世界で最も華麗なスポーツイベントの一つ、F1第6戦モナコGPがモンテカルロ市街地サーキットで開催されました。市街地のガードレールぎりぎりに走るこのコースは、まさにドライバーの腕と度胸が試されるグランプリです・・・。
前日の予選のときから、決勝は雨になるだろうと予測されていたので、雨のモナコも面白い(荒れたレースになれば、意外なドライバーが勝つかも知れないので・・)かも・・と少し期待していたのですが、予測どおり開始直前から雨が降り始めました。
ほとんどのドライバーがスタンダードウエットタイヤ(小雨用)を履いてスタートしましたが、レースが始まってすぐに雨が激しくなり、接触やコースアウトするマシンが続出・・。トップドライバー(ライコネン、ハミルトン、アロンソ・・)たちも、さすがにドライ状態でも滑りやすい市街地コースでの雨ともなるとガードレールにタイヤをぶつけるなど波乱の展開となりました。
レースは、モナコで6年間勝っていないフェラーリの2台が予選でフロントローを獲得していたので、久しぶりのモナコGPでの勝利に期待が寄せられましたが、ポールポジションからスタートしたマッサは、レース序盤までトップを走っていましたが、コースアウトし順位を下げ、その後タイヤ交換のタイミングも悪く3位でフィニュッシュ・・、ライコネンに至っては、スタートでハミルトンに前に出られ、ドライブスルーペナルティーを科せられたうえ、コースアウトしてフロントウイングを壊し、極めつけはトンネルから出たところで、濡れた路面にマシンをふらつかせて、前を行くスーティル(フォースインディア)に追突・・、再びフロントノーズを交換するためピットインすることに・・その結果9位でノーポイントと最悪のレースに終わりました・・。
それにしても、ライコネンに追突されリタイアしてしまったスーティルは、めちゃくちゃ可哀そうでしたよね・・。雨で荒れたレースを上手く運んで、フォースインディアのマシン(参加チームの中で一番遅いマシン・・?)で4位を走っていたのですから、悔しいでしょうね・・。
結局、ハミルトン(マクラーレン)がレースを制して、F1参戦2年目にしてモナコGP初優勝を飾り、今季2勝目・・。同時にフェラーリの5連勝にストップをかけました。ハミルトンには、これで調子を上げてもっと頑張ってもらわないと・・、フェラーリの独走になってしまいます。
中嶋一貴はレース中、一時はファステストラップを叩き出すなど、終始ミスのない安定した走りで7位でフィニュッシュ・・、日本人初のモナコGP入賞を果しました。(ピット作業で、左リアタイヤの交換に手こずっていなかったら、もう少しいい結果になっていたかも・・?)、チームメイトのロズベルグがマシンを大破させてリタイアしているので、価値あるポイントゲットでした。
次回、F1サーカスの舞台は、北米で唯一のグランプリとなるカナダへと向かいます・・・。