法隆寺の懸魚(げぎょ、げーぎょ)を調べてみようと思い、この夏,建物類と門の81箇所を写真に撮り分析しました。
その結果は,猪目(いのめ)懸魚29、蕪(かぶら)懸魚21、梅鉢(うめばち)懸魚15、その他となっています。
猪目は,日本で最初に使われた形とゆうこともあり,29の内訳は,建物類と中門,南大門、東大門等を含めて70%がこの猪目になっています。
蕪は,猪目とは逆に21の70%が門を主にしています。
梅鉢は,建物類と門がほぼ半々です。
懸魚を調べていて、気になりましたのは金堂です。
金堂には現在、「飾り金具」が付いていますが,明治28年の写真では鬼瓦と猪目懸魚になっています。鬼瓦に飾り金具では疑問です。
創建時の法隆寺金堂には、「シビ瓦」に「飾り金具」だったのではないでしょうか。
写真、法隆寺東大門、猪目懸魚