F1サーカスは、いよいよヨーロッパラウンドに突入・・・、第4戦スペインGPは、地元の英雄フェルナンド・アロンソ(ルノー)の母国グランプリでもあるカタロニア・サーキットで開催されました。
土曜に行われた予選の主役は、そのアロンソでした・・。母国グランプリという事だけに神がかり的な走りを期待していたわけですが、期待どおりスーパーラップを叩き出してフロントロー(予選2位)を獲得しました・・。これには、観客も大歓声でサーキット全体が大いに盛り上がりました。
と言うのも、今季のアロンソが乗るルノーのマシンは、トップチーム(フェラーリ、マクラーレン、BMW)に比べると明らかに性能が劣るので、マシンの実力からすれば予選の順位は10位前後がやっと・・という事を考えれば、地元の観客が興奮するのも納得できるでしょう・・。
結果的に・・、決勝では、スタートでマッサ(フェラーリ)に前に出られ、燃料が軽かったので早いめのピットインをするなど順位を下げて行き、34周目にエンジントラブルでマシンから火を噴いてリタイアとなりましたが、そんな事はどうでもいいのです・・。レース前のインタビューでアロンソは、「全てのコーナーを全力で走るしかない・・!」と応えていました・・。結果はどうであれ、予選の走りとインタビューの言葉だけでF1ファンは十分なのですから・・。
以前にも言いましたが、ただ単に勝てばいいとか速ければいいというものではありません・・、F1サーカスにはその走りに華がなくてはいけないのです・・。
レースは、ポールポジションからスタートしたキミ・ライコネン(フェラーリ)が実力を見せつけて完勝・・、フェラーリは前回のバーレーンGPに続く1-2フィニッシュとなりました。3位には前回ノーポイントだったルイス・ハミルトン(マクラーレン)が入りました。ハミルトンはTCレスのマシンをようやく乗りこなせてきたようですが・・、でもまだ何かが違うような感じがします・・。
中嶋一貴(ウィリアムズ)は、7位入賞でポイントゲット・・、チームメイトのロズベルグがリタイアでノーポイントだった事を見れば、まずまずのヨーロッパラウンドでのスタートです。今回のGPでは、予選、決勝を通じてロズベルグと比べても遜色のない走りだったと思います・・。次回からの一貴の走りにさらに期待しましょう。
画像は、今季2勝目を飾ったキミ・ライコネン(フェラーリ)です。次回、F1サーカスの舞台はトルコへと向かいます・・・。