アニメ「機動戦士ガンダム」について学術的に研究する「国際ガンダム学会」が発足することになり、28日広島経済同友会などが発表しました。8月末に設立シンポジウムを広島市内で開催し、作品に描かれた未来都市の姿を研究するそうです・・・。
ガンダムについては中国、韓国でも学術的側面からアプローチする人もいると言います。学会は、社会学や建築工学の大学教授などの有識者で構成し、橋爪紳也・大阪府立大学特別教授が会長に就任します。作品の中で描かれている、人口増加により宇宙に移民する時代「宇宙世紀」を経済学や社会学の観点で分析し、作品が提示している未来像の実現可能性や課題について議論していくのだそうです・・。
ガンダムは、モビルスーツと称される数々のロボットにも魅力がありますが、近未来に起こりうるリアリティーなストーリーに大人も子供も夢中になる最大の要因があるのだと思います。ちょっとマニアックな話になりますが、ガンダムファンとして「宇宙世紀」について簡単に説明します・・。
地球圏で重力バランスの取れたラグランジェ・ポイントに直径6キロ・メートルの円筒形をしたスペースコロニーが数十基建設されます。そこへの移住を開始した年を元年とする暦がU.C.(Universal Century)です・・。コロニーは、ポイント毎にサイドと呼ばれる単位で呼ばれ、サイド1~7が存在します。地球連邦政府は棄民政策として地球の余剰人口をサイドに移住させ、スペースノイドと呼んで搾取・弾圧します・・。その結果、自治独立を求める宇宙移民と地球のエリートとの間には幾度となく抗争が発生していきます・・。
ところで、「宇宙世紀」を経済学や社会学の観点で分析するそうですが、という事はファーストガンダムからガンダムVまでを分析するということですかね・・、最新シリーズのガンダム00(ダブルオー)とかは分析されないのかな・・?
ガンダム00の時代設定は、化石燃料が枯渇して、人類は赤道直下に3本の巨大な軌道エレベーターと、それに伴なう大規模な太陽光発電システムを建設し、新たなエネルギーを手に入れるというものです。(当然、そこでいろいろな紛争が起きていく訳ですが・・。)
原油の高騰で、物価が上昇し(来月もまたガソリンが値上がりするみたいですし・・。)経済社会全体に大きな影響が出ていて、将来に対する不安が膨らむばかりの世の中で、ガンダム00のストーリーがリアリティーに思えてしまうのは皮肉な事です・・・。
画像は先日、甥っ子が私にプレゼントしてくれたガシャポンで出てきたファーストガンダムとガンダムエクシアです・・。