お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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<その2>より続きます


午後01時09分、K12の緩いがどこまでも続く上り。bossさん、暑さを避けて日陰走ってる?

 PC1を出てからはR52を北上する。緩やかな緩やかな上りだ。しばらくするとbossさんの背中が見えてきた。でもなかなか近づけない。

 やがて小笠原橋北詰交差点を左折し、K12の上り区間に入る。ここから帰りのPC5となるローソン南アルプス店付近までは6キロをだらだらとひたすら上るのだ。

 途中、工事で通行止めの区間があった。自転車も通れない。交通整理のおじさんが「auの所を左折」と言っている。きっとこのおじさんは次々とやってくる、自分と同じ反射ベストを着た自転車海苔を不審に思いつつも、同じことを繰り返し怒鳴ったんだろう。

 でもね。auって迂回路沿いにないんですけど。途中を左に曲がったところにあって、ここかな~と思いながら走るのは思い切り不安だった。K12に復帰できたときはほっとした。

 その後しばらくしてbossさんに追いついた後は、二人で暑さに耐えながらゆっくりと上って行く。

 ローソン南アルプス店のある芦安交差点からはアップダウンとなる。お互いにスピードが伸びないでいると、いつの間にか後ろに付けていた赤いランドナー乗りの方が追い抜いていった。この方はたぶん青葉300で一緒で、私と同じようなペースで走っていた。確か、座間から来ていると言っていた記憶があるので、以後座間のランドナーさんと呼ぶ。 


午後01時51分、K12からR20へ出る円野郵便局前交差点手前に武田信玄が!

 沼津400を走ったときは写真を取り損ねたのでリベンジ(笑)。それにしてもなんで田んぼのど真ん中にこんなものがあるんだろう? 違和感たっぷりの風景だ。

 円野郵便局前から再びR20を走る。

 そういえば、私はbossさんに追いついてから、ずっと後ろにいる。あまりに申し訳ないので北杜市に入ったところで前へ出たのだが、しばらくすると後ろに気配がない。後で聞くと、暑くてたまらないのでかち割り氷を補給していたそうだ。


午後02時43分、長野へ入る

 今回のブルベのテーマとなっている長野へようやく入る。これからが本番なのだ。って、ここまでも長かったなぁ。


午後02時49分、道の駅蔦木宿

 蔦木あたりで距離は約150kmとなった。休憩しよう。

 トイレを済ませ、顔を洗ってさっぱりしていると、座間のランドナーさんが到着した。あれ? いつ抜いたんだろう? 


午後03時24分、富士見峠へのアプローチ

 道の駅蔦木宿から8キロほどで富士見峠だ。ゆるやかに上った後、つづら折りのカーブからきつくなる。沼津400のときもここで抜かれたが、今回も2人組に抜かれた。この峠で私は抜かれる運命にあるようだ。


午後03時32分、富士見峠

 富士見峠の歩道橋は、富士見駅の歩道橋の次にある。2度目なのでもう騙されない。さあ、ここからPC3のある茅野へ向けてダウンヒルだ。


午後03時56分、R20を離れ川を渡ってPC2へ

 R20の宮川のY字交差点から茅野の市街地へ入り、PC2へと向かう


午後04時06分、PC2ではAJ神奈川の kanatrekさんが巡回

 今回のPCはすべて無人のはずなのだが、AJ神奈川の kanatrekさんが巡回に来ていてくれた。ご苦労さまです。お顔をみて何だかほっとしました。

★PC2(長野県茅野市) 
     到着時間 22日午後04時06分
     経過時間 9時間06分(貯金=2時間46分)
     距離   177.60km(残り437.40km)
     平均時速 22.7km/h


 到着予定は16時30分。まだ予定通りのライドが出来ている。グロスの平均時速は20km/hを下回ってきたが、まだまだ大丈夫だ。

 このPCでは先着していたいっしーさんとコンビニ店内でお会いし、bossさんも私に少し遅れて到着した。

 さあ、いよいよこのブルベのメーンイベント、麦草越えだ。しかし、180キロ近く走ってきた後に26キロの超級のヒルクライムというコース設定も凄いッスね。まあ、それを走りに来る我々も我々だが・・・。

 午後4時半ごろ、麦草峠へ向けて出発。明るいうちにピークには着けないだろうが・・・。

<その4>へ続きます

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<その3>より続きます


午後04時39分、いよいよ麦草越え

 PC2を出た途端に、緩やかだがもう上り始めている。標高約817メートルの茅野から国道標高2番目の2127メートルまで26キロかけて上り、標高約788メートルの八千穂まで約26kmを下るのだ。

 前を行くのは先発したいっしーさんとでっかいリュックをしょったブルベライダー(以後リュックさんと呼ぶ)。広々とした草原のなかの道をゆっくりと上っていく。途中でリュックさんをパスし、いっしーさんの背中を追うようになったが、なかなか差が詰まらない。


午後04時51分、メルヘン街道標高900メートル地点。あと1227メートル上る

 まだ900メートル? あと1227メートルを上らなくてはならない。ふう~~・・・・。


午後04時56分、麦草峠は直進!

 ようやく標識に麦草峠の文字が現れた。左へ行けば大門街道を通って白樺湖。そしてビーナスライン。その先には家族で毎年のように訪れている「ブランシュたかやまスキー場」もある。凄いところまで自転車で来ちゃったな。


午後04時56分、いっしーさ~ん!

 行く手に見えるのは山ばかり。あそこのどこかを越えるんだ。上れるかな? それにしてもいっしーさん速い。まっちくりー。


午後05時02分、気持ちのいい道が続いたが・・・

 緩やかな上りの後に少し下る。回りの風景が一望に見渡せ、気持ちのいい道だった。ここまでは・・・。


午後05時05分、きつい坂の始まり

 そして激坂が始まった。民家の間をくねるように道は上っていく。


午後05時13分、メルヘン街道標高1100メートル地点

 PC2を出てから40分ほどが経過した。もうかなり上っただろう。そう思っていたのだが、え? まだ1100メートルしか上ってないのか。900メートル地点からだと24分で200メートル。ということは、あと1000メートルあるから・・・2時間かかることになる。休憩なしでね。


午後05時19分、あっ! bossさんだ!

 ペンションなどが少し立ち並ぶあたりで、遙かかなたにbossさん発見。その後ろには徒歩の人。その徒歩の人がなかなか抜けない。もっとも時速は7~8km/hしか出せていないのだから仕方ない。


午後05時23分、横谷峡入口。この先でいっしーさんがbossさんをパス

 見覚えのある所にやってきた。横谷峡(右手の路を入る)は昔、カミさんと二人でトレッキングしたことがある。といっても軽装で少し歩いた程度。滝をいくつか見た後は、この写真の左手にあるレンタサイクルで蓼科湖まで走った。遊歩道があり自転車で走れるようになっていたのだ。あれ? すでにここを自転車で走ったことがあるんじゃないか。

 なんていう感慨につかの間浸る。

 先を見ると、bossさんの後ろにいっしーさんがいる。そしていっしーさんが後方の安全を確認した後、一気にbossさんをパスしてスピードアップ! あっという間に視界から消え去り、この後にいっしーさんの姿を二度と見ることはできなかった。


午後05時29分、きつい上りが続く

 bossさんの尾灯を追いかけるように、きつい上りをこなしていく。つづら折りのインコースはひときわきつく、立ち漕ぎでなんとかしのぐ。「仮想麦草峠」で大観山を上ったが、傾斜がまったく違う。比べものにならない苦しさだった。


午後05時34分、メルヘン街道標高1300メートル地点

 1100メートル地点から200メートルを21分かけて上った。頑張って上っているつもりだが、標高の数字は細々としか上がってくれない。茅野からは約500メートル上ったことになるが、残りはまだ900メートル弱もある。おい、半分も上ってないじゃないか・・・。


午後05時40分、レストランの駐車場でひと休み

 bossさんが写真を撮っていたスキに追いつき、しばらく後ろを走る。

 距離的に峠まで残りが10キロほどになったら休憩しようと思っていた。ちょうど駐車場が見えたのでそこで休もうしたら、bossさんもそのつもりだったようで二人で駐車場に腰を下ろした。

 自販機があったのでスポーツドリンクを一気飲み。駐車場の手前に1500メートルの標識があったので、あと700メートル弱を上ればいい。半分までやって来たよ。

 しばらく休んでいたら、リュックさんもやってきて休んでいたが、私たちがスタートするとすぐに出発し、間はあいているが3人で走る形になった。


午後05時55分、メルヘン街道標高1600メートル地点。ふらふらなんで写真もまともに撮れないッス

 そろそろあたりも暗くなってきた。あと500メートル。のぼりはまだまだ続く。

 リュックさんは休みが短かったのか、再びストップ。


午後05時59分、日が暮れ始めた

 夕焼けが綺麗だ。って、木が邪魔でよく見えないッス。展望が開ける場所もないし、上った甲斐のない峠だよ、まったく。

 夕闇は一気にきた。回りに明かりは一切ない。真っ暗闇のヒルクライムが始まる。

 しばらく走ってたまらず2度目のストップ。bossさんには先に行って貰う。

 軽量化っす(笑)。怖かったけど・・・。

 ついでに休んでいたらリュックさんが追い抜いていった。

 怖いので後を追うようにスタートしたが、リュックさんの尾灯はだんだんと離れていく。もう頼りはEL520×3プラスEL135のフロント4灯しかない。でも、EL520のひとつは電池がなくなりかけてるぞ。

 風が林を揺らす。ザ~~。その音は途切れない。私と平行して林の中を何かが走ってる? そんな妄想が涌いてくるような音。

 真っ暗闇なので傾斜も分からない。思わぬ勾配に驚きながらも立ち漕ぎで切り抜ける。

 もう止まれない。止まったら何かがきっと出てくるぞ。

 明かりが見えた。bossさんとリュックさんが休憩中だった。3人で追いつ追われつしてきたが、ピークはもう少しだ。頑張ろう。


午後07時16分、メルヘン街道標高2100メートル地点

 「お疲れ様で~す」。

 闇夜の中から突然声がした。いやぁ~、心臓が飛び出るかと思った。急に声を掛けるなよ。おっかなびっくり走ってるんだから。

 ブルベライダーだったのだが、峠手前の駐車場で着替えでもしていたのだろうか。

 ついに2100メートル地点までやってきた。900メートル地点から2時間25分。あと27メートル上ればいい。

 ところが、峠の看板もないまま道は下り始めた。え? いつの間にか過ぎちゃった? うそだろう。こんなに苦労して上ってきたのに・・・。このままピークの位置を知らないまま下りてしまうのか。思い切り不安になった。引き返そうかとも思った。

 真っ暗だし何も見えないからなぁ。峠の看板の写真は諦めるか。でもなぁ・・・。

 道はいつの間にか平坦になってきたが、不審な思いで走っているのでスピードも出ない。で、ようやく気が付いた。寒い! 忘れてた。ここは標高2000メートルの世界だ。サイコンも曇って見えなくなっている。

 路肩の少し広いところでウインドブレーカーを着込んでいると、bossさんが通り過ぎていった。私がピークと間違えて止まっていると思ったのか、「峠はまだ先ですよね」と声を掛けてくれた。良かった。まだ先だった。


午後07時28分、標高2127メートルの麦草峠到着。2度と来ないかもしれないのにボケてるよ・・・

★麦草峠(長野県茅野市) 
     到着時間 22日午後07時28分
     経過時間 12時間28分
     距離   204.37km(残り410.63km)
     平均時速 19.7km/h


 PC2から上ること約3時間。ついに標高2127メートルの麦草峠を制覇した。といっても回りは真っ暗。夜景も何も見えない。ヘルメットに付けたヘッドライトを頼りにアームウオーマー、レッグウオーマーを着込む。

 到着に予定していた時間は午後7時半。素晴らしい! 予定通りじゃないか。って、登坂に3時間かかるという読み自体が、もう坂ヘタレを証明している。

 やがてリュックさんも到着。先着していた方を含め4人が峠に一堂に会したことになったのだが、私がぐずぐずしていたので、結局ひとり取り残されてしまった。

 さて、今度は闇夜のダウンヒルだ。

 下り始めると、峠のすぐ先に駐車場があった。なんだ。ここで着替えた方が良かったなと思ったら、座間のランドナーさんがいた(と思う)。

 慎重に慎重に下る。カーブは思い切り減速。これを繰り返していると、後ろに座間のランドナーさんが迫ってきたので先に行って貰った。

 ところがしばらく下りると、bossさんと座間のランドナーさんの姿が見えた。厳しいカーブが少なくなり、闇夜のダウンヒルにも慣れてきたので少しスピードが上がったか。

 工事中で片側通行のところから3人で下り始め、やがて私が先頭に。最後の方はほぼ直線の下りだったので思い切り飛ばした。

 清水町交差点でR141にぶつかりダウンヒル終了。同時にやっと人里まで下りてきたことになる。

★PC3(長野県南佐久郡) 
     到着時間 22日午後08時48分
     経過時間 13時間48分(貯金=1時間44分)
     距離   233.89km(残り381.11km)
     平均時速 20.7km/h


 R141も思い切りぶっ飛ばしてPC3へ。予定は午後8時半だったので少し遅れ気味となった。やはり昼間と違ってスピードは知らず知らずのうちに抑えめになるのだろう。

 ここで自宅に連絡を入れ、無事を報告する。同時にマリノスがレッズに負けたことも知る。というか娘が言わなかったら、マリノスが試合をやっていたことも思い出していなかったよ。

 本日の夕食はカップヌードル。冷えた体にはごちそうだ。ただ、貯金は1時間減っている。のんびりはできない。さあ、次のPC4までの間で挽回だ。

<その5>へ続きます

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