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桜井茶臼山古墳

2009-10-31 09:31:00 | 橿考研付属博物館
今年度から橿原考古学研究所付属博物館でミユウジアムトークをしています。同博物館には、メスリ山古墳の出土品と共に、桜井茶臼山古墳出土の「玉杖」と「二重口縁壷」が展示されており、3世紀後半~4世紀前半の大王墳として興味のある古墳です。
昨日、30日に発掘調査の現地説明会へ行くと300mほどの行列が出来ていました。
茶臼山古墳は、竪穴式石室の上を埋め立てて方墳を築き、四方に「丸太垣」をめぐらせていたそうで、メスリ山古墳の特大の円筒埴輪群(同博物館展示)等と比較すると古墳の系統とか古墳の進化など、いろいろなことが解ってきますね。

 写真 竪穴式石室の蓋石
竪穴式石室の内部は全面に水銀朱を塗布した石材が使われ、天井石も全面に水銀朱を塗布した12個の石材が使われています(水銀朱は約200kg使用されているそうです)。その上にベンガラを混ぜた粘土(手前)を棒で付き固めて石室は閉じられています。

 写真 東柱列と土器
正面の垂直に掘り下げた上方部に見えるのが「壷形土器」です。
この土器は、同博物館に展示されている「二重口縁壷」と形が良く似ています。 この二重口縁壷は、底に10cm位の穴が開いており、物を入れる壷としては役に立たず、この壷を上下に引き伸ばすと円筒埴輪になるのでは?、円筒埴輪のルーツではないかと思います。(皆さんイメージしてください)


斑鳩神社の秋祭り

2009-10-12 13:11:00 | 「斑鳩の神社と寺院」
斑鳩神社(斑鳩天満宮)の祭礼が10~11日賑やかに行われ、2日間町内を神輿が練り歩きました。法隆寺の北小高い丘に鎮座する斑鳩神社の神々は、その多くが神仏分離令により法隆寺境内から遷されました。毎年祭りの日に斑鳩神社の神様は、神輿に乗って法隆寺の御旅所(綱封蔵の東)へお渡りになります。
 写真 斑鳩神社ご祭神お迎え
法隆寺の北にある斑鳩神社から昨日神様がお出ましになり、法隆寺境内の御旅所でご休憩、この間に巫女さんたちの神楽舞が奉納され、今日は16時過ぎにお帰りになりますので、神社の神輿が夢殿の前までお迎えに行くところです。

大和古墳群から布留へ

2009-10-06 08:07:00 | 【歴史探検ウオーク】
3日(日)は、雨もすっかり上がり絶好のウオーク日和、いつもの三バカセが10時にJR奈良駅に集合、桜井線の長柄駅からマバカ古墳~山の辺の道を歩いて~竹之内環濠集落~夜都岐神社~東乗鞍古墳~内山永久寺跡~石上神宮~西山古墳~天理駅のコースで、歩数は約19700歩・約10kmでした。

 写真 マバカ古墳
この説明版の後ろ(東)一帯の柿畑がマバカ古墳です。全長74mの前方後円墳3世紀築造の国内最古級か?,纏向古墳群の石塚古墳や勝山古墳と同時期と見ています。(橿原考古学研)大和古墳群の北側に位置しています。

 写真 夜都岐神社拝殿
夜都岐(やとぎ)神社は、集落からやや離れた宮山(たいこ山とも)に鎮座し春日の四神を祀っています。山の辺の道沿いに古墳の上に神社を祀った様な雰囲気のある神社です。拝殿が藁葺きでめずらしい。この神社のすぐ北側には、東乗鞍古墳と西乗鞍古墳があります。


 写真 内山永久寺跡 芭蕉句碑
内山永久寺(うちやまえいきゅうじ)は、鳥羽天皇の受戒の師である亮恵上人が712年ごろに開基、御本尊は阿弥陀如来で石上神宮の神宮寺として、大伽藍を誇りましたが今は池のみを残し、この句碑は池の傍にあります。
此処からまた山道に入り、物部の武器庫といわれる石上神宮へ、境内の鏡池には「ワタカ」とゆう魚が生息しています。石上神宮から旧奈良街道(竜田道)が斑鳩町の法隆寺松並木の参道の基点の南を、物部の本拠地があった河内八尾・渋川えと続いています。