滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

第65回正倉院展と談山神社

2013年11月03日 | アート・文化
先日、第65回正倉院展に行って来ました。毎年この時期になると正倉院展に行くのが、恒例行事のようになってしまっています。つまり、年に一度この時期になると、古の文化と職人技(そのセンス)に敬意を表しに奈良に行くワケです・・・。

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今年の正倉院展の目玉出品は、広告などを見てご存知の方も多いと思いますが、漆金薄絵盤 [うるしきんぱくえのばん]という大きく花開く蓮華をかたどった香を焚くための台です。
一番下に据えられている岩座はヒノキ材製で、白色下地を施して緑色と褐色の顔料を塗り、その上面に銅版を切って、放射状に八本の柄を作り出したものを四枚重ねて鉄釘で打ち付けています。

柄の先端に鋲留された蓮弁は、各段に八枚ずつ並んで四段合計三十二枚からなり、一段ごとに互い違いになるよう魚鱗葺きに固定されています。
蓮弁は、いずれも深い反りのある舟形の花弁をクスノキ材の一木から削り出したもので、全面に漆を厚く塗って白色の下地を施し、金箔及び多彩な顔料を用いて種々の文様を表しています・・。

毎年、目玉出品の周りには順番を待つロープが張られて、来場者の列ができるのですが、今年は閉館時間の1時間前ぐらいに行ったので、それほど並ばなくても見ることができました。
それにしても漆金薄絵盤 [うるしきんぱくえのばん]に限らず、他の出品も含めて古の職人技(センス)には頭が下がります・・。

もう一つ恒例になっているのが、せっかく奈良に行くのだから正倉院展に行くまえに、もう一つ二つ他の社寺を訪れることです。今年は、桜井市にある多武峰 談山神社に行って来ました・・。

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談山神社の由緒は、談い山(かたらいやま)にあります。
歴史の教科書に出てくる「大化改新」・・つまり、中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我入鹿を討ち、中央統一国家および文治政治を成し遂げたという歴史上の出来事。その大化改新にあたり、中大兄皇子と中臣鎌足(後の藤原鎌足)がこの多武峰で秘密の談合を行ったことから、談峰、談い山、談所が森と呼ばれるようになり、「大化改新談合の地」として、現在の社号「談山神社」となったそうです。

画像は、談山神社のシンボルでもある十三重塔です。
現在の塔は、享禄5年(1532)の再建で、木造十三重塔としては世界唯一のものです。高さは約17メートルあり、唐の清涼山宝池院の塔を模して建てられたと伝えられています。

という事で、正倉院展は、今月の11日まで開催されていますので興味のある方は、古の文化と職人技に敬意を表しに行ってみてください。それと、談山神社もこれから紅葉が見頃になるので訪れてみてはいかがでしょう・・。

今日は文化の日らしい記事になりました・・・。



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