと、そのままファステストラップを重ねてリードをひろげます・・。結局、2回目のピット作業でも余裕でトップのままコースに戻ったアロンソは、元チャンピオンらしい落着いたレース運びでチェッカーを受け、前回のシンガポールGPに続き2連勝を飾って、通算21勝としました・・。

アロンソは予選4番グリッドとなかなかいい位置だったので、ひょっとしたら何かやってくれそうな期待はしていたのですが、まさかドライレースで優勝してしまうとまでは思っていませんでした。(アロンソに失礼かな・・。)、でも、ルノーのマシンで2連勝とは、やはり並のドライバーではできる事ではありません。私としては、このまま勢いにのって残り2戦とも勝ってほしいものです・・。

中嶋一貴(ウィリアムズ)は、スタート直後の1コーナーでコースアウトしてフロントノーズを壊してしまいます・・。その後のピット作業でマシンを直してレースを続けましたが、後方に沈んだまま画面に映される場面も少なく、結局、最下位の15位でレースを終えています・・。今シーズンは、予想以上の活躍をしていただけに、初の母国グランプリとしては残念な結果になってしまいました。

同じくホームグランプリのトヨタは、ティモ・グロックが序盤早々にリタイアしてイヤな予感がしたのですが、トゥルーリが5位入賞となって何とかギリギリ面目が立ったというところでしょうか・・、できれば表彰台にあがってほしかったですけどね。画像は、トゥルーリ(トヨタ)のマシンです・・、(タイヤにグリーンのラインが入っているのが分かるかな?)

ところで、タイトル争いのポイントは、プルデー(トロ・ロッソ)のペナルティにより、マッサが7位に浮上し2ポイント獲得し、ノーポイントに終わったハミルトンとの差は、残り2レースで5ポイントとなりました。たぶん・・、最終戦のブラジルまで、もつれ込むのでしょうね・・。

次回、F1サーカスの舞台は、中国(上海)へと向かいます・・・。



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芸術都市パリの100年展

2008年10月10日 | アート・文化
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昨日は、仕事がどれも中途半端な状態になり(先方の返事待ちなどで・・)、なんとなくイラついた気分になっていたので、思い切って気分転換をしようと、京都市美術館で開催中の「芸術都市パリの100年展」に行って来ました・・・。

この展覧会は、芸術都市として今も世界中の人々を魅了するバリの街そのものが主役となっています・・。なかでも1830~1930年は、理想の都市を目指したパリが最も世界で輝いた時期にあたり、その100年に焦点をあてて、今までになかった都市景観と人々の姿をパリに生まれ、あるいはパリに集まった作家達(ルノワール、セザンヌ、ユトリロなど・・)がどのように描いたかをその作品から観てみようとするものです。

いろいろと興味深い作品があったのですが、ちょっと違った意味で興味があったのが、数点展示してあった工事中のエッフェル塔の写真(オルセー美術館所蔵)です・・。工事中のエッフェル塔の塔脚や脚柱などの写真もあって、以前から知ってはいましたが、120年程前によくこんな工事をやったなぁ・・とあらためて関心したりしていました。

でも・・一番興味があったのが、「第1プラットフォームの料理人たち、1888年7月4日」という作品で、エッフェル塔の工事現場にいるシェフらしき人たちが写っていた写真です・・。私の想像ですが、たぶんあの料理人たちは、工事現場で働いている人たちのために現場で料理を作っていたのだと思います。私の知る限りというか私の経験した工事現場では、現場で料理を作ってくれるというのはあり得ないので(日本でも国家プロジェクトなどの現場ならあるのかな・・?)、エッフェル塔の工事現場の人たちは、毎日現場で作りたてのフランス料理を食べていたのかな・・などと想ったりしていました。(あくまで私の勝手な想像ですけどね・・。)

何だか訳の分からない話になってしまいましたが、今回出展されている作品の中には、ルノワールの「ニニ・ロペスの肖像」(画像のもの。)やセザンヌの「聖アントワーヌの誘惑」などの日本初公開の作品も含まれています・・。
私としては、ルノワールの「ポニエール夫人の肖像」という油彩画が特に気に入りました・・。極端にしぼられたウエストと何の悩みもなさそうな楽観的な夫人の表情が、ルノワール独特の色彩と合間って、当時のパリの雰囲気そのものを現しているように思えましたね・・・。








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3食に1食は捨てられている!?

2008年10月07日 | 独り言
玄関を出ると、庭からキンモクセイのいい香りが微かにしてきます・・。昨年の記事でもお話したと思うのですが、私はサクラが咲くころ(春)とキンモクセイの香りがするころ(秋)には、なぜかふと・・「去年の今頃は何をしていたかなぁ・・??」と1年前を振り返る習慣(習性かも・・)があります。それで・・今年も、もうそういう季節(キンモクセイの香りがする。)になったんだなぁ・・と思っている今日この頃です。

以前にも紹介した事がありますが、私が税務をお願いしている会計事務所の月刊誌に「食べ残し大国、日本」と題した興味深いコラムが掲載してあったので、今回も紹介したいと思います・・。

日本のごみの年間排出量は、昭和61年度には4,296万トンであったものが、平成18年度には5,203万トンに増加しています。なかでも食べ残しのごみの割合が増えているようなのです・・。
全国のごみ総排出量は年間5,200万トンで、東京ドームの約140杯分。1人1日当りのごみの量は1㎏を超えます。これだけのごみを処理するのにかかっている費用は、日本全体で年間約1兆8,600億円で、1人当りにすると約1万4,600円の税金がごみの処理に使われている事になります・・。

ごみの排出量を排出形態別でみると、平成18年度では生活系ごみ(家庭のごみ)が3,316万トン、事業系ごみが1,581万トンで、生活系ごみが64%を占めます。その生活系ごみのうち、約3分の1が食べ残しなどの生ごみだというのです・・。
日本の食糧自給率は、わずか40%しかありません。日本では、年間5,800万トンの食糧を輸入している一方で、約2,000万トンの食糧を捨てています。わざわざ輸入していながら、大量の食糧を捨てているのが日本の実情なのです・・。食べ残しや手つかずのまま捨てられたものの価値は、実に年間で約11兆円にのぼると言われています。

国民1人に供給される1日の食事の総カロリーと、実際に食べた分の差(無駄になったカロリー)をみると、平成18年が569kaclとなっていて、毎日ほぼ1食分のカロリー(食べもの)が無駄に捨てられている計算になります。(つまり、3食に1食は捨てられていることに・・!?)

このように考えてみると、私も賞味期限や消費期限が1日過ぎているだけで、手つかずのまま捨てたりしているケースも多々あるので反省しないといけませんね・・。調べてみると、賞味期限や消費期限を過ぎても食べられることのほうが(食中毒防止のために余裕をもって設定されているので・・)多いようで、賞味期限や消費期限にとらわれ過ぎずに、色や匂い、形、感触、味など・・ある程度は、自分で判断してみる事が大切なようです・・・。







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めざまし時計

2008年10月04日 | 独り言
今日は土曜日なので、いつものように民間の建築確認検査機構に構造計算の審査に行っていたのですが、1時間半ほど遅刻して行って来ました。原因は、私のめざまし時計が壊れて鳴らなかったためです・・・。いつもなら午前10時に検査機構に行っている筈が、目が覚めたのが午前10時過ぎだったのでビックリしてしまいました・・。(寝坊したおかげで、久しぶりに6時間ぐらい寝れましたけどね。なんせ慢性的な睡眠不足なもんで・・。)

実は以前から、めざまし時計の調子が悪くて、先週も鳴らなかった日があって現場に遅れて行った事があったのですけどね・・。なので先程も、「新しいめざまし時計を買いに行かなあかんなぁ・・」と言っていたら、おふくろが「これ使ったらええわ・・」と言って自分が昔に使っていた古いめざまし時計をくれました。(でも、そのめざまし時計は結構古そうなので大丈夫かな・・?、まぁ、とりあえず使ってみようと思っています・・。)

今まで使っていためざまし時計(そんなに高くなかったと思います・・)は、3年ほど前に買ったものだったのですが、その前まで使っていためざまし時計は、私が学生で下宿生活をしていたときに買った時計で、20年ちょっと使っていたものでした。(結構、使えるものですよね・・。)
ちなみに、下宿していたときに買った扇風機は、今年の夏も使っていましたしね。かれこれ25年使っている事になるのかな・・。(ナショナルの扇風機なのですが、そう言えば先月でナショナルというブランド名はなくなりましたね・・。)

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話が変わりますが、昨日久しぶりに柴原整骨院(私の行きつけの整骨院です・・。)に行って来ました。画像は、整骨院が混んでいたので、近くをぶらぶら散歩していたときに見つけたコスモスの花です・・。春や夏の花は美しさに加え、たくましい生命力のようなものを感じますが、秋の花は綺麗でも・・どこか物寂しさを感じますよね・・・。






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