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法隆寺の蟇股 

2009-06-22 09:39:00 | 法隆寺
「蟇股(かえるまた)」とは、蟇が脚を広げて踏ん張った後姿と良く似ている所からこの名前が付いたといわれています。世界最古の木造建造物といわれる法隆寺では、この蟇股の原点(ルーツ)から時代と共に形が変化する様子を見ることができます。
 写真 法隆寺金堂の人字形割束
 法隆寺金堂の「卍崩しの高蘭(まんじくずしのこうらん)」とその下にある「人字形割束(にんじけいわりずか)」は飛鳥様式と言われ、金堂と中門で見ることができます。この「人字形割束」が蟇股の原点(ルーツ)だと言われていますが,
異説もあり法隆寺回廊の扠首(さす)が蟇股の原点だと言われる方が居られますが、isaoは賛成しかねます。

 写真 伝法堂の二重虹梁蟇股
 伝法堂は、法隆寺東院伽藍にある建物で、奈良時代の貴族の館(国宝)です。聖武天皇のお后タチバナノコナカチの館を移築したといわれています。


写真 三経院の蟇股
 三経院は、鎌倉時代に西室の南側を改造した国宝です。この蟇股は聖霊院の蟇股と同じように彫がきれいです。また、聖霊院の厨子(普段は写真パネルで見ることが出来ます)の蟇股はとても優美ですから、興味のある方はボランティアガイドにお尋ねください。