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法隆寺の懸魚

2009-08-27 08:57:00 | 法隆寺
世界最古の木造建造物といわれる法隆寺の懸魚(げぎょ)を調べようと思い、ガイドの合間を活用して、御堂・門・蔵など全ての建物の妻飾りを写真に撮り、懸魚を調べてみました。その結果、猪目懸魚(いのめげぎょ)40%、蕪懸魚(かぶらげぎょ)31%、梅鉢懸魚(うめばちげぎょ)22%、その他、貝頭、三花、兎毛通など7%でした。
懸魚とは、
*大辞典より;屋根の破風の中央および左右に下げて、棟木や桁の先端を隠す装飾板。*古語辞典より;破風(はふ)の下またはその左右に設けた装飾。
        防火のまじないとして水にちなんで、魚の形に彫刻したが、その後、色々の形に作った。(時代時代の大工さんの思いも入り種類が多くなりました。)
皆さんも、法隆寺に来られましたら懸魚を探してみてください。

  写真 法隆寺善住院門の蕪懸魚
蕪は、野菜の蕪を縦割りにした形が似ているのでこの名前が付いています。
倉庫などの建物とか小さい門に多く使われています。


 写真 法隆寺唐門の兎毛通し
この兎毛通し(うのげとうし)は、南大門を入って左に見える唐門です。この他にも中宮寺の前にも唐門があります。


写真 法隆寺東大門の猪目懸魚
猪目は、猪の顔を正面から見た形に似ているところからこの名前が付いています。法隆寺の大講堂とか聖霊院・中門などの主要建造物に多く使われています。

 写真 法隆寺大湯屋表門の梅鉢懸魚
梅鉢は、法隆寺の子院の門とか土塀の先端にも使われています。