今日は完全に春でしたね・・・。にもかかわらず、花粉症もひどくなかったので、散歩をしていて・・とても気持ち良かったです。
先日、数年前に設計させて頂いた「瀬田の家」のお施主さんから久しぶりに連絡がありました。連絡を頂いた要件は、「瀬田の家」とは関係のない別件だったのですが、その時に快適に暮らしていることと、いい家を設計してくれたことへのお礼を言って下さっていました。いわゆる建築家冥利に尽きる言葉を頂いたワケです。(この言葉を聞きたくて、日々格闘しているのですからね・・)
[正面外観を見る]
それで、瀬田の家については、工事の様子などはブログでも紹介していましたが、よく考えると完成した建物は紹介していなかったことと、前回の記事で「誰か・・数寄屋の設計させてくれないかな・・・」と言っていたこともあって(瀬田の家の外観は数寄屋風なので)、今回の記事で紹介することにします。瀬田の家は、ご夫婦が「終の棲家」として暮らされる平屋建て住宅として設計しました。和風にしてほしいという要望があったので、外観は数寄屋風にしていますが、内部は生活様式に合せて和洋折衷にしています。
[リビングより中庭を見る]
敷地の南側には高い建物が建っているので、中庭を設けて、その中庭を囲むように各部屋を配置することによって、建物内に光を取り入れています。その中庭を臨む窓には、オリジナルの連窓・連段の障子窓を設けています。(2枚目画像)、また、限られた敷地に奥行きと広がりを持たせるため、玄関に前庭、LDKに中庭、中庭の奥に後庭と異なる形式の3つの坪庭を設けて、視覚のストーリー性を演出しています。
という事で、これからも「瀬田の家」のように、建築家冥利に尽きる言葉を頂くことができるよう自己研鑚に努めなければいけませんね・・・。