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仏教伝来と斑鳩の宝

2011-10-27 15:08:00 | 橿考研付属博物館
橿原博物館で平成23年度秋季特別展『仏教伝来』が開催中です。期間は、~11月20日(日)です。今回の展示品に斑鳩町の法隆寺、法輪寺、中宮寺、及び御坊山3号墳から20数点の宝物が展示されています。この中でも創建法隆寺の『手彫り忍冬紋軒平亙』と法輪寺の重文『三重塔舎利容器』は、是非ご覧ください。
 写真 左が法輪寺の舎利容器(重要文化財)、右は藤ノ木古墳の金銅製龍文飾金具(国宝)です。

大唐皇帝陵展

2010-04-24 08:49:00 | 橿考研付属博物館
橿原考古学研究所付属博物館で、平城遷都1300年記念春季特別展として、4月24日~6月20日の期間「大唐皇帝陵」展が開催されています。今回の展示物は約100点で、中国の唐時代23代の皇帝陵に関した逸品を日本初公開されるものです。特に玄宗皇帝の兄李憲(惠陵)の墓道壁画”青龍図・白虎図”は幅7m高さ3.3mで迫力満点、見ごたえのある展示会です。
特別展を見られましたら、常設展示場の藤ノ木古墳(斑鳩町)コーナーと竜田御坊山古墳(斑鳩町)コーナーもご覧ください。 
 また期間中に、国際シンポジユウム、研究講座、子供向けには”プラネタリユウムでキトラ体験”などがあります。詳しくは、電話;0744-24-1101へお問い合わせください。
 写真 橿原考古学研究所付属博物館
近鉄畝傍御陵前駅から西へ徒歩約5分、畝傍山の見える方向です。写真の右側奥に博物館があります。


桜井茶臼山古墳

2009-10-31 09:31:00 | 橿考研付属博物館
今年度から橿原考古学研究所付属博物館でミユウジアムトークをしています。同博物館には、メスリ山古墳の出土品と共に、桜井茶臼山古墳出土の「玉杖」と「二重口縁壷」が展示されており、3世紀後半~4世紀前半の大王墳として興味のある古墳です。
昨日、30日に発掘調査の現地説明会へ行くと300mほどの行列が出来ていました。
茶臼山古墳は、竪穴式石室の上を埋め立てて方墳を築き、四方に「丸太垣」をめぐらせていたそうで、メスリ山古墳の特大の円筒埴輪群(同博物館展示)等と比較すると古墳の系統とか古墳の進化など、いろいろなことが解ってきますね。

 写真 竪穴式石室の蓋石
竪穴式石室の内部は全面に水銀朱を塗布した石材が使われ、天井石も全面に水銀朱を塗布した12個の石材が使われています(水銀朱は約200kg使用されているそうです)。その上にベンガラを混ぜた粘土(手前)を棒で付き固めて石室は閉じられています。

 写真 東柱列と土器
正面の垂直に掘り下げた上方部に見えるのが「壷形土器」です。
この土器は、同博物館に展示されている「二重口縁壷」と形が良く似ています。 この二重口縁壷は、底に10cm位の穴が開いており、物を入れる壷としては役に立たず、この壷を上下に引き伸ばすと円筒埴輪になるのでは?、円筒埴輪のルーツではないかと思います。(皆さんイメージしてください)