お天気の悪い日が続いていますね。来週にかけても雨の日が続くみたいですけど(台風が来るのかな?)、こんなに天気の悪い日が続くのも珍しいですね・・・。昨日は、午後から雨が止んだこともあって、京都国立博物館で開催されている国宝展に行って来ました。京都国立博物館の開館120周年記念としての特別展覧会で、関西では41年ぶりとなる国宝展です。41年ぶりの国宝展なので、混雑していることは想定していましたが、やはり・・平日にもかかわらず多くの人で館内は混雑していました。
今回の国宝展では、200件以上の国宝を4期に分けて公開していて、昨日(17日)からは2期の展示が始まっています。2期では、最澄と空海の自筆の書や2人の親交を示す手紙などが公開されています。日本仏教の礎を築いた2人の自筆が見られるなどは国宝展ならでは・・です。また、日本最古の国宝の1つとされる火焔型土器(縄文土器)は、4000年ほど前に造られたものとは思えないくらい精密かつ迫力ある土器で、しかも原型のまま残っていて・・それが目の前で見られるというのは感動ものです。あと・・よく知られているところで言うと、俵屋宗達筆の風神雷神図屏風(1・2期展示)などもあります。
その他にも、お宝について語ればキリがありませんが、もう1つ紹介しておくとすれば、2期限定で公開されている京都・龍光院の「曜変天目」です。曜変天目とは焼成時の釉薬の変化で器に星状の斑紋が現れたもので、国内に現存する3碗はすべて国宝に指定されています。(曜変天目は、南宋時代の中国で造られたものですが、そもそも現存するのは世界中で日本にある3碗のみなので・・)、漆黒の器の中で、星のようにも見える瑠璃色と虹色の光彩の輝きは、この世のものでない・・と称されるとおり必見の価値ありです。
という事で、人混みの中で「お宝」を鑑賞するのは大変ですが、それでも至福のひと時となりました・・。贅沢を言えば、4期に分けて公開せずに(4期通して展示しているものもあります)一挙に全ての「お宝」を展示してほしかったです。期間によっては、見れない「お宝」があるのが残念です。(3期・4期も行けばいいんですけどね。まぁ、それはちょっと無理かな・・・。)